[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

mikadozero

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一年生編

12 決闘

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今日は私にとって嫌な日だった。なぜならあの男子たちが帰ってくる。
謹慎期間の一週間が終わり、また私はいじめられる。一週間前の私と今の私は少ししか変わっていない。

部屋で憂鬱な気持ちでいるとニアが言う。

「ソフィ…なんか元気ないね」

「いやぁ…あの男子たちが帰ってくるからさぁ」

私は愚痴みたいに言った。するとニアが立ち上がり言う。

「ソフィは大丈夫だよ。だって一週間前と大きく変わったんじゃん」

「どこが変わったの?」

「ボディガードができた」

私は確かにと思った。確かに、前と比べて防御面は大きくアップした。
私は現実逃避するため本を読んだ。後少しで中級魔法が取得できそう…

そこで外から声が聞こえた。

「ソフィ様」

声の主は、マリスだった。

ドア越しで言う。

「どうかしたの?」そう聞くと彼女は言う。

「あの男子たちいますので…守りを堅くしますね」

「よろしく頼むよ」

そう言い私はニアとエッセルを呼んだ。

「二人ともご飯食べにいくよ」

「えっ…大丈夫…?」

「大丈夫だよ」

ニアは不安そうにエッセルは不思議そうにこちらを見ていた。
外へ出てニアの表情は変わった。

「ソフィ様、行きましょうか」

そう言い私たちは食堂へと足を運んだ。
食堂へ行くと男子たちはいた。

あいつらは私を睨むように見てこちらに接触をしようとしたが流石の女子の多さに恐れたのか全く近づいてこなかった。

私が少しトイレにマリスと少数の人数でいく。マリスたちはトイレ前で待って居てと命令をした。

私は外が騒がしいなと思い少し急いで済ませる。すると…

「そこを退けー!」

男子の声がだんだん近づいてくる…これはもしや…トイレまで入ってきたんじゃ…
私の嫌な予感は的中した。男子はバカなのか女子トイレに入ってきて言う。

「ソフィ!お前俺と戦え!」

「その前にあんたたちバカなの⁉︎」

「何がだよ!」

「ここトイレだけど⁉︎」

「だな」

私は…「だな」じゃねぇんだよ‼︎と怒りが湧いてくる。こいつらは常識というものがないのか?と思う。

私はドアを開けて男子たちの一人を思いっきし殴る。

「何すんだよ!」

わちゃわちゃ行っているが私は三人を引きずり出した。

「戦え!」

男子はうるさいので私は先生に相談する。

「先生…相談なんだけど…」

「なんだい?」

視線を合わせて話を聞いてくる。

「決闘していい?」

「えっ?」

「だから決闘していい?」

「いやいや待ってくれ…なんでそうなったんだ⁉︎」

私は事情を説明した。すると先生は言う。

「いいけど…何か裏があるでしょ?」

「先生に鋭いですね…あの男子たちを退学させてもらいません?」

「まぁ校長に持ち掛ければできるかもしれんが…今日中か?」

そう聞かれて私は頷く。

「まぁ…頑張ってこいよ」

先生は見送ってくれた。

中庭にて…

「遅かったじゃねぇか?」

「ごめんなさいね~」

「舐めてんのかぁ?」

まるでチンピラみたいだ。

「では始めましょう?」

「いいじゃねぇか」

審判の先生が言う。

「はじめ!」

それと同時に男子は詠唱を始めた。
私は、詠唱をしている人いるんだと思いながらみる。

男子の詠唱が終わり魔法が放たれる。

「いけぇー!」

私は軽々回避する。反撃に出る。なんの魔法で反撃しようか迷ったが火属性でいいかと思い出す。

「ほい」

私が出した球は少しずつ大きくなり男子の周りを燃やし尽くすほどの威力だった。けれども、彼は避けた。奇跡に等しいだろう。

なぜ、私がこんなにも初級の魔法を扱えるか…

その答えは至って単純。

「努力」

毎日、本を読み知識をつけて先生が教えてくれるのにプラスアルファで本の知識を加えた。その習慣をやって居たらいつのまにかできて居た。

男子生徒の攻撃に私は回避するのに遅れて怪我を負ってしまう。

「へへ!どうだ」と言いながら魔法を打ってくる。最初の詠唱は嘘だろう。詠唱でしか魔法を打てないと言う油断をさせるための戦法だろう。

私は怪我で足が立てない。目の前には魔法が…私は打つ。

「おらぁー!」

掛け声と共に放ったのは今日理解した中級魔法の風魔法。
私は彼に対して打つ。すると、彼は宙を舞って地面に強く叩きつけられた。彼はなぜか生きて居たが…

「グランテスマト・ソフィの勝利!」

審判の先生が言った。私はやり切った!そう思った。ニアとエッセルが駆け寄ってくる。

「ソフィー!」

「怪我大丈夫?」エッセルが心配してくる。だが…

「大丈夫よ」そう言い回復魔法を打つ。

「何それ?」ニアが聞いてくる。

「回復魔法よ」

そう言うとニアは首を傾げた。そこに先生がきた。

「回復魔法…それ怪我をした時に使うと怪我が綺麗に元どうりになる魔法だよ」

先生がきて説明する。

「だが、さっきの戦いは立派であった。おめでとう。後回復魔法は教えてもらったの?」

「独学です」

先生は驚いた。

後日先生から聞いたが…男子たちは無事退学になった。
私は静かな学校生活が送れると胸を撫で下ろした。
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