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5−③
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俺は謎の石に関する質問を飲み込んで、三ツ矢の肩に手を置いてポンポンと撫でて慰めた。
「あー、事情は大体分かった。俺だって助けてやりたいのは山々なんだが、まだ魔法が使えないのは本当なんだ。一応素質だけはあるようなんだけど」
「ううう、そうなんですね……じゃあ僕はこの萎えたチンコと共に生涯を終えるのか……。嗚呼、短い春だったな……ぐすん……」
「いや、待て。その代わり、俺の仲間に伝説のチン・ギン料理を作れる奴がいてな」
「え!! あの幻の!?」
「ああ。……ルナ、疲れてるとこ悪いが、頼めるか?」
「ハイ! 鷹夜様の頼みとあらば、お安いご用デス!」
ルナは嬉しそうにそう答えて、早速背負っていたリュックサックから鍋を取り出し始める。
先程まで悲しみの涙と鼻水でぐしょぐしょだった三ツ矢は、ルナのスカートの裾に縋り付いて、今度は感動の涙を流していた。
「なんとありがたい! すぐに我が屋敷の厨房に案内させます!! さあ、ルナさん……こちらへ。あ、鷹夜様も屋敷に部屋をご用意させますから、ついでにどうぞゆっくり休んでいって下さい」
ミッコーはそう言って、側に付き添って来ていた部下らしき人物に何やら指示を出す。
先程まで俺に頭を垂れていた男は、早くも俺を完全におまけ扱いしているようだ。まぁ、いいけど。
屋敷に招かれた俺達は、ルナが食事の支度をする間『性豪の間』と書かれたきらびやかな部屋でゆっくりと旅の疲れを取ることができた。
ルナの作ったチン・ギン料理は、前回の物とはまた違っていた。
スッポンポンという伝説の亀鍋や、白牛の睾丸キンタマー煮風、魔鳥の有精卵のにんにく卵黄漬けなど、相変わらずやたらと精の付きそうなメニューがところ狭しと並んでいる。
「さぁ、めしあがレー!」
「あ、ありがたい……!!」
ルナが言い終わるや否や、三ツ矢は物凄い勢いで料理にかぶりついた。
俺達はその食べっぷりに圧倒されつつ、なんとなーく付け合せの野菜なんぞをついばんだ。
うん、なんか必死すぎて凄いよね。
いつもマイペースのカヴァですら、ミッコーのがっつき具合にちょっと引いている。
一方のルナは、うっとりとした表情でミッコーの食べっぷりに見惚れていた。
「うう、美味い……美味すぎる……! 伝説のチン・ギン料理が、こんなに美味しいものだったなんて!! ありがとうルナ様、ありがとう鷹夜君!! 股間に力が漲ってくるよ!!」
結局用意されたチンギン料理のほぼ全てを一人で食べ尽くしたミッコーは、俺とルナの手を固く握って、目に涙を浮かべながらそう言った。
さりげなく俺とルナの敬称が変わってる気がするが、ツッコむと面倒そうなので苦笑いで誤魔化す。
三ツ矢は恐らく現金な性格なのだろう。泣くほど喜んでくれたんなら、まぁ助けた甲斐があるというものだ。
俺はそう思いながら、ミッコーの股間に目をやった。ミッコーの股間は早くもはち切れんばかりに勃起しており、顔と下半身が合っていない。
残念なド変態、と言った感じだ。
「こんな素晴らしい部下が居て、私のような敵にまで情けをかけて下さるなんて。鷹夜君が次期魔王と名高い理由が分かった気がするよ!!」
「あー、それはどうも。俺、何にもしてないけど」
俺はミッコーに雑極まりない返しをした。て言うか、そのギンギンにおっ勃ったチンコを何とかしてくれ。
「お礼と言ってはなんですが、私との勝負は鷹夜君の不戦勝と言う事にさせてくれませんか?」
「え!? い、いいのか!?」
「はい」
ミッコーはそう言って、力なく笑った。
「最初はこのチート世界に飛ばされて、チー・ママになって雄の酒池肉林を取っ替え引っ替え楽しんでいたのですが……」
「うん、なんかいきなりすげーワードぶち込んできたな?」
「けれど、ある日突然性的不能者になって、命の危機を感じてからは、生きた心地がしなくて。またそうなるくらいなら、今のうちにさっさと地位など捨てて、街に降りて普通のゲイに戻ろうかと思いまして。命あっての物種ですから」
「なるほどなー」
「私はもう十分過ぎるほど、雄のチンコをくわえこみましたから……」
「美しい感じで言ってるけど、内容えげつねーからな!?」
「まぁまぁ、鷹夜」
まぁ、異世界生活だって命あっての物種だ。そういう選択肢もありだろう。ため息を付いたミッコーの肩には、そこはかとない哀愁が漂っている。
俺達は翌朝、ミッコーと側室の愉快(?)な仲間達に見送られながら、西の都カマバーを後にした。
「次に向かうのは、南の都よ」
「あー、はいはい。んで次は何バーなの? ハプニングバーとか?」
地図を眺めるカヴァの隣で、俺は読めもしない地図を覗き込みながら面白半分にそう言った。
「南の都は『ハッテン・バー』よ。ハッテン・バーは別名、出会いの街って呼ばれているの」
「ぶふぁあっ!」
俺はお約束的に、飲んでいた水筒の水を吹いた。
そ、そりゃー確かに、出会いはあるだろうけれどもっっ!!
多分それ、ろくな出会い方じゃないよね!?
「次のチー・ママは、4人の中でも最弱って噂よ。彼の弱点は乳首イキ。けど、チー・ママとの勝負はあくまでも先に射精させた方が勝ち。乳首イキはノーカンよ! くれぐれも油断はしないで」
カヴァは真顔で俺にそう忠告した。
もはや、どこからどう突っ込んで良いのか、皆目検討もつかない。
拝啓 涼様。
お元気ですか?
俺は四天王2人目にして、そろそろ心が折れそうです。
「あー、事情は大体分かった。俺だって助けてやりたいのは山々なんだが、まだ魔法が使えないのは本当なんだ。一応素質だけはあるようなんだけど」
「ううう、そうなんですね……じゃあ僕はこの萎えたチンコと共に生涯を終えるのか……。嗚呼、短い春だったな……ぐすん……」
「いや、待て。その代わり、俺の仲間に伝説のチン・ギン料理を作れる奴がいてな」
「え!! あの幻の!?」
「ああ。……ルナ、疲れてるとこ悪いが、頼めるか?」
「ハイ! 鷹夜様の頼みとあらば、お安いご用デス!」
ルナは嬉しそうにそう答えて、早速背負っていたリュックサックから鍋を取り出し始める。
先程まで悲しみの涙と鼻水でぐしょぐしょだった三ツ矢は、ルナのスカートの裾に縋り付いて、今度は感動の涙を流していた。
「なんとありがたい! すぐに我が屋敷の厨房に案内させます!! さあ、ルナさん……こちらへ。あ、鷹夜様も屋敷に部屋をご用意させますから、ついでにどうぞゆっくり休んでいって下さい」
ミッコーはそう言って、側に付き添って来ていた部下らしき人物に何やら指示を出す。
先程まで俺に頭を垂れていた男は、早くも俺を完全におまけ扱いしているようだ。まぁ、いいけど。
屋敷に招かれた俺達は、ルナが食事の支度をする間『性豪の間』と書かれたきらびやかな部屋でゆっくりと旅の疲れを取ることができた。
ルナの作ったチン・ギン料理は、前回の物とはまた違っていた。
スッポンポンという伝説の亀鍋や、白牛の睾丸キンタマー煮風、魔鳥の有精卵のにんにく卵黄漬けなど、相変わらずやたらと精の付きそうなメニューがところ狭しと並んでいる。
「さぁ、めしあがレー!」
「あ、ありがたい……!!」
ルナが言い終わるや否や、三ツ矢は物凄い勢いで料理にかぶりついた。
俺達はその食べっぷりに圧倒されつつ、なんとなーく付け合せの野菜なんぞをついばんだ。
うん、なんか必死すぎて凄いよね。
いつもマイペースのカヴァですら、ミッコーのがっつき具合にちょっと引いている。
一方のルナは、うっとりとした表情でミッコーの食べっぷりに見惚れていた。
「うう、美味い……美味すぎる……! 伝説のチン・ギン料理が、こんなに美味しいものだったなんて!! ありがとうルナ様、ありがとう鷹夜君!! 股間に力が漲ってくるよ!!」
結局用意されたチンギン料理のほぼ全てを一人で食べ尽くしたミッコーは、俺とルナの手を固く握って、目に涙を浮かべながらそう言った。
さりげなく俺とルナの敬称が変わってる気がするが、ツッコむと面倒そうなので苦笑いで誤魔化す。
三ツ矢は恐らく現金な性格なのだろう。泣くほど喜んでくれたんなら、まぁ助けた甲斐があるというものだ。
俺はそう思いながら、ミッコーの股間に目をやった。ミッコーの股間は早くもはち切れんばかりに勃起しており、顔と下半身が合っていない。
残念なド変態、と言った感じだ。
「こんな素晴らしい部下が居て、私のような敵にまで情けをかけて下さるなんて。鷹夜君が次期魔王と名高い理由が分かった気がするよ!!」
「あー、それはどうも。俺、何にもしてないけど」
俺はミッコーに雑極まりない返しをした。て言うか、そのギンギンにおっ勃ったチンコを何とかしてくれ。
「お礼と言ってはなんですが、私との勝負は鷹夜君の不戦勝と言う事にさせてくれませんか?」
「え!? い、いいのか!?」
「はい」
ミッコーはそう言って、力なく笑った。
「最初はこのチート世界に飛ばされて、チー・ママになって雄の酒池肉林を取っ替え引っ替え楽しんでいたのですが……」
「うん、なんかいきなりすげーワードぶち込んできたな?」
「けれど、ある日突然性的不能者になって、命の危機を感じてからは、生きた心地がしなくて。またそうなるくらいなら、今のうちにさっさと地位など捨てて、街に降りて普通のゲイに戻ろうかと思いまして。命あっての物種ですから」
「なるほどなー」
「私はもう十分過ぎるほど、雄のチンコをくわえこみましたから……」
「美しい感じで言ってるけど、内容えげつねーからな!?」
「まぁまぁ、鷹夜」
まぁ、異世界生活だって命あっての物種だ。そういう選択肢もありだろう。ため息を付いたミッコーの肩には、そこはかとない哀愁が漂っている。
俺達は翌朝、ミッコーと側室の愉快(?)な仲間達に見送られながら、西の都カマバーを後にした。
「次に向かうのは、南の都よ」
「あー、はいはい。んで次は何バーなの? ハプニングバーとか?」
地図を眺めるカヴァの隣で、俺は読めもしない地図を覗き込みながら面白半分にそう言った。
「南の都は『ハッテン・バー』よ。ハッテン・バーは別名、出会いの街って呼ばれているの」
「ぶふぁあっ!」
俺はお約束的に、飲んでいた水筒の水を吹いた。
そ、そりゃー確かに、出会いはあるだろうけれどもっっ!!
多分それ、ろくな出会い方じゃないよね!?
「次のチー・ママは、4人の中でも最弱って噂よ。彼の弱点は乳首イキ。けど、チー・ママとの勝負はあくまでも先に射精させた方が勝ち。乳首イキはノーカンよ! くれぐれも油断はしないで」
カヴァは真顔で俺にそう忠告した。
もはや、どこからどう突っ込んで良いのか、皆目検討もつかない。
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