ドジっ子聖女とヴァンパイア

えりー

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レンの友人

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その日は1日体を動かすことが出来なかった。
癒しの力も使えなかった。
シーリンは血を吸われることがどういうことか本当の意味で理解した。
そして、赤面した。
1階から話し声が聞こえてくる。
シーリンはそっと降りた。
すると一人の男性が椅子に座り、レンと一緒に話をしていた。

「じゃあ、魔女狩りは魂を集めるために行っていることなのか?」
「ああ、人間でも黒魔術が好きな奴らがいるからな。殺された人間の魂を集めて悪魔に捧げ、その代わりに悪魔に力をもらうという術だそうだ」
「それじゃあ、この魔界も安全とは言えないな」
「ああ」
2人は魔女狩りの人達についての話をしていた。
ツンっとスカートの裾を踏んずけてシーリンは転んだ。
すると2人は一斉にシーリンを見た。
「大丈夫か、シーリン」
「あははは、またやちゃった」
「おい、何でここに人間がいるんだ?」
レンの友人は人間のシーリンがいることに驚いていた。
「ああ、紹介する。今、狙われているから保護している人間のシーリンだ」
「あ、初めまして。シーリンと申します」
「へぇ・・・なかなかうまそうな娘だな」
そう言い男はシーリンに手を伸ばそうとした。
すかさずレンが間に入り、友人の手を払いのけた。
「悪い悪い、つい美味そうだったから。俺の名前はダリだ」
「シーリン悪い。ダリは食い意地が張っているから一緒にいるのは危険かもしれない」
「そう言うなって。もうシーリンには手を出さないからさ」
シーリンはダリから少し距離を取った。
「相手の目的が分かったが、今のところどうしようもないな」
「シーリンの為に動くのか?」
「ああそうだが、何か問題があるか?」
ダリはレンの肩に腕を回し、小声で言った。
「シーリンに惚れているようだな」
「!!」
「200年前の同じだな・・・あまり短命なものに心を動かされるなよ?」
ダリは200年前の事を知っている。
友人からの忠告ももう遅い。
レンはシーリンに惹かれてしまっているのだ。
今更あと戻りは出来そうにない。
「ダリ、ありがとう。忠告だけもらっておくよ」
親友からの忠告だ。
無下には出来ない。
「もう手遅れか・・・」
「ああ」
ダリは肩から腕をどけた。
「あの、結局どういう事なんですか?」
「ああ、要は魂を集めているという事だ」
「そんなことできるんですか?」
「出来る。黒魔術をやっている奴でそこそこ力のある者ならな」
シーリンはぞっとした。
「その魂を悪魔に献上するって事ですよね?」
「その通りだ」
何ておぞましい話なのだろうと思った。
人は怖い。
そこまで堕ちることが出来るのだろうか・・・。
元シスター見習いだったシーリンにとって信じがたい話だった。
黒幕は一体どこにいるのだろう。
この話はなかなか簡単にはいきそうにない。
難しいことだと思った。
まず、何から始めたらよいのだろうか。
3人共頭を抱えた。 
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