ちょっとハッとする話

たくさんの日が懐かしいのは

その昔、とある貴族のご令嬢が名も無き男に恋をした。
男は「滅相もございません姫様」と断るも、姫は言う「私の心は決まっています。一緒に国を出ましょう」と
男をナイフとランプをカバンに詰め込んで、
あの地平線へと、旅立つ決意をするのだ。

※わかる方はモンスターハンターのテーマ曲で脳内変換して下さい。

🎵パッ！パカッパーーーーーン！！
　パッパッパッパーーーンーーーーー
　　パカッパーーン！パッ！！　
　　パカパーーンーーーパカッ
　　　パーーーン！
　　パッ！！パーーーン！！

で？？


勇者、男(ベビーポーガン使い)は
姫から弾を2発頂いて、
大迷宮、へと向かうのだ。
金銀財宝、ましては浮遊する石を求めて。

ここは片田舎の街の外れの村の村。
姫は愛する旦那様、男を見送る。
「頑張ってねぇ～今日の帰りはいつ頃かしら？」

「今日は5Fから6Fを探索する予定だから、定時かなぁぁ」

「そうなのねぇ。わかったわ！今日は貴方の大好きな、ベーコンタマゴ乗せサンドを海苔に腕を振って作っておくわね」

「そりゃあ！！凄い！！姫の頭の中は何でも出てくるな！まるで魔法みたいだ」

その昔、どっかの貴族の令嬢と、どっかのそこら辺の男が恋に堕ち、時めく恋に駆け出しそうなの。どうなの？

姫#どうして私はジュリエット！
男#どうして僕はロミエット！

ここは大迷宮、大きな木の根が張り巡らされ、どっちに行こうにも、まぁその根っこが邪魔な事。

『ドカーーン』と男のベビーボーガンが火を噴く！！むぎゅむぎゅむぎゅむぎゅ～頭を芋虫みたいに捩じ込んで男は進む。
金銀財宝、ましては浮遊する石を求めて。

男のカバンにはナイフとランプ。詰め込んで。あの地平線を越えて行く。

姫は何処だ？？姫は何処？？
姫は片田舎の街の外れの村の村。
今日は愛する旦那様の為に
ベーコンタマゴ乗せサンドを作ってる頃よ。

あら。どうしましょう焼け焦げた笑
こんな時はハトを飛ばしてラッパを吹きましょう。

🎵パッ！パカッパーーーーーン！！
　パッパッパッパーーーンーーーーー
　　パカッパーーン！パッ！！　
　　パカパーーンーーーパカッ
　　　パーーーン！
　　パッ！！パーーーン！！

あら、帰ってきたのロミエット！
見てくれジュリエット！これがなんと！ビックリ玉手箱。ましてやただの石ころさ！

ほんとねただの石ころね。

『あはははあはははあはははッ』

2人の笑い声が片田舎の街の外れの村の村に響き渡る。仲がいい事で何よりです。

その昔、とある貴族のご令嬢が名も無き男に恋をした。
2人は末長く、幸せに暮らしたとさ。