前世で亡くなった俺は異世界転生をして異世界ライフを楽しみます 〜優しい仲間や心強い仲間がたくさん俺を迎えてくれる〜

mikadozero

文字の大きさ
2 / 14
一章 一節 転生

一話 異世界転生

しおりを挟む
…………この世界は俺嫌っている気がする…………
 ……なぜそんなことが言えるかって?……
 俺が18年生きて来た中で得したことないからである。

 得がないって嘘ついているんじゃないかって疑っている人いるかもしれない。
 だが、俺はそんな人が何を言おうとがなかった。

 そんな俺の人生に幕を下ろそうとしている…………というかしてしまった。
 毎日がつまらない。毎日が退屈。俺に友達など一切いない。誰一人として。周りから見たら浮かれているやつ。そんなやつに友達なんてできない。

 俺はただ横断歩道を渡ろうとしていただけなんだ。

 ーーそう俺はただ横断歩道を渡ろうとしただけだーー

「プップー」

 トラックのクラックションが辺りに響き渡る。周りでは、皆驚いた顔をしている。それもそうだろう。
 俺はその驚いた顔は特に気にしなかった。いつもされている顔であったから。
 そして、俺が轢かれるのを阻止しようと後ろから大声が聞こえてくる。

「そこの兄ちゃん!!危ない!!」

 その声は、人生で聞いたこともない言葉であった。

 そして、俺はトラックに轢かれた。生々しい音を辺りに響き渡らせながら。
 轢かれた瞬間やっと俺は解放されるんだと心の中で開放感があった。そして、俺は意識がだんだん遠のいていく。視界の最後に入って来たのは………見知らぬ女の子。

 俺の体をさすりながら言葉をかけていた。

「起きてよ…………お兄ちゃん……」

 同じ言葉を繰り返し言いながら、俺の血だらけの体をさすっていた。やがて、俺は意識がなくなり視界がシャットアウトした。

   ◆
 私は、血だらけの彼を支えていた。なぜか、彼をみると近寄りたくなってしまう。全く知らない赤の他人なのに。そして、涙もボロボロ出てくる。

 私は彼の顔をじっくりと見た。その顔を見た瞬間思い出した。
 私の幼馴染の梓四郎あずさしろうくんだと。

 彼の名前を思い出すともっと涙が出てくると共に悔しさが溢れてくる。
 すると、トラックの運転手が降りてきていった。

「あらま、やっちまったな」

 運転手はそう言いながら、頭の裏を掻いていた。私はそんな運転手にイラッと来た。そして運転手を睨みつけたのだがトラックの運転手は視線を私から逸らしながら言った。

「嬢ちゃん、その男とどうゆう関係なんだ?」

「彼女です」

 咄嗟に聞かれて私は「彼女」と答えてしまったが、実際は幼馴染という関係。
 昔は仲が良かったが、高校生からなかなか会えずにいた。久々に会えたと思ったら彼は死んだ。

 そして、轢き殺した運転手は反省していない様子。
 私は彼を優しく地面に置き、運転手の方を向いて立ちあがろうとしていると、横断歩道の端で見ていたおばさんが言った。

「あんた、人殺しておいてその態度はないんじゃないの!?」

 おばさんは私の言いたいことを言ってくれた。おばさんは携帯を取り出して警察に連絡していた。
 まぁ、救急車を呼んだところで彼は助からない。

 私は、その場から退いたのだった。


 その日の夜。私は、彼が死んだ悲しみが溢れて来ており、家で泣き叫んでいた。
 友達は、私の背中をさすりながら言った。

「それは…………悲惨だったね」

 そう言いながら、友達は水を差し出して来たが私は無視した。そして、私は来てくれた友達を無理やり外に追い払い私はベットで俯いて泣いていた。

 なぜか、自然と涙が溢れ出てくる。私は、これからどうすれば…………と考えていると、一つの案を思いついた。

 ー私も死ねばいいんだとー

 そう思った私は今すぐ、ベランダに出た。外はものすごい星景色が空に広がっていた。
 私は、星景色に見惚れながらも地上を見た。

 ここは地上30メートルある。少し、恐怖に駆られながらも地上を見た。あぁとても怖い。だけど、あの人のためだから…………幼馴染のため。私はそう思いベランダの取手に足を乗せた。

 立つと風が私を倒してくるが私はそれに耐えながら一言言ってから飛び降りた。

「お母さん、お父さん、ごめんなさい」

 そう言い、私は地面に向かって飛び降りた。飛び降りている時間は長く感じた。
 私は、死ぬ瞬間を見たくなく目を瞑った。そして、体に激痛が走ったと思えばもう目を開けることはなかった。


   ◆
 頭が痛いなと思いながら俺は体を起こした。鳥の囀りが聞こえ、森の中……もしくは天国か?と思い俺は辺りを見渡す。
 だが、俺の想像していた天国とはかけ離れていた。
「雲の上にあるもんじゃないの?」
 独り言をこぼしながら頭の裏を掻いた。そして、俺は歩こうと一歩踏み出すと……

 ーガサッー

 茂みから何かが動く音が聞こえた。
 俺はクマかと思い、足を動かすのを瞬時にやめた。

 顔を覗かせて来たのは、可愛いウサギであった。俺はほっとして胸を撫で下ろした。

 だが、そんな安心もすぐに終わりうさぎが俺の足の横を通ったかと思えば、ドシドシと横綱が歩いているような音が辺りに響き渡る。
 俺は今度こそ身構えた。

 そして、俺の目の前に現れたのは…………

「グワァぁぁぁぁぁ!!」

 雄叫びを上げるクマであった。
 俺は、内心「やっぱりクマいるじゃねぇか!!」と思いながら後退りをする。

 確か……背中を見せなければいいんだよな。

 二歩三歩と後退りをしていると、熊は俺の方に突進して来た。
 俺は思わず、尻餅をついて絶体絶命であった。

 すると、そこに俺の上に影が現れた。

 ーシャキンー

 剣で何かを切るような音が辺りに響き渡った。そして、俺は瞑っていた目を開けてみると、俺の目の前に立っていたのは……

「大丈夫か?」

 と俺に手を差し出してくる男だった。
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

処理中です...