漫画の様にスラスラ読める小説をめざしたらネームになった物語の1つ。アナザーゲートキーパーズ

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2章

アナザーゲートキーパーズ 『実験結果』

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廃工場内

ユウヤの視線の先 数十人の少年ヴァンパイアたちが囲っている ユウヤが視線を強める 署長が笑んでやって来て言う
「どうだ?ユウヤ巡査?この数では如何にヴァンパイアを操る貴様であろう…」
ユウヤが少年ヴァンパイアたちへ言う
「若いヴァンパイア諸君!聞いてくれっ!」
署長が衝撃を受けて言う
「と…も… って おいっ お前こそっ!?私の話をっ!?」
ユウヤが少年ヴァンパイアたちへ言う
「君たちにも家族が居る筈だっ 兄弟や人間の友人たちだって!」
署長が言う
「私の配下になった奴らを引き込むつもりか!?そんな事は… …ぶっ!?」
ヴィンが署長の隣に居て試験管を向けて居る 署長が驚いて隣に居るヴィンへ向いて言う
「おまひはいつのはひっ!?はひっ!?」
所長がろれつの回らない自身の口を押えてヴィンの顔を見上げる ヴィンが所長を見下ろす 所長が怯えて数歩後退り腰を抜かす ユウヤが少年ヴァンパイアたちへ言う
「君たちはっ 本当は皆の所へ帰りたいんじゃないのか!?家族の下へ… 家に帰りたいんじゃないのか!?ご両親や兄弟たちだって きっと、そんな君たちを待っているんだっ!以前の様に君たちと一緒に暮らしたいと思って待ってるっ!だから!俺は君たちや君たちと同じくヴァンパイアになってしまった子供たちと その家族を助けたいと思っているっ そして!」
ユウヤが周囲を見て言う
「その為にはヴァンパイアと人間が お互いに協力しなければいけないっ どうか、それを!」
ユウヤが思う
(分かってくれ 頼む…っ)
少年ヴァンパイアが言う
「知ってるよ …聞いた その話」
ユウヤが驚いて言う
「…え?」
ユウヤが思う
(聞いた?それじゃ…?)
少年ヴァンパイアが言う
「その署長さんがさ?他の街の署長さんと話てるのを聞いてたんだ」
ユウヤが一瞬呆気に取られてから微笑して言う
「…そうかっ!それなら!?」
ユウヤが思う
(なんだ… それなら彼らはもう分かって…!?)
少年ヴァンパイアが怒って言う
「それで決めたんだよっ!お前ら警察に復讐してやろうってな!」
ユウヤが驚いて言う
「な…っ!?復讐!?」
周囲の少年ヴァンパイアたちがユウヤへの距離を縮める ユウヤが周囲の彼らを見てから少年ヴァンパイアへ向く 別の少年ヴァンパイアが言う
「おいおい?その為に この署長さんを使ってやろうって話だったのに 今ソイツをバラしちまってどーするんだよ?馬鹿?」
少年ヴァンパイアが言う
「別にもう良いだろ?話は決まって人数も揃った… なら、そいつはもうヤっちゃって良いんじゃねぇ?」
少年ヴァンパイアが署長を見る 署長が言葉を失ったまま周囲の状況に驚き焦る ユウヤが慌てて言う
「ま、待ってくれっ!確かにっ その人は君たちを利用しようとしていたかもしれない!だけどっ 君たちがその事を知っていて その上で人間とヴァンパイアが共存する必要性も知ったと言うのなら 警察と戦うのではなくて増してや利用されるのでもない …君たちは家族の下へ戻って一緒に生きて…っ!」
少年ヴァンパイアが怒って言う
「家族なんて もう 居ねぇえんだよっ!!」
ユウヤが驚いて言う
「え…?」
別の少年ヴァンパイアが言う
「他のヴァンパイアの餌にされたんだ… この署長サンが裏で操ってな!!」
ユウヤが驚き署長を見る 署長がユウヤの視線にハッとして言う
「う…っ!?」
少年ヴァンパイアが署長の顔を覗き込んで言う
「俺らが知らなかったと思うのか?」
署長が怯えながら目を泳がせて言う
「い、いや…?わ、私は…し、知ら…っ」
少年ヴァンパイアがユウヤへ向いて言う
「俺らはもうヴァンパイアとして生きる事にしたんだ ここにいる仲間たちと一緒に… これだけの人数なら他の街のヴァンパイアにだって負けはしねぇ …けど、そうだな?アンタが他の街のヴァンパイアを そんな風に纏めたとしたら…?」
少年ヴァンパイアたちがユウヤを見る ユウヤが周囲の空気が変わった事に気付き一歩下がる 少年ヴァンパイアたちが言う
「やっぱりコイツは今ここでヤって置いた方がよさそうだな?」 「ああ… 丁度良かったぜ」
ヴィンがユウヤの横に立って言う
「ユウヤ」
ユウヤが息を飲み表情を悔やませ視線を落として言う
「俺には… もう これ以上 何も言えません…」
ユウヤが思う
(まさか彼らの家族が… 殺されていただなんてっ それも…!)
ユウヤが署長へ鋭い視線を向ける 視線の先で署長が自身へ近付く少年ヴァンパイアから怯えて逃げ出そうとするが 後方を別の少年ヴァンパイアたちに防がれていて逃げ場を失う 少年ヴァンパイアたちが言う
「やれっ!」
少年ヴァンパイアたちがユウヤへ向かって来る ユウヤが間違いなく自身へ向かって来る殺意に表情を悲しめ ぐっと歯を食いしばる 少年ヴァンパイアたちの手がユウヤへ届くより前に 少年ヴァンパイアたちが何かに気付きその答えに行き着く間も無く次々に倒れて行く ヴィンが両手に持った空の試験管を見て言う
「こちらは最も純度の高い白金を元に作ったヴァンパイアにとっての猛毒… 彼らは さほど苦しまずに逝けた事だろう」
ユウヤが静かに言う
「有難う御座います ヴィン」
ヴィンがユウヤを見て表情を悲しめる ユウヤが真っ直ぐに署長の下へ向かう 署長が呆気に取られた様子で言う
「お、お前たちは…っ 一体…っ!?」
ユウヤが自白剤の試験管を手に言う
「俺たちは… ゲートキーパーズ 人間とヴァンパイアを共存させるべく存在する組織です」
署長が言う
「ゲートキーパーズ… …なるほど?本部が焦る訳だな」
ユウヤが反応する 署長が言う
「どのような手段を使っても良いと言われた… しかし、ここまでの差とは…」
ユウヤが言う
「本部の場所を知っているのですね?」
ユウヤが手にしていた試験管の栓を抜く 中の薬が外気に触れて気化して行く ユウヤがそれを見てから署長へ言う
「本部の場所は何処ですか?」
署長が言う
「それを教えたら お前は私を…っ セン…ターサイドの…」
ユウヤが思う
(センターサイドの!?)
署長が意識を朦朧とさせながら言う
「マルス 街… から 聖域… へ向かえば… 見えて 来る… 白い外壁… …」
ユウヤが言う
「マルス街から聖域へ向かう… その道を行けば見えて来ると言う事ですか?白い外壁?それは?建物ですか?」
署長が言う
「白い外壁が… ずっと 続いている その中…」
ユウヤが言う
「白い外壁がずっと続いているその中… 分かりました ではその外壁の中に警察本部があると言う事みたいですが これで…?…あれ?」
ユウヤが問いながら振り返った先にヴィンは居ない ユウヤが疑問して言う
「…ヴィン?」
ユウヤがヴィンの姿を探して周囲を見渡す 署長が言う
「…私は… 殺 される… のか…?あの… ヴァンパイアに…?い、嫌だ… し、死に たくない…っ」
署長が顔を左右に振る ユウヤが所長の声に向き直ってから 手にしていた試験管の蓋へ封をして立ち上がる ユウヤが改めて辺りを見渡して言う
「外に… 行ったのかな?」
ユウヤが今一度 署長を見下ろしてから立ち去る 署長が怯えたまま言う
「た、助けて…っ 助けて下さい お願いします…っ 長官…っ どうかっ どうか!その ヴァンパイアの餌にだけは…っ!嫌だっ うわぁあああーーー!」
署長が悲鳴を上げている 廃工場の扉が閉まる

廃工場 外

強い雨が降っている ユウヤが顔を向けた先で 黒い傘を差して雨の中に立っているヴィンが振り返る ユウヤが言う
「ヴィン?」
ヴィンがユウヤの近くへ来て 傘を少し向ける ユウヤが言う
「署長が言った 本部の場所は聞いていましたか?」
ヴィンが言う
「いや?生憎… しかし、ユウヤのそちらの言葉から察するに彼は知っていたと言う事だろうか?ならば、その場所と言うのは?」
2人が車へ向かい歩き始める ユウヤが言う
「住所では無く そこへ向かう方法と言うか… 少し分かり辛かったので念の為にもヴィンにも聞いていて貰いたかったんですが… 何か?」
ユウヤが周囲を見ながら思う
(外で何かあったのかな?)
ヴィンが言う
「ああ、私も出来れば聞いて置きたかったのだが本日は生憎のこちらの雨音に遮られて かの者の声は潰えてしまった」
ユウヤが言う
「では?」
ユウヤが思う
(やっぱり外で何か…?)
ユウヤが周囲を注視する ヴィンがユウヤの様子に苦笑して言う
「いや?特にこちらで何かがあったと言うわけではないが あの少年ヴァンパイアたちへ使用した薬は私にとっても猛毒であるのでね?」
ユウヤが呆気に取られて言う
「あ…」
ヴィンがユウヤを見て微笑して言う
「従って、薬剤が場内に充満する前に外へ逃げ出していたのだよ いくら相応の衣服とクリームを塗っていても呼吸を止めていられる時間はヴァンパイアであっても目を覚ましている間は 人間と差ほど変わりはしない」
ユウヤが言う
「そっか… そうですよね?えっと… では改めて本部の場所なんですが」
ユウヤがヴィンに続いて立ち止まり 目的地の車の前へたどり着いている事に気付く ヴィンが微笑して言う
「その先は車内で伺うか …もしくはユーノス殿のご自宅でも?」
ユウヤが気付き腕時計を見てから言う
「そうですね?どちらにしても今日はもう ここまでで…」
ユウヤが思う
(警察本部が各町の警察署と同じ勤務体制かは分からないけど 向かうのは… やっぱり明日か?)
ユウヤが運転席に乗り込む ヴィンが助手席へ向かう

車内

ユウヤが運転している ヴィンが助手席に座っていて言う
「白い外壁の… なるほど?では、その外壁の中の様子までは自白剤を用いても確認は出来なかったと?」
ユウヤが言う
「はい、聞こうとしたんですが その後は… 何だかとても怯えるばかりで確認出来そうにありませんでした」
ヴィンが言う
「ふむ… では恐らくその本部には彼をそれほどに怯えさせる何らかのモノがあると言う事なのだろう 自白剤は確かに有力だが ソレを聞き出そうとするのと同時に その場所に置かれる人物や事柄なども当人の意識には連想がなされる… そして、そちらの印象が強ければ強いほど こちらからの問いの言葉よりも強く当人の意識を支配してしまう」
ユウヤが言う
「では 俺がもう少し上手く聞き出すようにしていたら?もっと多くの事が聞き出せたかもしれなかったのですね?」
ヴィンが言う
「そちらはそうであったかもしれないが 自白剤は己が封じようとする意識や忘れようとしている記憶を半強制的に解放する作用にて構成されている 故に些細な切欠で最も強く抑制しようとしている事柄へと意識が集中してしまうのだよ 従って今回は最も重要であった本部の場所を聞き出す事ができ 尚且つ彼を怯えさせるほどの“何か”があるのだと… そこまでが分かったのだから十分と言えるだろう」
ユウヤが苦笑して言う
「確かにそうですね… 有難う御座います ヴィン」
ヴィンが苦笑する ユウヤが思う
(そうだ… 少なくとも俺は本部の場所を知る事が出来た これで明日にでも本部へ向かって 警察組織の上層の人たちと話をする… それで… それで何としても人間とヴァンパイアの共存を認めさせて それを行う為の方法を見付け出さなければいけない… 人間の組織である警察とヴァンパイアたちで)
ユウヤの脳裏に先ほどのヴァンパイアたちの姿が思い出される ユウヤが表情を落として思う
(もう… これ以上あの様な事をしなくても良い様に… そうだ、あんな事は もう2度と…)
ヴィンがユウヤを見ている ユウヤが思わずハンドルを握り締める ヴィンがその様子に表情を悲しめてから ふと気付いて正面を見る ユウヤが気付きブレーキを踏む



ユウヤたちの車の前 雨の中に少年たちがいる ユウヤが車のドアを開けて 外へ出ながら言う
「君たちは…」
ユウヤが少年たちの顔を見て思う
(マルス街警察署に居た 少年ヴァンパイアたち…!?)
ユウヤの脳裏に マルス街警察署で 少年ヴァンパイアたちがヴィンに殴られて怪我を負っている姿が思い出される ユウヤが改めて少年ヴァンパイアたちの顔を見て思う
(あの時ヴィンに殴られて負った傷は… 無い?)
少年ヴァンパイアが言う
「待ってたぜ?」
ユウヤが言う
「待ってた…?俺たちを?」
ユウヤが思う
(それは…?)
ヴィンが傘を差してやって来る 少年ヴァンパイアが言う
「昼間の落とし前… 付けてやろうと思ってな?」
ユウヤが反応して言う
「落とし前って…?それじゃっ!?」
ユウヤが気付く 少年ヴァンパイアたちの数が増える ユウヤがハッとして思う
(この人数は… さっきと同じ位!?)
少年ヴァンパイアが言う
「アンタみたいな強いヴァンパイアに居られると迷惑だって奴は俺らの他にも いくらでも居る …けどアンタは?俺らと違って“1人”なんだろ?…ククッ 残念だったな?」
ヴィンが沈黙する ユウヤが思う
(結局… 彼らは俺の説得に応じては くれなかったと言う事か…)
ユウヤが手を握り表情を落として思う
(人数は増えたけどヴィンの薬なら この人数のヴァンパイアを倒す事だって難しい事じゃない)
少年ヴァンパイアが言う
「まずは そのヴァンパイアをヤって… 人間の方は後だ」 「誰が吸う?ヴァンパイアと人間で 仲良くしようって言う お優しいお巡りさんだぜ?」 「…とか言って?ただちょっと強ぇヴァンパイアの陰に隠れてるだけだろ?」
ユウヤが沈黙している
「…」
少年ヴァンパイアが言う
「本当は唯の無力な人間だぜ?」 「それが俺たちヴァンパイアを操ろうって言うんだから… もっと性質が悪ぃ」 「餌もなしにか?あの署長より… 役立た…」
少年ヴァンパイアが言葉の途中で殴り付けられる 他の少年ヴァンパイアたちが驚く ユウヤがハッとして言う
「ヴィン!?」
ヴィンの傘が地面に落ちる ヴィンが言う
「ユウヤ 残念ながら実験は失敗の様だ」
ユウヤがハッとしてから 肩の力を抜いて表情を落とす 殴られた少年ヴァンパイアが切れた唇を拭いながら言う
「…の野郎っ!?」
ユウヤが顔を上げて言う
「君たちにとっては信じられない事なのかもしれない… だけどっ 人間とヴァンパイアは共存出来るんだよ!?俺と彼の様にっ!だから君たちも…っ!」
少年ヴァンパイアが怒って言う
「るっせぇえんだよ!俺らは人間なんかより ずっとずっとすげぇんだ!その俺たちに向かって 人間が説教してんじゃねぇよ!」
ユウヤが表情を悲しませる 少年ヴァンパイアが言う
「何 哀れんでんだ てめぇ!ムカつくんだよ!おい、皆っ この人間は最後まで生かして置けよ!?」
少年ヴァンパイアがユウヤに顔を近付けて言う
「その余裕ぶったツラ すぐに怯えさせてやるよ?」
他の少年ヴァンパイアたちが言う
「土下座させて命乞いさせようぜ?」 「でもって餌取りに使ってやろうぜ?」 「まじウケる!お巡りの格好で人さらいとかー!?」
少年ヴァンパイアたちが笑う ユウヤが思う
(彼らは… ヴァンパイアの力に酔いしれてしまったんだ… それで…)
ユウヤが言う
「一度 分からせてあげたのに…」
ヴィンが試験管を手に持つ ユウヤがヴィンの試験管を見て思う
(これも俺の力不足だ…)
ユウヤが目を閉じる ヴィンが試験管の蓋を取り気化した薬の成分を吸う ヴィンの鼓動が高鳴り 瞳の色が赤く染まる ヴィンが言う
「さて 片付けの時間だ」
空になった試験管が地面に落ちるより前にヴィンの姿が消える 少年ヴァンパイアたちが驚いて間もなく次々に殴り飛ばされる 他の少年ヴァンパイアたちが驚いて言う
「何だっ!?追い付けねぇ… がはっ!?」 「くそっ!」 「昼間より… 速いっ!?」
ユウヤが閉じていた目を開き周囲を見渡す 少年ヴァンパイアたちが地面に倒れていて悔しそうに言う
「うぅ…っ」 「また… 負けた…」 「人数だけじゃ… 意味ねぇのか…?」
ユウヤが少年ヴァンパイアたちを見て表情を落とす ヴィンが軽く息を吐いてから 地面に落ちている試験管を拾う ユウヤが言う
「ヴィン?」
ヴィンが車へ向かう ユウヤがヴィンの背を呆気に取られたまま見つめてからハッとして今一度少年ヴァンパイアたちを見つつ ヴィンを追って言う
「ヴィン!?」
ユウヤがヴィンを追って車へ向かう 途中で ヴィンの傘に気付き 傘を拾って車へ向かう 少年ヴァンパイアが言う
「次… こそ…」
車が走り去る

車内

ユウヤが運転しながら横目に助手席を見て言う
「ヴィン?…あの?」
ヴィンが顔を上げ ユウヤを見て言う
「…何か?」
ユウヤが衝撃を受け 逃げるように視線を正面に戻してから ぎこちなく言う
「あ、いやっ!?えっと~?」
ユウヤが思う
(何か?…と言われると?えっと…?なんだろうな?ちょっと いつもと違うと言うか…?どうかしたのかって?…大体)
ユウヤが言う
「その… て、てっきり俺は薬で… あの廃工場の時みたいに… するのかと…?」
ユウヤが横目にヴィンの様子を伺う ヴィンが言う
「ああ…」
ユウヤが疑問して言う
「あ… ああって…?」
ユウヤが思う
(何…だ?何だろうな?もしかして怒っているのか?俺が頼んだから… 彼らと2回も戦う事になった… だからそれで?いや?でも、そんな様子は…?)
ユウヤが言う
「あ!もしかして実験の続きを?」
ユウヤが思う
(俺がまた彼らを説得しようとしたからか?それでヴィンも!?もう一度、彼らにチャンスを与えるために薬を使わなかったのか!?)
ユウヤが言う
「それで彼らを助ける為に 劇薬の… あの薬は使わなかったんですか?」
ヴィンが言う
「…雨が 降っていたから」
ユウヤが言う
「え?」
ヴィンが言う
「気化薬は… 使えない…」
ユウヤが衝撃を受け慌てて言う
「あ…っ そ、そうか!そうですね!?それでっ!?」
ユウヤがフロントガラスに強く当たる雨の様子を見ながら思う
(言われてみれば あの自白薬も白金の薬も試験管の栓を抜くとその薬の成分が気化して周囲の空気に混ざって行く様子が見える… だから、あの少ない薬の量でも大勢のヴァンパイアを 一瞬で倒す事も出来るんだろう …だけど、その薬も この雨の中では…)
ユウヤが言う
「この大雨の中では空気の流れも不規則になりますし… そもそも気化する薬が雨に濡れたら… 効力とかも変わるんですかね?だから… 昼間と同じ様に彼らと直接戦った…と?」
ユウヤが雨で見え辛い道へ目を凝らしつつ言葉を続ける
「それにしても今回は昼間より人数が多かったのにヴィンは… あの人数が相手でも やっぱり余裕なんですね?…あ、いや?もちろん頭脳派であってもヴィンが強いと言う事は もう十分に分かってますが… ヴィン?」
ユウヤが助手席を見てハッと驚いて車を止める 車が急停止する ユウヤが身を乗り出して助手席のヴィンへ言う
「ヴィン!?」
ヴィンは目を閉じている ユウヤが咄嗟に意識確認の手を向けて ヴィンの寝息に気付く ユウヤが呆気に取られて言う
「え?あ… 何だ?眠っているだけか?」
ユウヤが苦笑してホッと肩の力を抜いて思う
(それじゃ さっきのあの様子は… 単に眠かったから… なのか?まぁ… 考えてみれば そうかもな?確かに今日のヴィンは ずっとヴァンパイアたちと身体を使って戦ったりしたから… 知能派のヴァンパイアであるヴィンは疲れてしまったのかもしれない)
ユウヤが言う
「それに色々と準備なんかも してくれているみたいだし…?」
ユウヤが思う
(おまけにずっと助手席じゃ眠くもなるよな?)
ユウヤが微笑してから 席へ身を静め 運転を再開しようとして体を震わせくしゃみをする
「はっくしっ!」
ユウヤが身震いして言う
「うぅ~ 寒いっ 暖房強めるか…?」
ユウヤがエアコンのスイッチを変えて ふとヴィンを見て言う
「あ… そうだ」
ユウヤがヴィンを見て思う
(服もびしょ濡れで眠っていたら尚更だな?)
ユウヤがエアコンの威力を最大にして言う
「風邪を引いたら大変だし… こうして置けばメルス街に着く頃には少しは乾くかな?」
ユウヤが今一度 珍しいヴィンの寝顔を見てから 車を発車させる

メルス街 ユーノスの自宅前

車が到着して 駐車スペースに入れられる

車内

ユウヤが車のエンジンを切り シートベルトを外しながら思う
(よし、まずはユーノス警視に警察本部の場所を伝えて それから…)
ユウヤが気付き顔を向ける 助手席でヴィンが眠っている ユウヤが少し考えて思う
(ヴィンのユルス街へ?たまには俺が送るべきだったか…?けど正直なところ俺はユルス街の地理は余り詳しくないんだよな?それに…)
ユウヤが苦笑して言う
「行くなら他の皆も… カルやディークも連れて行くべきだよな?」
ユウヤが思う
(と、なったら やっぱりここは一度…)
ユウヤが言う
「ヴィン?ユーノス警視のご自宅に到着しましたよ?」
ユウヤがヴィンの様子を見る ヴィンは眠っている ユウヤが苦笑して思う
(参ったな?こうもぐっすり眠られちゃうと起こしてしまうのも何だか申し訳ない気もするんだけど… けど仕方がないよな?)
ユウヤが言う
「ヴィン、起きて下さい?ヴィン… ヴィンっ!」
ヴィンがうっすらと目を開く ユウヤが気付き苦笑して言う
「ユーノス警視のご自宅に到着したので 一度…」
ヴィンがぼうっとユウヤを見てから疑問して言う
「ユウヤ…?私は…?」
ユウヤが言う
「よく眠っていた所 すみませんが」
ヴィンが驚き軽く頭を抑えて言う
「眠って?…あぁ 私とした事がっ」
ユウヤが苦笑して言う
「たくさん動いた後に助手席で長時間のドライブだったので… 眠ってしまうのも仕方がないですよ?しかし…」
ヴィンが衣服を整えるように掴み 気付いて言う
「っ!服が…」
ヴィンが車のエアコンを見る ユウヤがその視線に気付いて言う
「はい、服はエアコンで… あ、つけっぱなしにっ!?」
ユウヤがエアコンの設定を解除する ヴィンが言う
「…そうかエアコンを強めていたお陰で」
ユウヤが言う
「はい、お陰で雨に濡れた服も大分乾きましたね?」
ヴィンが言う
「ああ… お陰で助かった様だ…」
ヴィンが置かれていた傘を手にとって車を出る ユウヤが呆気にとられて言う
「え?助かった… って?」
ユウヤがヴィンの姿を目で追う 助手席を降りたヴィンが車の前方を過ぎてユーノスの自宅の玄関へ向かう ユウヤが呆気にとられて言う
「あ… あれ…?」
ユウヤが思う
(てっきり傘を持って… 運転席の俺を迎えに来てくれると思ったんだけどな…?)
ユウヤの思惑とは裏腹に視線の先ではヴィンが玄関ドアの呼び鉄を鳴らしている ユウヤがハッとして慌てて外へ出て車の鍵を掛けながら思う
(参ったな?その俺は傘は持ってないから… オマケに ここから玄関までは少し距離があるから折角乾いたのに また濡れちゃうんだけど しょうがない)
ユウヤがヴィンを見てから思う
(普段は紳士的なヴィンも寝起きのせいか?俺への気遣いがいつもよりずっと低いみたいだけど …まぁ男同士の友人なら?本当はこれくらいが普通だよな?)
ユウヤが急いで向かった先で 丁度ユーノスが玄関を開け ヴィンとユウヤを迎え入れる

ユーノスの家 リビング

ユーノスがリビングへ招きながら言う
「ああ、車の事など気にしなくて良い さぁリビングで温まってくれ 今タオルを持って来る」
ユウヤが言う
「有難う御座います けど、大丈夫です車の暖房でほとんど乾いたので… ただシートの方がまだ濡れているかもしれないです 本当にすみま…」
リビングのドアが開けられ カルが顔を出して言う
「ユウヤー!お帰りさーん!やっと帰って来おったな!」
ユウヤがカルへ向いて言う
「ああ、ただいま カル こっちはどうだった?何か問題は?」
ユウヤとヴィンがリビングに入る ユーノスがタオルを取りに行く カルが言う
「こっちはなーんも あらへんよー?せやから一日中 この部屋でぼーっとしとってん こない暇やったらベッドでも持って来とったら良かったわ?」
ユウヤが苦笑して言う
「そうは言ってもカルには警備を頼んだんだから いくらなんでもベッドまで持って来ては… せめて そこのソファを借りての仮眠ぐらいじゃないと警備をしているとは言えないぞ?」
カルが言う
「せやかて元々この家にはヴィンの作った警備の機械が付いとんねん ベッドに入っとっても問題あらへんと思うで?なぁ?ヴィン?」
カルがヴィンへ向いて驚く ユウヤがそれには気付かずに言う
「え?元々警備の機械が?そんな事までしてもらっていたのですか?ヴィン?」
カルが驚いて言う
「ヴィンっ!?どないしたんっ!?」
ユウヤがカルの声に驚いて言う
「え?」
ユーノスとユーノス妻がタオルを持って現れ カルの声に驚いて視線を向ける カルがヴィンの腕を掴んで言う
「身体めっちゃ冷とうなっとるやんっ!?あっ!?コレ!服濡れとんとちゃうっ!?自分何やっとんねんっ!?はよ脱ぎっ!!」
ユウヤが呆気にとられてから 苦笑して言う
「…カル?何もそんなに慌てなくても?」
カルがヴィンの白衣を奪い取るように脱がせる ユウヤが思う
(随分大げさだな?それこそ俺や普通の人間が見たら驚くような怪我をしても平気で居るヴァンパイアなの…)
ユウヤが思わず声に出して言う
「にっ!?」
カルがヴィンの背中をヒーターへ押し付ける ヴィンの服に残っていた水分がヒーターの熱に音を立てて蒸発する ユウヤが慌てて言う
「カ、カル!何やってるんだ!?そんな事したら本当に大火傷をっ!」
カルにされるがままにぼうっとしていたヴィンが顔を上げて言う
「…カル?」
カルが心配そうに言う
「どや!?ちっとは身体暖まったかいな!?」
ヴィンが言う
「…ああ …少しは」
ユウヤが衝撃を受けて思う
(少しはっ!?)
ユウヤが呆れて言う
「いや… そうじゃなくて…?」
ヴィンが言う
「…カル 流石に …少々 背が熱いのだが?」
カルが不満そうに言う
「我が侭言わんとちゃんと暖まっとき!」
ユウヤが苦笑して思う
(いや…?それは我が侭とはちょっと違う気がするんだけど…?)
ユーノスが苦笑しながら言う
「とても人間の子供には見せられない光景だな?」
ユーノス妻がユウヤへタオルを渡す ユウヤが礼を言いながら受け取って言う
「すみません では、お借りします …そうですね?本当に人間の子供には見せられない… 増して」
カルがヴィンの身体の向きを変えさせて言う
「ほな次は前からや!」
カルがヴィンの背を押してヴィンをヒーターに押し付ける ヴィンがヒーターに顔をぶつけて言う
「痛い…」
ユウヤが衝撃を受ける カルが言う
「そら顔は上げとかなぁ!?ほれ?ちゃんと身体付けるんやで!?ホンマ世話焼けるわぁ!?」
ヴィンの胸や腹がヒーターに押し付けられ再び服の水分が音を立てて蒸発する ユウヤが苦笑して表情を引きつらせる

ユウヤの家

ユウヤが言う
「それじゃ こっちも特に何も無かったんだな?」
リマが言う
「ええ それに、この家には元々ヴィーンリッヒさんが作った機械が警備をしているから大丈夫だって言うから 今日は明るい内にディークさんに付き合ってもらって食材の買出しにも行けたの 助かったわ?」
ユウヤが言う
「そっか… そう言えば今回の事は急だったから食材の買い溜めなんかも無くってリマにも苦労掛けてたんだな?」
リマが言う
「まだ2日目だから それほど感じてはいなかったけどね?でも、これからしばらく続くと思ったら… だからちょっと多めに買い込んだら本当に大荷物になっちゃって ディークさんが運んでくれたから そっちの意味でも助かっちゃった!…ふふっ」
ユウヤが軽く笑って言う
「ああ、ディークなら重い荷物も軽々持ってくれそうだから良かった」
ユウヤが思う
(そうだよな?その点 知能派のヴァンパイアであるヴィンだと… もちろん、ヴァンパイアだから人間の俺より力はある事は分かってはいるけれど何となく… そう言った事を気軽に頼める感じはしない)
セイヤが言う
「けどアイツ家に居る間は何かあれば機械が知らせてくれるから それまでは~ってさ?ずっとあの倉庫にある棺の中で寝てたんだぜ?」
ユウヤが衝撃を受けて言う
「えっ!?寝てたのっ!?あ~…」
ユウヤが思う
(そう言えばカルとは違ってディークのベッドは親父の居た頃に使っていたものが 今もこの家の倉庫に…)
セイヤが不満そうに言う
「ヴァンパイアなら頭良いんだろうと思ってさ?勉強教えてくんないか?って聞いたんだけど 自分は戦闘タイプのヴァンパイアだから とか言って逃げられたし?」
ユウヤが苦笑して言う
「うん… まぁそれは しょうがないんじゃないか?ヴァンパイアだって… その~ 人間と同じで得意不得意なんかがあるんだろうし…?」
セイヤが言う
「だったら親父が戦闘タイプのアイツを連れてって勉強教えられるあっちの変態科学者の方を 置いてってくれよ?そっちこそ戦いがメインなんじゃねーの?」
ユウヤが言う
「あー… まぁ… それはそうなんだけど…」
ユウヤが思う
(確かに俺もそれは少し思ったんだけどな?けど一言で戦いがメインと言っても結構 頭を使う事も多いし… ヴィンなら そのどちらにも対応出来る… それに一応)
ユウヤが言う
「一応…」
セイヤが言う
「一応って?」
ユウヤが言う
「え?…あ、いや?だから一応… ヴィンは俺の… いや?俺がヴィンの…」
ユウヤが思う
(う…っ やっぱり少し言い辛いよな?だから… こう言う時は)
ユウヤが言う
「一応… あ、相棒…と言うか?」
セイヤが言う
「一応じゃなくてさ?親父のヴァンパイアなんじゃねぇの?アイツ?」
ユウヤが驚いて言う
「な…っ 何で… その事をセイヤが?」
ユウヤが思う
(と言うか実際は?俺のヴァンパイアじゃなくて俺がヴィンの獲物なんだけどな?まぁ… でも大体の意味合いとしては…?)
セイヤが言う
「何でって… それを俺に言わせる気かよ?」
ユウヤが気付いて 表情を困らせて言う
「う… それは… そうだな?えっと~?」
セイヤが不満そうに言う
「俺が飲んだ あの薬だって親父の為にアイツが用意したモンだろ?」
ユウヤが思い出して言う
「あ…」
ユウヤが思う
(そっか それで…)
セイヤが言う
「アイツにとって親父が特別な存在じゃなかったら あんな手間の掛かるもん… 増して自分の血を使ってなんか作らねーよ?しかも100%アイツの血だけで… って …うっ …やべっ 思い出したら気持ち悪くなって来た…」
ユウヤが苦笑して言う
「大丈夫か…?」
セイヤが言う
「親父のせいだし?」
ユウヤが言う
「あ、ああ そうだったな?ごめん…」
ユウヤが思う
(そうだ… ヴィンはいつだって俺の為に色々やってくれているのだから俺も…?)
ユウヤが苦笑して言う
「俺も… 何か出来ると良いんだけどな?いつも頼ってばかりで…」
ユウヤが思う
(最も人間の俺がヴァンパイアに勝るものなんて ある訳が無くて… 増して天才ヴァンパイアを相手に出来る事なんて何も…)
セイヤが言う
「だったらさ?せめて その”一応”とかってのは言っちゃ駄目なんじゃねぇ?」
ユウヤが呆気にとられて言う
「え?あ… そ、そうか」
ユウヤが思う
(そうだな?確かにヴィンはいつも俺に対して… その… 好意?を寄せてくれているのだから?だから… いや?むしろ そのせいで余計に… と言うのも あったりするのだけど…)
ユウヤが苦笑して言う
「うん… そうだよな?”一応”なんて言うのは失礼だよな?」
セイヤが言う
「そうそう!”紳士”として”失敬”だぜ?親父?」
ユウヤが呆気に取られてから噴き出して笑う
「…ぷっ …はははっ」
セイヤが衝撃を受け言う
「あっ!?何で笑うんだよっ!?」
ユウヤが笑いながら言う
「あはははっ まるで ヴィンみたいだな?セイヤは?」
セイヤが頬を赤らめつつ言う
「う、うっせぇよっ!親父こそ少しはそういう言葉使えよ!?言葉遣いちゃんとしろって言われても親父じゃ見本になんねぇんだよっ!」
セイヤの座っていた椅子の近くに 面接の本が置かれている


続く
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