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プロローグ
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「おはようございます!」
「あら、今日は早いのね」
英樹は隣に住む年上の女性の麻理恵の事が気になっていた。
彼女に挨拶をすることが毎日の楽しみだった。
しかし英樹はいつから麻理恵が隣に住んでいるのか思い出せなかった。
麻理恵は外で玄関の掃除をしていた。
それを見て慌てて家を英樹は飛び出したのだ。
偶然会って挨拶をしたわけではない。
英樹から会いに行ったのだ。
麻理恵はそんな事きっと知らないだろう。
何とかして麻理恵と親しくなりたいという思いがあった。
しかし、どうしていいのかわからず、日々過ごしていた。
そんなある日の夜事件が起こった。
夜も更けてきたしもう寝ようとしていると部屋に何かの気配を感じた。
振り返るとそこには異形の者が立っていた。
「ひっ!!」
英樹は思わず声を上げた。
異形の者はただぶつぶつと呟いている。
「見つけた・・・見つけた・・・原石の力・・・」
「寄こせ!!」
そう言い英樹に襲い掛かってきた。
「うわぁぁぁ!!」
英樹は悲鳴を上げた。
その時だった異形の者の鎌を突然現れた麻理恵が受け止めたのだ。
そして麻理恵は英樹に微笑みかけた。
「大丈夫よ」
「・・・え?」
そう言い、麻理恵は天使の姿に変化した。
「ぐあぁぁぁぁぁ!!」
「天界の光は苦しいでしょう?自分の領域へお帰りなさい!!」
麻理恵がそう叫ぶと異形の者の姿は部屋から消えていた。
「まり・・えさん!?その姿は!?」
「私は貴方を守るためにやってきた守護天使のマリエル」
英樹は驚くしかなかった。
これが夢なのではないかと思うほどだ。
マリエルの姿はとても美しかった。
「マリエル?」
「そう、それが私の本当の名前なの」
マリエルはふわりと笑ってみせた。
その笑顔につい見惚れてしまった英樹だった。
「マリエル・・・さっきの奴は何だったんだ!?」
「さっきの奴の名前はタナトス貴方の魂の中にある”原石の力”を奪いに来たの」
「あの・・・話に付いていけないんですけど・・・」
(俺の魂の中にそんなものがあるのか!?)
「そもそも”原石の力”ってなんですか?」
ようやく少し落ち着いて敬語で話せるようになった。
普通、あんなのに襲われれば誰だって動揺する。
「”原石の力”を手に入れれば何でも願いが叶うと言われているわ」
「それって世界も征服できてしまうとかってやつですか?」
「ええ。使い方次第では善にも悪にもなりうる恐ろしいものなの」
英樹は呆然とマリエルの話を聞いた。
「今晩は天界の光と力を借りてタナトスを追い払ったけど倒したわけではないのよ」
「え、また来るって事ですか?」
英樹の顔が引きつる。
「大丈夫よ」
そっとマリエルが英樹の頭を撫でる。
「私がずっと一緒にいて守ってあげるわ」
この日からマリエルと英樹の不思議な生活が始まった。
「あら、今日は早いのね」
英樹は隣に住む年上の女性の麻理恵の事が気になっていた。
彼女に挨拶をすることが毎日の楽しみだった。
しかし英樹はいつから麻理恵が隣に住んでいるのか思い出せなかった。
麻理恵は外で玄関の掃除をしていた。
それを見て慌てて家を英樹は飛び出したのだ。
偶然会って挨拶をしたわけではない。
英樹から会いに行ったのだ。
麻理恵はそんな事きっと知らないだろう。
何とかして麻理恵と親しくなりたいという思いがあった。
しかし、どうしていいのかわからず、日々過ごしていた。
そんなある日の夜事件が起こった。
夜も更けてきたしもう寝ようとしていると部屋に何かの気配を感じた。
振り返るとそこには異形の者が立っていた。
「ひっ!!」
英樹は思わず声を上げた。
異形の者はただぶつぶつと呟いている。
「見つけた・・・見つけた・・・原石の力・・・」
「寄こせ!!」
そう言い英樹に襲い掛かってきた。
「うわぁぁぁ!!」
英樹は悲鳴を上げた。
その時だった異形の者の鎌を突然現れた麻理恵が受け止めたのだ。
そして麻理恵は英樹に微笑みかけた。
「大丈夫よ」
「・・・え?」
そう言い、麻理恵は天使の姿に変化した。
「ぐあぁぁぁぁぁ!!」
「天界の光は苦しいでしょう?自分の領域へお帰りなさい!!」
麻理恵がそう叫ぶと異形の者の姿は部屋から消えていた。
「まり・・えさん!?その姿は!?」
「私は貴方を守るためにやってきた守護天使のマリエル」
英樹は驚くしかなかった。
これが夢なのではないかと思うほどだ。
マリエルの姿はとても美しかった。
「マリエル?」
「そう、それが私の本当の名前なの」
マリエルはふわりと笑ってみせた。
その笑顔につい見惚れてしまった英樹だった。
「マリエル・・・さっきの奴は何だったんだ!?」
「さっきの奴の名前はタナトス貴方の魂の中にある”原石の力”を奪いに来たの」
「あの・・・話に付いていけないんですけど・・・」
(俺の魂の中にそんなものがあるのか!?)
「そもそも”原石の力”ってなんですか?」
ようやく少し落ち着いて敬語で話せるようになった。
普通、あんなのに襲われれば誰だって動揺する。
「”原石の力”を手に入れれば何でも願いが叶うと言われているわ」
「それって世界も征服できてしまうとかってやつですか?」
「ええ。使い方次第では善にも悪にもなりうる恐ろしいものなの」
英樹は呆然とマリエルの話を聞いた。
「今晩は天界の光と力を借りてタナトスを追い払ったけど倒したわけではないのよ」
「え、また来るって事ですか?」
英樹の顔が引きつる。
「大丈夫よ」
そっとマリエルが英樹の頭を撫でる。
「私がずっと一緒にいて守ってあげるわ」
この日からマリエルと英樹の不思議な生活が始まった。
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