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怪しい来訪者
質問3-A
しおりを挟むせっかく猫を拾ったのだ。
まだ遊んでないし、もうちょっと黒猫と過ごしたい。
ちょっと探偵さんには申し訳ないけれども、嘘をついていないことにしよう。
「猫……黒猫ですか? さあ、どうだろう知らないなあ」
「そうですか。霊験あらたかな、ジャアニー・桜タウン先生のおっしゃることですから、きっとこの建物内にはいると思うんですけれども」
男は考え込む。
もう一度相談してみようかな……。
男が、そうつぶやいて、考え込む。
だから誰だよ、そのファンキー霊感占い師。知らんて。
しかし、怖いな。猫がここに居ることを言い当てたんだろう?
ま、まさか呪いとかもかけられたりしないよな?
黒猫を隠している人間のレポートを全て白紙にする呪いとか、電車に乗ったら隣のおじさんが、やたら口臭いとか、バックアップ前のパソコンがフリーズして再起不能の呪いとか! 裏アカが親戚中に暴露されるとか??
怖い、怖すぎる。
見ず知らずのジャアニー・桜タウン先生の霊験に怯えて、黒猫のことを白状する。
「あ、ひょっとして、この猫の事かなぁ……」
「見せていただけませんか?」
男は、ニコリと笑った。
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