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ハインツと奈々

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奈々は告白の後ハインツに横抱きにされ、ハインツの部屋へと連れていかれた。
これから何をされるかはもうわかっている。
ハインツは優しくベッドに奈々を下ろし、そっと押し倒した。
「自分が選ばれるなんて夢みたいです」
「そんな大げさな・・・」
奈々は笑った。
奈々の服のボタンに手をかけゆっくりと脱がせていく。
「ハインツ、優しくしてくれるのは嬉しいけど・・・余計に恥ずかしい」
赤くなりながらそう言うと、ハインツはこう言った。
「初めての夜は手荒な真似をしてしまい嫌われたので今度からは嫌われない様、余裕をもって行為に励みます」
(そんなに気合を入れて励まなくてもいい・・・!)
奈々は内心そう思った。
奈々の服を全て脱がせ終わり今度は自分の服を脱ぎ捨てた。
(何度も見ているけどハインツの体はしなやかで綺麗・・・)
そう見惚れているとハインツが言った。
「私の体、何かおかしいですか?」
「ううん、綺麗だなと思って」
「・・・女性の美しさには敵いませんよ」
そう言うと奈々にキスをしてきた。
初めから深いキス。
いつもなら一方的に翻弄されているばかりの奈々だが、今回は自分から舌を絡めてみた。
ざらついた舌の感触が口腔内に広がる。
ハインツはそんな奈々の様子を見て驚いていた。
「今日は積極的ですね・・・」
「ハインツに比べると下手だけどね」
奈々は照れ隠しでそう言ったがハインツはとても嬉しそうだった。
二人の唾液が交じり合う音が聞こえだす。
くちゅくちゅと卑猥な音だ。
奈々はそう思って恥ずかしくなってきた。
(初めは嫌悪感しかなかった行為なのに)
奈々はいつの間にかハインツに抱かれることに喜びを感じていた。
「ぁふ、ぁ」
キスの合間に酸素を取り入れる。
ようやくハインツの長いキスになれた。
奈々はハインツの首に腕を回し、抱きついた。
ハインツはとても満たされた表情をした。
「ようやく、手に入れまいした。もう誰にも渡しません」
「うん。私もハインツしか好きじゃない」
ハインツのざらついた舌が奈々の耳を愛撫する。
それだけでぞくりとする。
耳を舐めあげるとそのまま首筋へ、肩へと舌が下りてくる。
「あぁんっ」
奈々はもどかしくなり声を上げた。
「奈々愛しています」
耳元で低い声音で囁かれそれだけでも感じてしまう。
「はぁ、んっ」
それから奈々の胸に少しずつ顔を埋めていき、片方の手で揉みしだきはじめもう片方の手で奈々の敏感な場所に触れてくる。
唇で奈々の乳首を吸い上げ、強弱をつけながら長く愛撫していく。
奈々は下半身が疼きだした。
「あぁ、ん。ハインツもう・・・」
そう言うとハインツは胸を弄りながら空いている片手をそっと蜜が零れ落ちている場所へと持って行った。
そうして花弁を開いていき花芯を指でこすり始めた。
「んん、ああぁ!!」
花芯は赤くぷっくりとふくれて奈々は一度達した。
ハインツは花芯を舌で刺激しながら、花弁を指でゆっくりと広げていく。
指を出し入れし、何度も指の数を増やしながら続ける。
奈々の体の準備ができ、蜜壺からは大量の蜜が溢れ出していた。
ハインツは奈々を抱き起し、座っている自分の上に座らせた。
「今日はより深くつながりたい気分なので・・・」
「?」
奈々はどうしていいかわからず戸惑った。
初めてとる態勢に少し動揺した。
ゆっくりと腰を落とされ、屹立しているハインツのものが少しずつ入っていく。
奈々の濡れそぼったところはあっさりとハインツのものを受け入れていく。
「~っ」
いつもより深くハインツのものが入り奈々は背を反らせた。
「おっと、危ないですよ」
色気を含んだ声にどきっとさせられた。
ハインツは奈々の腰に手をあて彼女の体を支えた。
「んぅ、はぁ」
奈々の肉壁は貪欲にうごめき出した。
きつく締まり出し、ハインツのものを締めあげる。
「っく」
ハインツは一度奈々の中で達した。
奈々蜜壺からあふれ出る液とハインツが出した白濁した液が混ざり合い、ハインツが下から奈々を突き上げるたびにぐちゅぐちゅと音を立てる。
ハインツは何度も下から激しく奈々を突き上げる。
奈々はあまりの快楽にまた達してしまった。
肉壁が締まり刺激され、ハインツのものがより大きく膨れ上がる。
みっちり入っているハインツのものがより奈々の快感を引き出す。
「この態勢はなれなくて苦しいですか?」
そう問われても返事をする余裕がない。
ハインツは奈々を四つん這いにさせ、後ろから激しく突き入れてきた。
突然態勢を変えられ、新しい刺激を加えられ驚いた。
肉壁がより締まる。
「んぁ、ああぁ!!」
奈々は凄まじい快楽の波にのまれていった。
肌と肌が激しくぶつかる。
何度も繰り返されるこの行為に奈々は耐えられなくなり、何度も達してしまう。
「・・・奈々っ」
切羽詰まった声がしたかと思うとハインツは奈々の中に白濁したものを再度放った。
こうして行為は終わりを迎えた。




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