［完結］前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

二年生 魔物の討伐と元凶編

26正体

私はルーク先生に剣を突きつけて言う。

「先生…これで終わりです…」

そう言うと先生は剣を地面に落として手を上げた。

「俺の降参だ…だから攻撃しないでくれよ…？」

私は先生は言う条件を飲み込み魔法の剣をしまう。

「先生、地面に膝をついてください…」

私がそう言うと先生は素直に地面に膝をつけた。私は先生がそんなに素直につけるのは怪しいと思ったが、私はアンジュの元に行く。

「アンジュ…」

私がそう言うとアンジュは体を起こし、お腹を抑えながら言う。

「ごめんなさい…」

アンジュはその一言を言った再び地面に寝転んだ。
私は彼女の姿を見て言う。

「あなたは…何も悪くない…」

そう囁き声で言うとアンジュは再び起き上がる私の足にしがみついて言う。

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

まるで呪文のようにずっと言っている。私はそんなアンジュを慰めようとしゃがもうとした瞬間…

「お前の負けだ‼︎」

裏から殺気の気配を感じる。私はアンジュと共に避けようとしたが…アンジュがなかなか離れない。私は私を覚悟したが…

「グサァ」

あたりに響く音。それは生々しい音でかつ残酷な音でもあった。彼の放った剣の攻撃は無惨にもアンジュを真っ二つにした。

「あっ…」

私は目の前の光景に目が開けられなかった…すると、遠くの方から声が聞こえてくる。

「ソフィ…！」

その声は生徒会のメンバーだった。私は目の前の光景をどう説明しようか考えていると…血が滴る剣をもつルークが言う。

「よし！」

何がよしなのか全くわからなかった。生徒会のメンバーが来るとみんな光景に絶句していた。けれども、エールだけは顔色を変えなかった。

「何よこれ…」

フーガは涙を流しながら言う。私は言う。

「目の前の光景通り…アンジュは死んだ」

そう言うとフーガは膝から崩れて落ちて…泣き叫んでいる。こんな空気の中先生が言う。

「まぁ…俺は言われた通りにやっただけなんだけどな」

この場にいたエール以外の人たちが驚く。私は困惑しながらも聞く。

「言われた通りってなんですか⁉︎」

そう聞くと先生は話してくれなかった。すると、エールが一歩前に出て言う。

「私が言うわ」

そう言うと私は彼女に近づいて言う。

「あなたは、この事件の犯人を知っていたの？」

「えぇ…この事件の犯人は…アンジュだもん」

この場にいた生徒会メンバーと私が驚いた。そして、私の心の底では怒りが湧いてきた。

「じゃぁ、アンジュはなんのためにこんな残酷な事件を起こしたって言うの…？」

エールは数秒沈黙をして言う。

「生徒会長惹きつけるため」

私は、理由を聞いて失望した。もっと、深い理由があるのかと思った。そして、先生が言う。

「俺は頼まれたんだ。アンジュに…本当はこんなことはしたくなかった…裏の奴らに力を借りて…俺はもう時期捕まる…」

先生は寂しそうな顔をして言う。私は怒りをエールにぶつける。

「なんで！エールが止めなかったの？エールが止めていればこんな事件は起きなかったんだよ⁈」

そう言うとエールはムキになって言う。

「だって！私も止めたかったよ！だけど…彼女はどう説得しても聞かなくて…」

「だけど…エールがアンジュに正しい恋の仕方を教えてあげればよかったんだよ…」

私は結論意見を言う。自分でもガキだなと思った。エールは泣きながら言う。

「私もどうすれば良いのかわからなかったんだよ…」

そう言うと…エールはどこかに行ってしまった。場に残った私たちは気まずい空気だった。その時…校長先生がきた。

「ルークくんだったかな？」

「はい…」

「君には失望したよ…これを見て解雇する以外の意見はないだろう…」

「はい」

その後も、校長先生は。先生に対して質問攻めをした。先生は、警察が来た時膝から崩れ落ちた。

先生が手錠がかけられてこの場を去ろうとした時こちらを向いて言う。

「まだ、俺以外に関係者はいるからな！」

私たちは、この言葉に引っかかったが今は気にしないことにした。
無惨な姿になってしまったアンジュを見て言う。

「あなたは、最低でもクズな人間なのですね」

そう言い、私はこの場を去った。後ろからフーガがついてきて言う。

「別れの言葉はあれで良いんですか？」

そう聞かれて私は廊下の窓から外を見る。すると、まだ真っ赤な血が残っていた。
私はフーガに対して言う。

「良いんですよ…私は過去を振り返らない人間なので…」

そう言い私は廊下を歩き始めた。