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2章
アナザーゲートキーパーズ 『捜索』
しおりを挟むヨルス街 郊外
パトカーが止まりハーレーが車を降りる 続いてユウヤが車を降り 周囲を見渡して呆気に取られて言う
「こんな所に…?」
ユウヤが言う
「ここが警察本部… ですか?ハーレー警視長?」
ハーレーが笑い出す ユウヤが疑問してハーレーへ向く ユウヤの後方から大量のライトが照射される ユウヤが振り返ろうとするが 目を向けられない程の眩しさに思わず手をかざす ハーレーがユウヤへ向いて言う
「まったく君と言う男は何と素直… いや単純なのか?昨夜には君を殺させようとした この私が?その君を本部へ連れて行くと本気で思ったのか?」
ユウヤが思う
(やっぱり罠だったのか)
ハーレーが言う
「だが助かったぞ?これで昨日の失敗を帳消しに出来るだろう 暗殺命令の出されている君とその君へ手を貸しているであろうヴァンパイアを捕える事が出来るのであれば」
ユウヤが言う
「ヴァンパイアを捕えるっ?」
ハーレーが言う
「昨日のあの可笑しな芸当… あれはヴァンパイアの仕業なのだろう?我々の目にも止まらぬ速さでユーノス警視を連れ去り幻まで見せた… だが、これならどうだ?少なくとも この光の中へはヴァンパイアが入り込む事は出来ない それなら」
ハーレーがユウヤへ拳銃を向けて言う
「君の仲間のヴァンパイアが この場所から君を助け出す事だって出来ないと言う事だ 今度こそ終わりだな?ユウヤ巡査」
ユウヤがハッとして思う
(しまった…っ どうしたら!?)
ユウヤが視線を泳がせる ハーレーが銃の引き金を引く ユウヤが思わず強く目を閉じて思う
(ヴィン…っ!?)
銃声が響く
ユウヤが強く閉じていた目を開く ユウヤの前でハーレーが驚いて言う
「そんなっ 馬鹿な!?何故っ!?」
ユウヤの耳に声が聞こえる
「おっとっと~ 危ない?危ない?」
ユウヤが驚き顔を上げて言う
「カルっ!?」
カルがユウヤを見下ろして言う
「おー 久しぶりやなぁユウヤ!元気しとったん?せやかてなんや?やっぱ人間は年取るのが早いねんなぁ?ユウヤもすっかりオッサンになってもーて!あははははー!」
ユウヤが衝撃を受けてから苦笑して言う
「そ、そうだなカルは… まったく変わってないみたいだな?」
カルが言う
「そかぁ?まぁこの14年間はワイは爆睡しとったさかいな!ホンマはヴァンパイアも ちぃとずつは年取るんやけど流石にそれやと変わらんのかもしれんわー!?」
ユウヤが苦笑して言う
「そ、そうなのか?えーと…?」
ユウヤが思う
(それは羨ましい… …と、いや?今はそんな事を言ってる場合では?)
ハーレーが言う
「ヴァンパイアがっ!?何故だ!?この強化紫外線の中へは入れない筈っ!?」
カルがサングラスを軽く上げて言う
「せやな!そないやから紫外線対策の方は ばっちりやて!おまいらが昨日せっせと この~ 強化~何たらライト言うん?運んどったのを見とったからなー?こっちも準備万端や!」
ハーレーが呆気に取られて言う
「そ、そんな…っ クソッ かくなる上はっ 構わんっ 総員!撃てーっ!逃がすなーっ!」
カルが言う
「行くでユウヤ!しっかり掴まっときっ!?」
ユウヤが言う
「うん!」
周囲の警察たちが発砲を行う カルがユウヤを片腕に警官たちへ向かって行く 警官たちが驚いている間に次々に倒される ハーレーが驚いて言う
「馬鹿なっ ヴァンパイアとは言え相手はたった1人だぞっ 何故だっ!?我々はもっと多く居た あのヴァンパイアたちを倒したと言うのにっ!?」
カルが言う
「そらもちろん?…それが500年の修行の賜物いうもんやろ?ついこの前ヴァンパイアになったばっかりの そこらの子供らと比べんといてやー?」
ハーレーが腰を抜かす 周囲の警察たちが倒れている ユウヤがカルの腕から離れ ハーレーの下へ向かう ハーレーが怯えて慌てて銃を向けて言う
「く、来るなっ!化け物っ!…っ!?」
ハーレーがハッとする ハーレーの手にあった銃がなくなっている ハーレーが驚き目を見開く その横でカルがハーレーの銃を持っていて言う
「なぁ?その化け物言うんは ちぃと酷いんとちゃう?ワイはこれでも何十年か前には おまいにも血を分けたってんで?人間のままで居られる様にてな?協力したんや …多分な?ほんまは一人一人の顔や名前なんか覚えてへんけど おまいがこの街の人間言うんやったら間違いないわ?」
ハーレーが困惑して言う
「わ…私が…っ!?」
ユウヤが言う
「ハーレー警視長 本当は…?警察本部の場所は ご存知なのですか?」
ハーレーが悔しそうに黙る ユウヤが言う
「困ったな…」
ユウヤが思う
(このハーレー警視長に昨日みたいな演技で脅しても本当の事を言ってくれるかどうかは分からないし…)
カルが気付いて言う
「あ!せや!忘れとったわ ユウヤ!」
ユウヤが疑問してカルへ向く カルが試験管を取り出して言う
「ヴィンがな?何やこれをユウヤへ渡してくれ言うてな?預かっとってん?」
ユウヤが受け取って言う
「これは?」
カルが言う
「それを使えば…?えと?…相手の言うんがホンマかどうかが分かるんやて?」
ユウヤが気付いて言う
「もしかして…?」
ユウヤが思う
(自白剤か?流石ヴィン…!)
ユウヤがハーレーを見る ハーレーが動けずに居る ユウヤが言う
「ハーレー警視長もう一度伺います」
ユウヤが試験管の蓋を外す
ハーレーがぼうっと言う
「…知らない 私は… 隣街の… ワルス街の 署長に…」
ユウヤが言う
「そうですか… 分かりました有難う御座います」
ユウヤが試験管の蓋を閉める カルが言う
「ほな次はワルス街の警察署へ行くんか?ユウヤ?」
ユウヤが言う
「うん… やっぱり知らなかったんだなユーノス警視の言う通り…」
カルが言う
「ユウヤ?」
ユウヤがハッとして言う
「あっ!えっと?」
ユウヤが思う
(しまったっ 風の向きが変わっていたのか?俺まで本心を口に…)
ユウヤが試験管の栓を確認してから言う
「…う、うんワルス街の警察署に行くつもりだけど… と言っても えっと… 何処にあるんだろう?」
ユウヤが思う
(やっぱりセンターサイドに近いのだろうけど…?)
カルが言う
「ワルス街の警察署の場所やったらワイが知っとるで?行くんやったら このまま連れてったるわユウヤ?」
ユウヤが言う
「え?本当か?それは助かる!有難うカル!」
カルが言う
「これくらい当然やん?ほな行こうか?ユウヤ?」
カルが手を差し出す ユウヤが言う
「うん!頼むよ!」
カルが言う
「まかしとき!一応掴まっとってな?行くで!?」
ユウヤがカルの服を握って頷く カルとユウヤが消える ハーレーがハッとして周囲を見渡して言う
「わ、私は…!?」
ワルス街警察署 前
カルが言う
「ほい到着や ここであっとる筈やで?」
ユウヤが言う
「うん、それじゃ行ってくるよ 有難うカル」
カルが言う
「ホンマはワイも一緒に行ってやりたいんやけどな?ヴィンが言うんにワイがユウヤと一緒に居る所を あんま見られへん方がええねんて?けど、なんやあったら遠慮なく呼んでや?すぐに助けに行ったるさかいな?ヴィンが!」
ユウヤが言う
「え?ヴィンが…?」
ユウヤが思う
(このままカルが手伝ってくれるんじゃないのか…)
カルが気付いて言う
「さっきのワルス街はワイの街やったさかいワイが手ぇを貸したけど ユウヤは元々ヴィンの獲物やて あんまワイの匂いが付くのもあかんやろ?」
ユウヤが言う
「ああ、そうかワルス街はカルの… それで か…」
カルが言う
「もちろんユウヤはゲートキーパーズの仲間やねんて ワイかて必要な時は手ぇ貸すで!せやから そないな顔はせんといてや?ユウヤ?」
ユウヤがハッとして言う
「え?あ…っ ごめんついその… 久しぶりだったから何となく懐かしくて?」
カルが微笑して言う
「せやな!まぁこれからはまた一緒に なんやかんやするんやろうから よろしゅうな!ユウヤ!」
ユウヤが呆気に取られてから言う
「あ… そうか?そうだな?それじゃ …また?」
カルが言う
「せやで!ほなまたな!ユウヤ!がんばりぃ!」
ユウヤが微笑して言う
「うん!有難う!カル!」
ユウヤが警察署へ向き 気を引き締めて思う
(よしっ)
ユウヤが試験管を確かめてから歩き出す カルがその様子に微笑してから消える
署長室
ワルス街警察署長が言う
「そうか君がメルス街警察のユウヤ巡査か」
ユウヤが言う
「お初にお目に掛かります」
ユウヤが思う
(俺の名前を知っている… と言う事は)
ユウヤが後ろ手に持っている試験管を意識する ユウヤが言う
「不躾ながら1つ質問に答えて下さい …貴方は警察本部の場所を知っていますか?」
ワルス街警察署長が言う
「それを聞いて君は… …うっ!?」
ユウヤが言う
「質問に答えて下さい 貴方は警察本部の場所を知っていますか?」
ワルス街警察署長がぼうっとして言う
「…知っていない …知らない 私は…」
ユウヤが思う
(知らないか… それじゃきっと)
ユウヤが言う
「貴方は隣町の… ヲルス街の署長とそれらの重要な連絡を取り合っているという事ですね?」
ワルス街警察署長が言う
「…そうだ だから …伝えなければ ユウヤ巡査が… 探っていると」
ユウヤがハッとして思う
(やっぱり俺の事が知られている…?)
ユウヤが試験管の栓をした状態で手を止める ワルス街警察署長が言う
「そして 私が …捕えれば …合図を送って」
ワルス街警察署長が机にあるスイッチを押そうとする ユウヤが気付きハッとして周囲を見る
外
警察署の窓ガラスが割れ ユウヤが飛び出して来る ユウヤがハッとして思う
(しまった!思わず逃げ出したは良いけど ここは…っ 2階だったっ!?)
ユウヤが思わず悲鳴を上げる
「う、うわぁあーっ!!」
ユウヤが強く目を閉じる 体が抱き止められる ユウヤがハッとして言う
「カルっ!?」
ユウヤが驚く ヴィンがユウヤを抱き止めていて苦笑して言う
「残念ながら?寒がりなカルはとっくに城のベッドへ戻ったとも そして代わりに… と言うつもりは無いが 聞き込み調査の方は順調かな?ユウヤ?」
ユウヤが言う
「は、はいっ それは何とか… ヴィンがカルに渡してくれた この自白剤のお陰で助かりました …あ、今 受け止めてくれた事に関しても!」
ヴィンが微笑して言う
「フフ… それは結構 …とは言えユウヤは間違ってもヴァンパイアなどではないのだから 例え私がこちらで不測の事態を案じ構えていようとも 高い場所から飛び降りる事は推奨されない」
ユウヤが苦笑して言う
「すみません つい… 自分のメルス街警察署と同じ感覚で 署長室は1階にあるものと思い込んでいて… 飛び出してから焦りました これからは気を付けます」
ヴィンが微笑して言う
「それならば 結構」
ヴィンがユウヤを地へ下ろす ユウヤが気を取り直して言う
「このままヲルス街警察署へ向かいます この街の署長はヲルス街警察の署長と連絡を取り合っているらしくて 俺の事も伝えようと… この自白剤で聞き出せました」
ユウヤが試験管を見せる ヴィンが言う
「ふむ…と言う事はヲルス街警察は既にユウヤが来る事へ対し備えを行っているはず 自白剤で答える事は既に終えた事である場合が大半 両署長は既にユウヤの事で相談をしており その上に置いてユウヤが実際に来たという事を伝えようとしていた…と言った所だろう」
ユウヤが反応して言う
「なるほど それでは…」
警察署の割れた窓ガラスの中から声がする
「居たぞー!外だー!」
ユウヤがハッとして見上げる ヴィンが言う
「とは言え 例え先手を打たれていようとも こちらも急いで向かうに越した事は無い …ユウヤ」
ユウヤが言う
「はいっ お願いします!」
ユウヤとヴィンが消える 銃声と共に 警察官たちがやって来て 辺りを見回し困惑する
ヲルス街警察署
ユウヤが婦警に先導され通路を歩いている 婦警が言う
「こちらが署長室です」
ユウヤが署長室を見る 婦警がドアをノックして言う
「署長 メルス街警察のユウヤ巡査を お連れしました」
ユウヤが思う
(門前払いはされなかったけど既に俺が来る事へ備えているとしたら?)
婦警がドアを開けて ユウヤへ入室を諭す ユウヤが促しに応じて入室する ドアが閉められる ユウヤが思う
(こう言う事か…)
ヲルス街警察署長が言う
「良く来てくれた ユウヤ巡査」
ユウヤの正面にあるデスクを挟んだ先にヲルス街警察署長が居て その両脇を警察官たちが武装して身構えている ヲルス街警察署長が言う
「では早速用件を聞こうか?」
ユウヤが言う
「用件は…」
ユウヤが後ろ手に持っている試験管の栓を抜く 警官たちが武器を持つ手に意識を向ける ユウヤが横目にドアの隙間を意識しながら 試験管を持つ手を動かす ユウヤが視線をヲルス街警察署長へ戻して言う
「用件は」
ヲルス街警察署長が言い始める
「…何であろうと」
ユウヤが疑問する ヲルス街警察署長がぼうっと言う
「私が 合図を言ったら…」
警官たちが僅かに驚く ユウヤが思う
(まずい!早く答えを言わせないとっ)
ユウヤが言う
「貴方は警察本部の場所を知っていますか!?」
ヲルス街警察署長が言う
「し… らない…」
ユウヤが思う
(知らないっ!それなら…っ)
ユウヤが言う
「では貴方は隣街の…っ」
ユウヤがハッとする 警官たちが銃を構える ユウヤが言う
「…ヴィンっ!」
ユウヤの声と同時に後ろのドアが開かれ ユウヤの目前で激しい金属音が響く ユウヤが思わず取った防御体制から顔を上げる ユウヤの前にアイアンシールドが展開されている 警官たちが驚いて言う
「な、何だっ!?あれは… 鉄の…っ?…っ!?」
アイアンシールドが縮小され そこには誰も居なくなっている 警官たちが呆気に取られてから ハッとして言う
「お、追えっ!」 「逃げたぞっ!」 「出口へっ!」
警官たちが出入り口を駆け出て行く ヲルス街警察署長がぼうっとした状態からハッとして言う
「わ、私はっ!?ど、どうなった!?合図はっ!?奴はっ!?」
ヲルス街警察署 外
ユウヤとヴィンが現れ ユウヤが言う
「助かりました ヴィン」
ヴィンが言う
「礼には及ばないとも ユウヤ」
ユウヤが言う
「ヴィンの言っていた通り署長室は1階でも窓は無くて 逃げる時には館内を行くしかなかった… もし俺が一人だとしたら とても逃げられませんでした」
ユウヤが今も張っていた肩の力に気付いて軽く息を吐く ヴィンが微笑する ユウヤが言う
「…しかし何故ヴィンは署長室の場所や窓が無い事を知っていたんですか?ここへ来たのは ヴィンも初めてなんですよね?」
ヴィンが言う
「ああ、私は来た事も入った事も初めてではあったが ユウヤから昨夜 各街の警察署を巡る予定だと聞き 私はそれらの施設の設計図を確認しておいたのだよ」
ユウヤが呆気に取られて言う
「えっ!?設計図!?警察署の…っ!?」
ヴィンが微笑して言う
「警察署は各街に置いて城の次に重要とされていた施設 従ってアウターから遠いセンターサイドに設けられていると言う事はもちろんの事 その建物自体の強度や武器弾薬の保管 凶悪犯の一時的収容などの観点から その設計は極めて高度であり且つ重要とされる 従ってその設計図は古いものであろうとも今も厳重に保管がされている お陰で私も確認をする事が叶った」
ユウヤが呆気に取られてから言う
「な… なるほど… 厳重に保管していた事で古い物でも残されていて… そしてヴィンであるなら その重厚な保管から見付け出す事も出来たと言う事ですね」
ヴィンが言う
「その通り 重要なものを人の目から隠すには唯ひたすらに包み隠すのでは逆効果と言うもの …もっともそれが分かった所で対策を行える者も少ないが」
ユウヤが苦笑して言う
「そうですね…」
ユウヤが思う
(だからと言って普通に保管して紛失したり 誰にでも確認されてしまっても意味が無いもんな?…うん?それじゃ)
ヴィンが数歩歩いて言う
「さて?それでは お次は隣のミルス街の…」
ユウヤが言う
「ヴィンなら?」
ヴィンが振り向いて言う
「うん?」
ユウヤが微笑して言う
「天才科学者のヴィーリッヒなら?一番重要なものは どの様に隠しますか?」
ヴィンが一瞬呆気に取られてから苦笑して言う
「…ふむ そうだな私であるなら」
ユウヤが思う
(通常の保管でも厳重な保管でも見つかる …もしそんな物を隠さなければいけないとしたら?その方法は?)
ヴィンが微笑して言う
「それ程に重要であるのなら尚更に 私はそちらをこの世界から消してしまうだろう」
ユウヤが呆気にとられて言う
「え…?」
ヴィンが言う
「それが最も確実な手段 どれ程に隠そうとも存在するものは間違いなく その世界に存在するのだから それを隠し通すと言う事は不可能… ならば 確実な手段とは それ以外に存在しない」
ユウヤが苦笑して言う
「しかし それでは…」
ユウヤが思う
(二度と見る事は出来ない …触れる事も …会う 事 も…?)
ユウヤがタカヤの姿を思い出しハッとして視線をそらす ヴィンが言う
「ユウヤ?」
ユウヤが慌てて言う
「あ、いえっ …えっと それでは…?」
ユウヤが思う
(今は それよりもっ …何だったっけ?えっと…?)
ヴィンが言う
「このヲルス街の隣街と言う事であれば ミルス街になるが?」
ユウヤが思う
(そうだっ 今はそんな事より次の街ミルス街の…)
ユウヤがハッとして言う
「…っ!ミルス街… ミルス街はゲートキーパーズを受け入れていた警察署ですね?」
ユウヤが思う
(ゲートキーパーズを受け入れていた… ある意味独特な警察だ …そんな警察なら重要な警察本部と繋がっていると言う可能性は…?)
ユウヤが考える 遠くで鐘の音が聞こえる ユウヤが顔を上げる ヴィンが言う
「おや… もう この様な時間か」
ユウヤが思う
(ああ… 本当だ ずっと気を張っていたせいか…)
ユウヤが言う
「もう17時だったんですね 昼も過ぎていたのに空腹感を感じなかった事もあって …そんな時間になっていたとは気付きませんでした」
ヴィンが言う
「私がユウヤと本日2度目の合流をしたのが丁度正午を過ぎた頃であったのだが ユウヤはずっと気を張っていたのだからそれも仕方がない」
ユウヤが言う
「時間になったらすぐにと言う訳ではありませんが17時は一応の終業時間ですので これから向かったのでは」
ヴィンが言う
「ふむ確かに… では本日の捜索はこの辺りで終える事としようか?…日が落ちれば気温も下がる」
ユウヤが一瞬呆気に取られて思う
(気温?それは確かに今は真冬だし…)
ユウヤが苦笑して言う
「そうですね では今日はこの辺りで終える事にして …えっとここからだと?」
ユウヤが思う
(俺のメルス街へ行くより ヴィンは直接自分の街へ戻った方が早いのかな?)
ヴィンが言う
「ここからメルス街は人の足では遠く車も無いのではユウヤは駅へ向かう事となるだろう 駅は各街の警察署についで警察官が多く配備されている場所 そこへユウヤを向かわせる様な事など出来はしないとも?」
ヴィンが微笑する ユウヤが気付き苦笑して言う
「すみません それではお願いします」
ヴィンが微笑して言う
「フフ… それほど謙虚にする必要は無いのだよ ユウヤは私の獲物… それを守るのはヴァンパイアとして当然の事 そして…」
ヴィンがユウヤの肩へ腕を回す ユウヤがビクッと反応する ヴィンがユウヤの近くで言う
「そのユウヤの近くに居られると言う事は とても心地良い事でもある」
ユウヤが苦笑して言う
「そ、そう… ですか… は、はは…っ」
ユウヤが思う
(俺はやっぱりあまり心地良くは無いんだけどな…)
ヴィンが苦笑する ユウヤが気付いて言う
「あ…」
ユウヤが思う
(もしかして?)
ヴィンが言う
「では向かおうか?ユウヤ?」
ヴィンがユウヤの肩を抱く ユウヤがハッとして言う
「は、はいっ!」
ユウヤが思う
(こんな風に思うと俺の考えが伝わってしまうのか…?)
ユウヤとヴィンが消える
ユウヤの家
リマが言う
「お帰りなさいユウヤ… 怪我なんかは無い?」
ユウヤが言う
「ああ、大丈夫だよリマ ただいま」
セイヤが言う
「だから言ったじゃん?親父は大丈夫だって… それより」
セイヤがヴィンへ向く ヴィンがユウヤへ言う
「では私はこれで…」
セイヤが言う
「あっ おいっ 待て!変態ヴァンパイア!」
ユウヤが衝撃を受ける ヴィンが疑問してセイヤを見る セイヤが言う
「…あのさ?まだ時間 そんなに遅くないだろ?だったら少しぐらい… 見てもらいたいんだけど?勉強」
ヴィンが反応する ユウヤが思う
(セイヤはやっぱりヴィンに勉強を見てもらいたいんだな?俺もセイヤの親としては応援をしたい所だけど… けどヴィンはヴィンで色々調べたりしているんだろうし ここは俺が止めるべきか?)
ユウヤが言う
「セイヤ ヴィンは…」
ヴィンが微笑して言う
「では それほど大した時間は取られないのだが 少々見ようか?セイヤ?」
ユウヤが言う
「あ…」
セイヤが喜んで言う
「やったね!親父が帰って来るの 待ち構えてて正解だった!」
ヴィンが微笑する ユウヤが苦笑して思う
(う…っ それって… つまりセイヤは俺の帰りじゃなくてヴィンを待ってたって事か…?)
ユウヤが苦笑して言う
「通りで…」
ユウヤが思う
(普段はセイヤが俺の帰りを待ってる事なんて無いもんな…?)
ヴィンがセイヤと共にユウヤの横を過ぎて行く
翌朝
ユウヤが玄関を開けて言う
「あれ…?」
ヴィンが微笑して言う
「お早うユウヤ」
カルが笑顔で言う
「お早うさん!ユウヤー!」
ディークが一瞬表情を明るくしようとするがハッとして ぎこちない微笑で言う
「お、お早… う… …う?ユ、ユウヤ…」
ユウヤが言う
「カル?ディークまで?あ、うん?お早う皆?…それで?」
ヴィンが微笑して言う
「本日はこちらの2人をユウヤの大切な者たちへの警護として置こうと思ってね?」
ユウヤが言う
「警護に…っ?」
ヴィンが言う
「そう そして、この家にはディークで良いと思うのだが?どうだろうか?ユウヤ?」
ユウヤが言う
「え?あ、うん!もちろん有難う2人とも!ディークが家に居てくれると言うのなら俺も安心だよ」
ディークが微笑して言う
「ユ、ユウヤに… そな… いやっ そ、そうと?い、言って…っ もらえるとは?と、とても嬉しいな…?」
カルが疑問して言う
「ディーク~?なんや?口調がおかしゅうなっとるけど?」
ユウヤが疑問して言う
「え?」
ユウヤがディークを見て思う
(そうかな?いつもと同じ… いや?言われてみれば?少しぎこちなく感じるけど どうかしたのか?)
ディークが衝撃を受け言う
「そ、そうかっ?そうだろうか?ヴィン?」
ヴィンが軽く笑って言う
「…フフッ いや?極めて紳士的であると思われるが?」
ディークがぎこちなく言う
「う、うむっ ヴィンが そ、そうと… い、言ってくれるのなら…っ?」
カルが不思議そうに首をかしげる ユウヤが疑問した後 気を取り直して言う
「あ、けどヴィン?いくらこの家にその… 俺が大切にしている人間が2人居ると言っても警護ならディークが1人で十分だと思うんですが?」
ヴィンが言う
「もちろん こちらの警護はディークが1人で十分… ユウヤの言う通りだ」
ユウヤが言う
「え?それでは…?」
ユーノスの家
ユーノスが言う
「そうか それで…」
ヴィンが言う
「こちらの警護には彼を… 名はカルロス略称はカルどちらでも」
カルが言う
「う~っ 寒い寒いっ!ほなそ言う事で!早速入らせてもらうわ!」
カルがさっさと玄関を入って行く ユウヤが慌てて言う
「あっ!カルっ まだ挨拶も済ませていないのに失礼で…っ!」
カルが振り向いて言う
「リビングはどっちかいな~?ちゃんと暖まっとる~?」
ユーノスが軽く笑って言う
「っはは 相変わらずだな?」
ユウヤが疑問して言う
「相変わらず?」
ユーノスが言う
「リビングはそちらを右に 今朝から火を入れてあるので部屋は暖まっているはずだ」
カルが言う
「右やなー!?」
カルが言われた方へ去って行く ユーノスが微笑する ユウヤが言う
「あの… ユーノス警視?先ほどの“相変わらず”とは?」
ユウヤが思う
(カルはリビングの場所も分からない様子だったしそうとなれば?少なくともこの家に来たのは初めてと言う事だよな?そもそもヴィンが名前を紹介していた程なんだから…?)
ユーノスが言う
「ああ、彼と会うのは初めてだが以前も彼のようなヴァンパイアに会った事がある 彼の様子はそのヴァンパイアにそっくりだ」
ユーノスが懐かしそうにカルが去った場所を見る ヴィンがその様子に言う
「フ… なるほど…?そうと言う事ならば」
ユウヤがヴィンを見る ユーノスが視線を戻して言う
「それで?ユウヤ君?今日はどこへ向かう予定なのだろうか?本部の場所は… 昨日は分からなかったのだろうか?」
ユウヤが言う
「はい、残念ながら… 昨日向かった3つの街の署長たちは ご存知ではなかった様なので今日は昨日の続きと言う事でメルス街から確認を行おうと思っています」
ユーノスが言う
「そうかメルス街から… あの街は… こう言うのもなんだがヴァンパイアに慣れている街だ それなりの備えが有るかもしれない …今更かもしれないが十分に気を付けてな?」
ユウヤが言う
「え?ヴァンパイアに慣れて…?ああ、はい そうですね?」
ユウヤが思う
(そうだメルス街はゲートキーパーズのアジトがあった街… ゲートキーパーズのヴァンパイアを受け入れていた街だ)
ユウヤが言う
「有難う御座います 気を付けます …それで、もし本部の場所が分かりましたら ユーノス警視にもお知らせをしますので」
ユーノスが言う
「ああ、有難う」
ヴィンが言う
「では参ろうか?ユウヤ?」
ユウヤが言う
「うん それじゃ…」
ユーノス妻がやって来て ユウヤを見てから ヴィンを見て気付いて言う
「あら?今日は雨が降るのでして?」
ユウヤがユーノス妻の言葉に視線を合わせて言う
「え…?あ…」
ユウヤの視線の先 ヴィンが腕に掛けている黒い傘が見える ヴィンが2人の視線に言う
「ああ今すぐにと言う訳ではないのだが この風に纏う湿度と空を流れる雲の形状や量からして恐らく… 遅くとも正午過ぎには雨が… そして、現在より3度ほど気温が下がれば雪となるだろう」
ユウヤが言う
「それで傘を…?言われてみればディークやカルも持っていた様な?」
ユウヤが玄関を見る カルの持っていた傘が置かれている ユウヤがヴィンへ向いて言う
「彼らへも予めヴィンのそちらの見立てを伝えたのですか?」
ヴィンが苦笑して言う
「いや?彼らは今朝方 路面が雨に濡れているのを見て今夜にでもまた降るかも知れないと 恐らくその程度の考察だろう 私は何も伝えては居ないが そもそも彼らが傘を持つ事へ対し そこまでを考える必要は無いのだから」
ユウヤが言う
「あ… そうだったんですか?」
ユウヤが思う
(それはそうかもしれないけど… 何だか少し意外だな?ディークはともかくカルなんかは例え雨が降っていても平気な顔をして歩いてそうだけど…?)
ユウヤが微笑する ユーノス妻がユーノスへ言う
「でしたら貴方?ユウヤさんへ車をお貸しして差し上げては如何かしら?」
ユウヤが呆気に取られて言う
「え?…あっ い、いえっ!?そんなっ お車をお借りするなんて!増して雨が降るかもしれないと言う時にっ!」
ユウヤが思う
(このご時勢 個人で車を所持しているのも凄いのに それをお借りして街を巡るような長い距離を走らせたりしたら… 雨が降れば巻き上げる泥で汚れてしまうし)
ユーノスが言う
「ああ、そうだったな?メルス街ともなればここからも遠い ユウヤ君カルロス殿を護衛にお借りした そのお礼と言ってしまうのも失礼かもしれないが好きに使ってくれ 雨が降るなら尚更役にも立つだろう?」
ユーノスが車のキーを渡す ユウヤが向けられたキーを受け取って言う
「…それでは有難う御座います大切にお借りします」
ユウヤが思う
(正直 遠いメルス街へ向かうなら 尚更 車では無くてヴィンに送って貰った方が速いんだけどな… まぁメルス街の警察署まで到着してしまえば 後はセンターロードを使えばすぐ隣街だ ヴァンパイアの足でも車でもそれほど時間は変わらないかもしれない)
ユーノスが言う
「気にしなくて良い それこそ車の1台や2台がどうなどと言って居られるような時ではないんだ 君たちは今この世界の未来を担っている」
ユウヤがハッとしてから言う
「そ、そうですね… では行って参ります!」
ユーノスが頷く ユーノス妻が微笑して言う
「朗報を待ってますわ?」
ユウヤが微笑する
続く
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