3 / 9
3話
しおりを挟む
その豚は、堂々とした大きな体躯、でっぷりとしたお腹に、きらびやかな中世貴族風の衣装をまとい、口には自信満々の笑みを浮かべていた。
そして、頭には不思議な形をした、そう、一度見ると気になってそこにしか目が行かなくなるような、不思議な形をした金の王冠をしていた。
そのブタ、トランブー王は正面をまっすぐに見据え、おもむろに話し始めた。
「わが偉大なる白ブタ王国の民衆たちよ。
今、新しい歴史が始まろうとしている。今こそ我ら優良白ブタ民族復興の時である。
私は近いうちに必ずや、南カリブー国との国境に、乗り越えるのが大変な柵を建設する。かの国からの、ならずブタや不思議なキノコの流入を止めてみせる。
入国する時にちゃんと一列に並ばないアラブ―教徒は、入国をうんと制限する。
そして、貧しいブタにはワラの家を、中流ブタには木の家を、富めるセレブゥにはレンガの家を与えることをここに約束する。
みなは、自分自身を、愛すべき祖国を、そしてこのトランブー王を信じてほしい!
メイク シロブタ グレイト アゲイン!」
トランブー王は演説を終えると、出来に満足したのか、ブヒヒと笑い、右手を高々と突き上げた。
そして、頭には不思議な形をした、そう、一度見ると気になってそこにしか目が行かなくなるような、不思議な形をした金の王冠をしていた。
そのブタ、トランブー王は正面をまっすぐに見据え、おもむろに話し始めた。
「わが偉大なる白ブタ王国の民衆たちよ。
今、新しい歴史が始まろうとしている。今こそ我ら優良白ブタ民族復興の時である。
私は近いうちに必ずや、南カリブー国との国境に、乗り越えるのが大変な柵を建設する。かの国からの、ならずブタや不思議なキノコの流入を止めてみせる。
入国する時にちゃんと一列に並ばないアラブ―教徒は、入国をうんと制限する。
そして、貧しいブタにはワラの家を、中流ブタには木の家を、富めるセレブゥにはレンガの家を与えることをここに約束する。
みなは、自分自身を、愛すべき祖国を、そしてこのトランブー王を信じてほしい!
メイク シロブタ グレイト アゲイン!」
トランブー王は演説を終えると、出来に満足したのか、ブヒヒと笑い、右手を高々と突き上げた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる