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二年生 魔物の討伐と元凶編
36 三年生の卒業
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あと一日で三年生が卒業してしまう。
私は最後に生徒会室に行く。すると、フーガがいた。
「フーガさん…」
私は彼女の名前を呼ぶ…
すると、彼女はこちらを向いて言う。
「あなた、今私を久々にさん付けしたわね。」
私は、言われてそうだなと思った。私は、フーガに言う。
「この生徒会では…色々ありましたね…」
そう言うと、フーガは生徒会室のあらゆるものを撫で触って言う。
「私が、この生徒会に入った理由わかるかしら?」
私は横に首を振る。すると、彼女は窓の外を見ながら言う。
「私はね…昔から人の役に立ちたいと思ったのよ。それで、私この学校に入って生徒会は私の生きがいになると思って入ったの…」
フーガは数秒黙って言う。
「だけど…運命は残酷だったの…けれども…この思い出は一生の物になるわ」
そう言うと彼女はこちらを向いた。私は言う。
「生徒会も、私がきた時はあんなにわちゃわちゃしていたのに…今ではフーガさん一人ですもんね」
そう言うと、彼女は寂しそうに言う。
「そうね…私の心の中ではずっとあの四人がいるわ。そして、この生徒会室をあなたに託すわ」
突然そう言われて、私は驚いた。驚いている、私を差し置いてフーガは言う。
「なんでですか…?」
そう言うと、フーガは言う。
「やっぱり、こんな思い出のある生徒会を大事な人に託したいもの」
そう言い私に近づく。私は少しドキッとした。目の前で言う。
「あなたは…生徒会で選ばれし人なのよ…あなたが継がないでどうしろって言うの…この生徒会の伝統を…継いで行きなさい…」
フーガの目には涙が溢れていた。
「私は…この生徒会が大好き…もっとここにいたい…けれども…人生はそううまくいかないものね…」
そう言い私にあるものを差し出してきた。
「本当は、これを生徒会の人たちに渡す予定だったのだけど…みんな土の中だから…あなたに一つあげるわ…」
そう言われて渡されたのは黒い本だった。私はそれを開く。
すると、その本には…今までの生徒会の活動記録の写真が貼られていた。私はその写真たちを見て…
「嫌だったら別に貰わなくてもいいのよ…?」
そう言われて私は言う。
「いや…大事に貰いさせていただきます」
そう言い私はその本を大事に抱いた。
フーガは言う。
「じゃぁまた明日…会おうね?」
私はフーガを見送った。
明日は卒業式だ。
◆◇◆◇◆◇
私は、この学校を卒業するのが嫌だった。けれども、学校を卒業しないと社会には出れない。これは悲しき運命なのだ。
「これから、卒業証書授与式を行う」
私は、予行練習の通りに動いた。なんだか、赤いカーペットを歩くのが少し辛かった。
私は一歩一歩噛み締めて歩く。
卒業証書をもらった際…私は正式にはこの学校を卒業したんだなと感じてしまった。
もらった後はすごく時間が経つのが早かった。私は、終わったら生徒会室に向かった。
すると、そこには誰も居なかった。私はポツリと言う。
「流石に…誰もいないか…」
そう呟きながら生徒会室の椅子に座る。私は生徒会長の席に座り引き出しを物色する。
すると…一通の手紙が出てきた。生徒会長宛だった。私は気になったが、これはこのまま入れておくことにした。
私は、一人呟きながら生徒会室を練り歩く。
「本…イス…机…まど…」
これをしていると、虚しく感じる。私が生徒会室を出ると、ソフィがいた。私はソフィの元に駆け寄り抱きつく。
「苦しいですよ…」
私はついつい力が入りすぎてしまった。すると、ソフィが言う。
「校庭にでも行きましょう?」
そう言われたので、私は頷きついて行く。
すると、校庭にはピンク色の花が咲いた木が咲いていた。
「これは…?」
そう聞くと、ソフィは自信満々に言う。
「桜です!」
「サクラ?」
私は聞いたことない花の名前で戸惑う。だが…
「綺麗だわね」
そう言うとソフィは頷く。そして、言う。
「この木覚えてます?」
私はイマイチ思い出せず…首を横に振る。
すると、アンジュは桜を背にして言う。
「アンジュさんの遺骨が埋まっているところですよ」
そう言われて私は自然と涙が出た。
「そう…アンジュも喜んでるわよ…」
そう言うと、ソフィは笑顔で言う。
「それでは先輩…またどこかでお会いできたらしましょうね?」
笑顔で手を突き出してくる。握手をしたいのだろう。私は握手をしながら言う。
「あなた…今私のことを先輩って言ったわよね…?」
ソフィは笑顔で言う。
「そうですけど…何か?」
そう言われて私はなんだか笑いが込み上げてきた。私は笑う。
「何かおかしいですか?」
ソフィはほっぺたを膨らませて言う。
私は言う。
「あなたは変わったわよね…これからもその性格を維持してきなさい!」
肩を叩いて気合いを入れてあげた。
私はそう言いながら校門までソフィと歩き…
「またね…ソフィ」
私は笑顔で手を振ったすると彼女は返してくれた。
私は学校を見て思う。
「この学校での思い出は人生で一番の思い出になるだろう」
そう思い手を合わせて学校を立ち去ったのだった。
私は最後に生徒会室に行く。すると、フーガがいた。
「フーガさん…」
私は彼女の名前を呼ぶ…
すると、彼女はこちらを向いて言う。
「あなた、今私を久々にさん付けしたわね。」
私は、言われてそうだなと思った。私は、フーガに言う。
「この生徒会では…色々ありましたね…」
そう言うと、フーガは生徒会室のあらゆるものを撫で触って言う。
「私が、この生徒会に入った理由わかるかしら?」
私は横に首を振る。すると、彼女は窓の外を見ながら言う。
「私はね…昔から人の役に立ちたいと思ったのよ。それで、私この学校に入って生徒会は私の生きがいになると思って入ったの…」
フーガは数秒黙って言う。
「だけど…運命は残酷だったの…けれども…この思い出は一生の物になるわ」
そう言うと彼女はこちらを向いた。私は言う。
「生徒会も、私がきた時はあんなにわちゃわちゃしていたのに…今ではフーガさん一人ですもんね」
そう言うと、彼女は寂しそうに言う。
「そうね…私の心の中ではずっとあの四人がいるわ。そして、この生徒会室をあなたに託すわ」
突然そう言われて、私は驚いた。驚いている、私を差し置いてフーガは言う。
「なんでですか…?」
そう言うと、フーガは言う。
「やっぱり、こんな思い出のある生徒会を大事な人に託したいもの」
そう言い私に近づく。私は少しドキッとした。目の前で言う。
「あなたは…生徒会で選ばれし人なのよ…あなたが継がないでどうしろって言うの…この生徒会の伝統を…継いで行きなさい…」
フーガの目には涙が溢れていた。
「私は…この生徒会が大好き…もっとここにいたい…けれども…人生はそううまくいかないものね…」
そう言い私にあるものを差し出してきた。
「本当は、これを生徒会の人たちに渡す予定だったのだけど…みんな土の中だから…あなたに一つあげるわ…」
そう言われて渡されたのは黒い本だった。私はそれを開く。
すると、その本には…今までの生徒会の活動記録の写真が貼られていた。私はその写真たちを見て…
「嫌だったら別に貰わなくてもいいのよ…?」
そう言われて私は言う。
「いや…大事に貰いさせていただきます」
そう言い私はその本を大事に抱いた。
フーガは言う。
「じゃぁまた明日…会おうね?」
私はフーガを見送った。
明日は卒業式だ。
◆◇◆◇◆◇
私は、この学校を卒業するのが嫌だった。けれども、学校を卒業しないと社会には出れない。これは悲しき運命なのだ。
「これから、卒業証書授与式を行う」
私は、予行練習の通りに動いた。なんだか、赤いカーペットを歩くのが少し辛かった。
私は一歩一歩噛み締めて歩く。
卒業証書をもらった際…私は正式にはこの学校を卒業したんだなと感じてしまった。
もらった後はすごく時間が経つのが早かった。私は、終わったら生徒会室に向かった。
すると、そこには誰も居なかった。私はポツリと言う。
「流石に…誰もいないか…」
そう呟きながら生徒会室の椅子に座る。私は生徒会長の席に座り引き出しを物色する。
すると…一通の手紙が出てきた。生徒会長宛だった。私は気になったが、これはこのまま入れておくことにした。
私は、一人呟きながら生徒会室を練り歩く。
「本…イス…机…まど…」
これをしていると、虚しく感じる。私が生徒会室を出ると、ソフィがいた。私はソフィの元に駆け寄り抱きつく。
「苦しいですよ…」
私はついつい力が入りすぎてしまった。すると、ソフィが言う。
「校庭にでも行きましょう?」
そう言われたので、私は頷きついて行く。
すると、校庭にはピンク色の花が咲いた木が咲いていた。
「これは…?」
そう聞くと、ソフィは自信満々に言う。
「桜です!」
「サクラ?」
私は聞いたことない花の名前で戸惑う。だが…
「綺麗だわね」
そう言うとソフィは頷く。そして、言う。
「この木覚えてます?」
私はイマイチ思い出せず…首を横に振る。
すると、アンジュは桜を背にして言う。
「アンジュさんの遺骨が埋まっているところですよ」
そう言われて私は自然と涙が出た。
「そう…アンジュも喜んでるわよ…」
そう言うと、ソフィは笑顔で言う。
「それでは先輩…またどこかでお会いできたらしましょうね?」
笑顔で手を突き出してくる。握手をしたいのだろう。私は握手をしながら言う。
「あなた…今私のことを先輩って言ったわよね…?」
ソフィは笑顔で言う。
「そうですけど…何か?」
そう言われて私はなんだか笑いが込み上げてきた。私は笑う。
「何かおかしいですか?」
ソフィはほっぺたを膨らませて言う。
私は言う。
「あなたは変わったわよね…これからもその性格を維持してきなさい!」
肩を叩いて気合いを入れてあげた。
私はそう言いながら校門までソフィと歩き…
「またね…ソフィ」
私は笑顔で手を振ったすると彼女は返してくれた。
私は学校を見て思う。
「この学校での思い出は人生で一番の思い出になるだろう」
そう思い手を合わせて学校を立ち去ったのだった。
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