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2 若草狐
妖魔の国
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佐次は、妖魔の国へ行くための準備をして、いつか蜘蛛女の出た辻に行く。
昔、親父が死んだ時に開けられた穴の後が、まだ妖魔の瘴気を薄っすらと漂わせている。
「一人で行くには、危険だろう?」
佐次に話しかけてきたのは、黒い妖狐。見目麗しい男が一人、大きな徳利から酒を飲みながら近づいてくる。
「きゅ、九尾狐様?」
初めて見た。九尾の狐は、そうそう居るものではない。
紫檀と名乗るその狐は、真っ黒な毛の尾が大きく揺らめいている。そうとう妖力の高い、何百年生きているのか佐次には分かりかねる強大な妖力を感じる。
紫檀は、妖狐の里で、長をやっているそうだ。
「若草を稲荷神様が憐れんでな。特別なんだぞ?人間同士の諍いに、この九尾狐が手を貸すだなんて」
そう言って、紫檀が笑う。
親父が死んだ時、若草は言っていた。稲荷神様に応援を頼まなければ、と。あの時の言葉通り、若草は、ずっと頼んでくれていたのだ。
若草は、ずっと俺のことを気にかけ続けてくれていたのに、俺は、若草の気持ちを何一つ理解できずに、傷つけていた。
若草の不幸を聞いてから、ずっと心を穿ち続ける後悔の念が、また深くなる。
「若草の苦しみは、俺が晴らします」
「お前が死ねば、若草は浮かばれない。若草の願いは、佐門を打ち滅ぼすことでも、恨みを晴らすことでもなかった。だた、お前が無惨な死を迎えないで健やかに暮らすこと。それだけを、稲荷神様に頼んだ」
紫檀の言葉が、佐次に鋭く突き刺さる。若草の願いは、俺のことだけだなんて。
黄金という妖狐が、一目子どもを自分に見せたいと、若草が言っていたと、ごめんと俺に謝る言葉を伝えに来た。
俺からの謝罪は、どうやってお前に伝えたらいいんだ? 若草。
佐次は、着物を捲り、人面瘡から剣を引き出す。
「おい。俺の話を聞いているのか? 佐次。それは、健やかの真逆だろう?」
そう言って笑いはすれど、紫檀は佐次を止めようとはしない。
「紫檀様。参ります」
「ああ、存分に気の済むようにやれ。妖狐は、皆、同胞の苦しみで怒りに満ちている」
佐次は、剣を空間に突き立てて払えば、大きな穴が開く。
穴の向こうは、妖魔の国。
佐次は、自ら開けた亀裂に飛び込んだ。
亀裂の向こうは、瘴気渦巻く妖魔の国だが、人面瘡と魂の融合している半妖の佐次と九尾狐の紫檀では、全く何の問題もない。
紫檀の出した真っ黒な管狐に乗って、佐次は佐門の家を探す。
若草に乗って逃げる時には、若草たちを喰おうと迫ってきた妖魔たちも、九尾の紫檀の気配には、畏れをなして逃げ出し、少しも近づいて来ない。
前回、蜘蛛女と来た家は、廃墟と化している。もう何十年も前の事。残骸が残っている方が奇跡なのかもしれない。
親父の残した呪文を唱える。
唱えれば、薄っすらとだが、佐門の気配が細い道となって、佐次たちを導いてくれる。
「案外やるねえ。人間。これは、楽だわ」
紫檀が軽口を叩く。酒を飲みながら紫檀が管狐の隣を人間の姿のまま飛ぶ。
人間の姿のまま、舞うように飛行する紫檀。若草とは、やはり数段妖力が違う。
「佐次、ここからは、中級妖魔の街となる。儂の結界に隠れよ。極力話すな。人間の息に奴らは敏感だ。なにせ、お前らは、あいつらにとってただのご馳走だ」
紫檀は、そう言って、佐次を尾の中に隠す。
眼前に広がるのは、中級妖魔の街。荒野に野ざらしで棲んでいる低級妖魔とは違い、低級妖魔を使役することで、中級妖魔たちが作った街。
そこを、妖力の高い中級の妖魔が、低級妖魔を奴隷のように使役しながら暮らしている。
見れば見れるほど、胸の奥がムカついてくる酷い世界。同じ妖魔でありながら、低級妖魔を踏んずけて蹴散らして歩く中級妖魔たち。だが、中級妖魔も油断すれば、たちまち低級妖魔に喰われてしまう。いたるところで、暴力と略奪が起こり、それを止める者は誰もいない。
紫檀の結界の中は、清浄な空気が流れて瘴気を感じないから、感じないが、きっと外は、半妖の佐次でも気分の悪くなるような濃い瘴気であふれているのだろう。
紫檀の結界の中から、佐門の気を追えば、細い道は、そのまま上級妖魔の住む、屋敷街へと続いている。
「ふうん。出世したもんだ。あの廃墟の辺りに住んでいた半妖が、妖魔の貴族暮らしね」
ニヤリと紫檀は嗤う。
その辺のなんの変哲もない市井を歩くように、悠然と紫檀は歩く。
「大丈夫か? 佐次。このまま尻尾を巻いて逃げるなら、今のうちだぞ?」
「いいえ。どうかこのまま、佐門の所へ。紫檀様」
逃げるつもりはない。
社に残っていた呪物や書物は、全て始末した。自分が帰らなければならない理由なんて、何もない。
面白い物をみたように、
「若草が気に入る訳だ。こりゃ妖狐好みのいい男だ」
と楽しそうに紫檀が笑う。
大きな屋敷の前。
佐門の気は、そこに入っていく。
「ここのようですね」
「ああ、なんともデカい屋敷だ。中の妖魔は、デカいのが二人。後は雑魚だ。ま、派手にいこうか」
表玄関から堂々と紫檀は屋敷に足を踏み入れる。
無数の黒い管狐が、屋敷の中を走り回り、屋敷で使役されている妖魔たちを喰い荒らしていく。
「相変わらず不味いな。やはり酒でも飲まなきゃやってられん」
酒を煽りながら、紫檀は、前に進む。
佐次も、紫檀の結界の中から出て、佐門を探す。
「佐次、そこを左じゃ。儂は、右のでかい奴を喰う。まあ、生きていたら、また会おう」
紫檀は、そう言って、右の部屋に入っていった。
佐次は、紫檀に言われた通り、左の部屋に入る。
そこには、兄の顔をした妖魔が、ニタリと嗤って立っていた。
「よう。佐次であったか。不躾な」
佐門は、佐次にそう気安く声を掛けてくる。
「黙れ。佐門。若草をお前!!」
「若草……若草。ああ、そうだな。ちょっとお前の代わりに可愛がってやった」
「美味い妖狐であった」
佐門の胸の上の人面瘡が、冷たくと嗤う。
「佐次が何年傍におっても可愛がってやらんのだから仕方ないだろう? 礼を言え」
「なんだと?」
「可哀想な若草は、幻術で騙されて、お前の名前を何度も呼びながら俺の上で喜んでおったわ。本当に憐れで滑稽でそそられた」
「俺は、幻術が解けて、佐次でないと分かって青ざめた顔が良かった。その後の若草の必死で逃げる様。最高だった」
ゲラゲラと下品な笑い声に、心底腹が立つ。
「親父よ。羨ましい。こいつは本当に腰抜けで、お陰で味わえるはずの妖狐を味わえんかった。」
佐次の腕の人面瘡が、ため息をつく。
お前がいるから、若草に答えることが出来なかったのに。
冷静でいられなくなりそうなほど、怒りが沸き上がる。
佐次、佐次。駄目だよ。佐次。
心の中で若草の声がする。何度も言われたこと。
分かっている。怒りに任せて、冷静さを欠いて、人面瘡の力を使い過ぎれば、魂は取り込まれてしまう。
復讐を果たす前に、取り込まれる訳にはいかない。
佐次は、静かに剣を構える。
「佐門。お前は、死ね」
「愚弟め。仕方ないな」
佐門が、人面瘡から槍を取り出して構えた。
昔、親父が死んだ時に開けられた穴の後が、まだ妖魔の瘴気を薄っすらと漂わせている。
「一人で行くには、危険だろう?」
佐次に話しかけてきたのは、黒い妖狐。見目麗しい男が一人、大きな徳利から酒を飲みながら近づいてくる。
「きゅ、九尾狐様?」
初めて見た。九尾の狐は、そうそう居るものではない。
紫檀と名乗るその狐は、真っ黒な毛の尾が大きく揺らめいている。そうとう妖力の高い、何百年生きているのか佐次には分かりかねる強大な妖力を感じる。
紫檀は、妖狐の里で、長をやっているそうだ。
「若草を稲荷神様が憐れんでな。特別なんだぞ?人間同士の諍いに、この九尾狐が手を貸すだなんて」
そう言って、紫檀が笑う。
親父が死んだ時、若草は言っていた。稲荷神様に応援を頼まなければ、と。あの時の言葉通り、若草は、ずっと頼んでくれていたのだ。
若草は、ずっと俺のことを気にかけ続けてくれていたのに、俺は、若草の気持ちを何一つ理解できずに、傷つけていた。
若草の不幸を聞いてから、ずっと心を穿ち続ける後悔の念が、また深くなる。
「若草の苦しみは、俺が晴らします」
「お前が死ねば、若草は浮かばれない。若草の願いは、佐門を打ち滅ぼすことでも、恨みを晴らすことでもなかった。だた、お前が無惨な死を迎えないで健やかに暮らすこと。それだけを、稲荷神様に頼んだ」
紫檀の言葉が、佐次に鋭く突き刺さる。若草の願いは、俺のことだけだなんて。
黄金という妖狐が、一目子どもを自分に見せたいと、若草が言っていたと、ごめんと俺に謝る言葉を伝えに来た。
俺からの謝罪は、どうやってお前に伝えたらいいんだ? 若草。
佐次は、着物を捲り、人面瘡から剣を引き出す。
「おい。俺の話を聞いているのか? 佐次。それは、健やかの真逆だろう?」
そう言って笑いはすれど、紫檀は佐次を止めようとはしない。
「紫檀様。参ります」
「ああ、存分に気の済むようにやれ。妖狐は、皆、同胞の苦しみで怒りに満ちている」
佐次は、剣を空間に突き立てて払えば、大きな穴が開く。
穴の向こうは、妖魔の国。
佐次は、自ら開けた亀裂に飛び込んだ。
亀裂の向こうは、瘴気渦巻く妖魔の国だが、人面瘡と魂の融合している半妖の佐次と九尾狐の紫檀では、全く何の問題もない。
紫檀の出した真っ黒な管狐に乗って、佐次は佐門の家を探す。
若草に乗って逃げる時には、若草たちを喰おうと迫ってきた妖魔たちも、九尾の紫檀の気配には、畏れをなして逃げ出し、少しも近づいて来ない。
前回、蜘蛛女と来た家は、廃墟と化している。もう何十年も前の事。残骸が残っている方が奇跡なのかもしれない。
親父の残した呪文を唱える。
唱えれば、薄っすらとだが、佐門の気配が細い道となって、佐次たちを導いてくれる。
「案外やるねえ。人間。これは、楽だわ」
紫檀が軽口を叩く。酒を飲みながら紫檀が管狐の隣を人間の姿のまま飛ぶ。
人間の姿のまま、舞うように飛行する紫檀。若草とは、やはり数段妖力が違う。
「佐次、ここからは、中級妖魔の街となる。儂の結界に隠れよ。極力話すな。人間の息に奴らは敏感だ。なにせ、お前らは、あいつらにとってただのご馳走だ」
紫檀は、そう言って、佐次を尾の中に隠す。
眼前に広がるのは、中級妖魔の街。荒野に野ざらしで棲んでいる低級妖魔とは違い、低級妖魔を使役することで、中級妖魔たちが作った街。
そこを、妖力の高い中級の妖魔が、低級妖魔を奴隷のように使役しながら暮らしている。
見れば見れるほど、胸の奥がムカついてくる酷い世界。同じ妖魔でありながら、低級妖魔を踏んずけて蹴散らして歩く中級妖魔たち。だが、中級妖魔も油断すれば、たちまち低級妖魔に喰われてしまう。いたるところで、暴力と略奪が起こり、それを止める者は誰もいない。
紫檀の結界の中は、清浄な空気が流れて瘴気を感じないから、感じないが、きっと外は、半妖の佐次でも気分の悪くなるような濃い瘴気であふれているのだろう。
紫檀の結界の中から、佐門の気を追えば、細い道は、そのまま上級妖魔の住む、屋敷街へと続いている。
「ふうん。出世したもんだ。あの廃墟の辺りに住んでいた半妖が、妖魔の貴族暮らしね」
ニヤリと紫檀は嗤う。
その辺のなんの変哲もない市井を歩くように、悠然と紫檀は歩く。
「大丈夫か? 佐次。このまま尻尾を巻いて逃げるなら、今のうちだぞ?」
「いいえ。どうかこのまま、佐門の所へ。紫檀様」
逃げるつもりはない。
社に残っていた呪物や書物は、全て始末した。自分が帰らなければならない理由なんて、何もない。
面白い物をみたように、
「若草が気に入る訳だ。こりゃ妖狐好みのいい男だ」
と楽しそうに紫檀が笑う。
大きな屋敷の前。
佐門の気は、そこに入っていく。
「ここのようですね」
「ああ、なんともデカい屋敷だ。中の妖魔は、デカいのが二人。後は雑魚だ。ま、派手にいこうか」
表玄関から堂々と紫檀は屋敷に足を踏み入れる。
無数の黒い管狐が、屋敷の中を走り回り、屋敷で使役されている妖魔たちを喰い荒らしていく。
「相変わらず不味いな。やはり酒でも飲まなきゃやってられん」
酒を煽りながら、紫檀は、前に進む。
佐次も、紫檀の結界の中から出て、佐門を探す。
「佐次、そこを左じゃ。儂は、右のでかい奴を喰う。まあ、生きていたら、また会おう」
紫檀は、そう言って、右の部屋に入っていった。
佐次は、紫檀に言われた通り、左の部屋に入る。
そこには、兄の顔をした妖魔が、ニタリと嗤って立っていた。
「よう。佐次であったか。不躾な」
佐門は、佐次にそう気安く声を掛けてくる。
「黙れ。佐門。若草をお前!!」
「若草……若草。ああ、そうだな。ちょっとお前の代わりに可愛がってやった」
「美味い妖狐であった」
佐門の胸の上の人面瘡が、冷たくと嗤う。
「佐次が何年傍におっても可愛がってやらんのだから仕方ないだろう? 礼を言え」
「なんだと?」
「可哀想な若草は、幻術で騙されて、お前の名前を何度も呼びながら俺の上で喜んでおったわ。本当に憐れで滑稽でそそられた」
「俺は、幻術が解けて、佐次でないと分かって青ざめた顔が良かった。その後の若草の必死で逃げる様。最高だった」
ゲラゲラと下品な笑い声に、心底腹が立つ。
「親父よ。羨ましい。こいつは本当に腰抜けで、お陰で味わえるはずの妖狐を味わえんかった。」
佐次の腕の人面瘡が、ため息をつく。
お前がいるから、若草に答えることが出来なかったのに。
冷静でいられなくなりそうなほど、怒りが沸き上がる。
佐次、佐次。駄目だよ。佐次。
心の中で若草の声がする。何度も言われたこと。
分かっている。怒りに任せて、冷静さを欠いて、人面瘡の力を使い過ぎれば、魂は取り込まれてしまう。
復讐を果たす前に、取り込まれる訳にはいかない。
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