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最近、舞子は長く眠るようになった。
蘭はそんな舞子を心配し医者に見せたが問題ないとのことだった。
食事の時も眠たくて起きて咀嚼するのが億劫なほどだ。
しかし食事はきちんと摂るように蘭が監視している。
蘭は舞子の身に何かよからぬことでも起きているのではないかと思っていた。
舞子はランに言った。
「眠っている時に”美鈴”が夢に出てくるの」
「美鈴が?」
「うん。美鈴は私に何か伝えようとしているのだけど、聞こえないの」
「そうか・・・」
「それだけ?美鈴の事気にならないの?」
「気にはなるが、気にしてもしょうがないことだ。夢の話なのだからな」
「うん・・・。もしかして私が”美鈴”に戻る時が来たのかもしれない」
そう言うと今まであまり関心を示さなかった蘭が声を荒げた。
「今更、そんな事になったら俺はどうすればいい?馬鹿な事を言うな」
「でも蘭は美鈴と私が欲しいんでしょう?」
「ああ、確かにそう言ったしそう思ったが・・・」
「?」
「俺は今のままでも良いと思い始めている」
舞子はその言葉に驚いた。
あんなに美鈴に執着していた男が今の状態でもいいと言っている。
「本気で言っているの?」
「ああ」
「もう美鈴に未練はないの?」
「美鈴よりも俺は舞子を好きになってしまった。信じてくれるか?」
舞子は内心複雑な気分になったが嬉しかった。
「信じるわ。でもきっと美鈴も私の一部なの出来れば2人共愛して欲しいな」
そう言うと黙ったまま蘭は頷いた。
食事は終わり、湯あみを済ませベッドへ入った。
すると蘭が覆いかぶさってきた。
長く深いキスをされ、息苦しさを覚えていると、いつの間にか着物が脱がされていた。
「今日はまだ寝せない」
「・・・するの?」
「したい」
そう言いながら体中に愛撫を施してくる。
眠気はあっという間になくなった。
「ひゃぅ!」
いきなり蜜口に触れられ、舞子は悲鳴を上げた。
「・・・もっと色っぽい声を出せ」
そんなこと言われても咄嗟に出る声は制御できない。
「濡れているな」
蘭は指を蜜壺の中に入れ、舞子の好い所を探り当てた。
舞子は突然与えられた刺激にのけ反った。
「あ、そこは・・・駄目ぇ!」
「何故駄目なんだ?蜜が溢れてきているぞ?」
蘭は何度もそこを刺激した。
すると舞子は声を上げ達した。
「あん、あぁぁぁぁぁっ」
あふれ出る蜜を見て蘭は蜜を舐め始めた。
「やめて・・・汚いわ」
「汚い?こんなに甘いのにか?」
そう言いながら蜜を掬ってみせた。
糸を引き粘り気のあるそれを美味しそうにぴちゃぴちゃと蘭は舐め続けている。
「やぁん、はぁ、うぅん」
その行為が心地よくておかしくなりそうだった。
「これだけ濡れていればすんなり入るだろう」
蘭は自身のものを一気に突き入れた。
「あぁぁぁっ!!」
強すぎる刺激に思わず舞子は声を上げた。
舞子は達したばかりでまた新しい刺激を与えられ体を捩り逃げようとした。
しかしすんなり捕まり、何度も蜜壺の中を穿たれた。
「あん、あ、あぁぁっ!」
「ひぃ!もぅ、やぁ」
「まだだ」
舞子の蜜壁は蠢き、何かを搾り取ろうとする動きを見せた。
ヒクつく蜜壁は蘭のものに絡みついてくる。
それでも蘭は腰を激しく動かし始めた。
「ひゃぅ、や、もぅ・・・やぁぁぁっ」
舞子はまた達した。
それとほぼ同時に蘭も白濁の液を舞子の蜜壺へ注ぎ込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
(ようやく終わった・・・)
そう思っていたらまた蜜壺の中で蘭のものが大きくなっていくのを感じた。
蘭を見ると不敵な笑みを浮かべている。
舞子はこの後2回もされ、最後は意識を失った。
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