ちょっとハッとする話

狼少年

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ネズミのチュー太

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太陽がサンサンと照り付けていたので、日傘をさしたところ、日傘から雨がジャージャーと振ってきたので、傘をさしました。

大粒の雨が日傘から傘へと向かって降り注ぎ、ボツボツと大きな音が頭上数十㌢の所で音立てます。

パンパカカーン!!
貴方は1位になりました。
目の前に現れたネズミのチュー太が、私に『最近貴方私に飽きて他の女に目移りしてるんじゃないか?』大賞を受賞した事を教えてくれる。

ならそれならいいんじゃないか。と私はチュー太を締め上げて鍋の中に入れてよくよくよくよくよく煮込んでみました。

もうすぐ貴方が残業から帰宅する頃ね。
今日のカレーのお肉はとってもイカす味みたい。私は食べないけど。お腹を空かした貴方ならペロリと平らげてくれそうね。
あーー帰ってくるのが楽しみだわ。

サンサンしていた太陽はいつの間にかクルクルとした夕日に変わり辺りの影は長く長く伸びている。私はそんな影達を台所の窓から眺めながら日傘をさした。
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