アンドロイドと白きブタのキングダム

arsit2014

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5話

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アンドロイドは、とりあえずこれまでの経緯を整理することにした。

自分が元々いたのは22世紀後半の日本であり、そこは高度にハイテク化された世界であった。そこでは一家に最低一台はアンドロイドが普及しており、炊事、洗濯、掃除から、子供の世話まですべてアンドロイドが担っていた。また事務作業や工場労働、果ては兵役までアンドロイドが担ってた。

そして当然、直立二足歩行で人間の言葉を話すブタなどは存在しなかった。

ところが自分が今いるのは、21世紀初頭のアメリカの市街地のような場所であり、そこはあたかも人間の変わりにブタが支配者となっているようである。自分は故障してゴミ捨て場に廃棄されていたアンドロイドであり、再起動するまでは雨に濡れCPUがショートし意識を消失していたようだ。

これは人間でいうところの夢でも見ているのであろうか?あるいはパラレルワールドにでも迷い込んでしまったのか?アンドロイドは答えが出ずに頭を抱え込んでしまった。・・・・・・・・


「もしもぉし・・・」
ふいに、アンドロイドの後ろ上方4メートルくらいの高さから、素っトン狂な男の声がした。
アンドロイドが声のした方を見ると、なんとそこには、ブタの鼻のようなものが浮かんでいる。そう、鼻のみが浮かんでいるのである。

「ごめんなさいねぇ。何かお悩みですかぁ?」
何かイラッとするしゃべり方である。

アンドロイドがわけもわからず、その鼻を凝視していると、やがてボワーっと口、目、顔の輪郭、そして全身と徐々にその生物が浮き上がってきて、やがて全身をあらわした。それは直立姿勢で顔はブタ、身長は100センチくらい、魔法使いのような灰色のローブを着たブタだった。そして、ブシェシェと奇妙に笑いながら、上空をふわふわと浮遊している。

「悩みというか、急に見たこともない世界に来てしまい、混乱しているんだよ。」
アンドロイドは頭をカシャカシャとふりながら答えた。
「私はこの世界のことなら何でも知っていまぁす。なんでもきいていいですよぉ。」



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