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たこ焼きの残り香とナッツ3種盛り
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「……たこ焼きの匂いがする」
夜中、部屋に戻ってきたシュテルンがぼそりと呟いた。
微睡みの中にいたナギが、びくっとして完全に覚醒したのは、シュテルンの分のたこ焼きがないからではない。偶然とはいえ2回もサザミナのメンバーと出会ってしまったことが、なんだか後ろめたかったからだ。
だが本来なら、ナギはあの二人がサザミナのメンバーであること自体、知っているはずもない。
——考え過ぎなんだろうな……。
「あ、あー、ごめん。シュテルンの分、用意してないや。食べたかった?」
「いや。あれは甘くて酒のツマミにならんからな。来い、猫」
——猫って……。ついに呼び名まで「猫」に……。
自分から「猫だと思って」と言っておきながら、いざ「猫」と呼ばれるとナギは背中がむずがゆい気がする。
たこ焼きがいらなかったことに安堵もしつつ、暗闇の中、複雑な表情でベッドからおりたナギは、そろりそろりとシュテルンの声のした方に歩く。
たまたまだが、その様子が確かに猫に似ている気がして、ナギは不満げに口元を歪めた。
「ね、なんで電気点けないの? もしかして、また血まみれ? わっ!?」
不意に抱き上げられて床から足が浮いたナギが、慌てて側にあるものに抱きつくと、それはシュテルンの頭だった。お腹にシュテルンの顔が当たっているのが擽ったくてナギが身動ぐのを、シュテルンが抱きしめて留めた。
「シュテルン?」
「……あったかいな、お前は」
「うん、まあ、眠いときは特にね」
「そうか」
姿は見えないのに、寛いだような声で話しているシュテルンにナギの心も和む。
——今日は、争いがなかったのかな。
ナギは目の前にあったシュテルンの頭をそっと撫でた。
「……何をしている」
「ん? 毛づくろい?」
「は……、お前はそういうのが好きだな」
「別に。好きじゃないよ」
——うん。今日は血の匂いがしない。撫でてみたいと思うのは、シュテルンが猛獣だから……なのかな。
シュテルンが当たり前のようにナギを抱き寄せるので、いつのまにかナギもシュテルンに触れているのが当たり前のようになっている。
恋人ともほとんどベタベタすることのなかったナギには珍しいことなのだが、シュテルンに余計な抵抗をするのは得策ではないと考えた結果、シュテルンのなすがままだ。
計算高い行動だと思いながらも、ナギはシュテルンの体温に心地良さを感じている自分に気が付いていた。
——あったかいよ。クズだけどさ……。
ナギに大人しく頭を撫でさせている男は、メランガの外では血も涙もない殺人鬼だ。男も女も老人も子供も、どれだけの人を苦しめて、どれほどの憎しみを向けられているのか、ナギには想像も付かない。
だがナギが今していることは、そのシュテルンを鬼のままでい続けさせるための努力だ。
——私も、鬼だね……。
目的がメランガ——ラオン国の爆発を阻止することであったとしても、それで何千人、何万人が助かったとしても、今日明日でシュテルンはきっと何人かの命を奪うのだろう。自身がメランガの一員だと自覚した日から、ナギはシュテルンと同じくその罪を負った覚悟でいる。
——まさか自分が殺人を犯す側の人間になるなんて、想像したこともなかったけど……。
「電気、点けて?」
「必要ない」
「なんで?」
「俺にはちゃんと見えてる」
「え? ぎゃっ!」
落とされたのがベッドの上だと、ナギにはクッションで分かった。ナギを落とした後、もう一人分の体重がクッションに掛かったこともだ。
「え? 見えるの? 真っ暗だけど? え?」
「見える。この寝巻きも色気はゼロだな」
「は? 充分かわいいでしょう?」
白いもふもふしたパジャマ。上下揃ったそれは、ナギにとっては100パーセントかわいいアイテムだった。
「これ、猫っぽいし。ほら、やっぱり見えてないんでしょ」
「見えてるさ。なるほど、これが猫っぽいのか」
「えっ?」
「まあ良い、じゃあ毛皮を剥ぐか」
「ちょっ! んっ」
接吻で口を塞いでおいて、そのまま行為になだれ込むと思っていたのに、ナギのパジャマに掛かったシュテルンの手は止まり、くつくつという笑いがナギの頭の横に落ちた。
「な、なに?」
「たこ焼きの匂いがする」
「えっ? ハミガキしたよ?」
「そうじゃない。部屋中がたこ焼きの匂いだ」
「萎えた」とベッドから起き上がったシュテルンが電気を点けた。ベッドに取り残されたナギは、慌てて着衣を整えると、キッチンで何やらガタガタ探しているシュテルンに近づく。
「何探してるの」
「酒だ」
「お酒なら手に持ってるじゃない。あ、もしかしてツマミ? それなら良いのがあるよ」
「こんなこともあろうかと用意してたんだ」と、ナギが棚から取り出したのは、ナッツ3種盛りだ。
「悪くないな」
「でしょ。ナッツはね」
——イライラ防止に良い、って、ああ! シュテルンはイライラしてた方が良いんじゃ……。
「ナッツは、何だ?」
「お、美味しいよねー。あはは」
皿に盛ったナッツの中からアーモンドを摘んで、ナギはシュテルンの口に押し込んだ。バリバリと音がするのを聞きながら、ナギは思わず赤面した。
——あれ? これ、『あーん』ってやつじゃ……。
「ちょ、ちょっ!?」
ナギが慌てたのは、シュテルンがナギの指まで舐めたからだ。『あーん』どころではない。
「旨いな」
ナギの指先に残った塩まで味わったシュテルンは、満足そうにニヤリと笑った。
「ほら、お前も飲め」
シュテルンが「飲め」と言って手渡したのは、日本酒の一升瓶だ。ぽうっとしていたナギだが、それで一瞬で我に返った。
「はぁ?」
「文句あるか」
「あるわよ。瓶ごと渡されても困る。おちょことまでは言わないけど、せめてグラスに注がせて」
極めて真っ当なナギの主張を聞いて、シュテルンは「好きにしろ」とくつくつ笑った。キッチンから出ていく途中、シュテルンの大きな手の平がナギの頭をわしわしと撫でる。
——え?
「な、何?」
「あ? 毛づくろいだ。お前もやっただろう。いちいち文句を言うな、猫」
扱いは変わらずぞんざいなのに、ナギを撫でるシュテルンの手の平がなんだか優しい気がして、ナギは一瞬の擽ったい気分の後、背筋が寒くなる。
——大丈夫、よね? そんなに簡単に人が変わるわけ、ないよね?
シュテルンがパリパリとナッツを噛み砕く音すら、この世界にヒビを入れていくかのように、ナギの耳には聞こえていた。
夜中、部屋に戻ってきたシュテルンがぼそりと呟いた。
微睡みの中にいたナギが、びくっとして完全に覚醒したのは、シュテルンの分のたこ焼きがないからではない。偶然とはいえ2回もサザミナのメンバーと出会ってしまったことが、なんだか後ろめたかったからだ。
だが本来なら、ナギはあの二人がサザミナのメンバーであること自体、知っているはずもない。
——考え過ぎなんだろうな……。
「あ、あー、ごめん。シュテルンの分、用意してないや。食べたかった?」
「いや。あれは甘くて酒のツマミにならんからな。来い、猫」
——猫って……。ついに呼び名まで「猫」に……。
自分から「猫だと思って」と言っておきながら、いざ「猫」と呼ばれるとナギは背中がむずがゆい気がする。
たこ焼きがいらなかったことに安堵もしつつ、暗闇の中、複雑な表情でベッドからおりたナギは、そろりそろりとシュテルンの声のした方に歩く。
たまたまだが、その様子が確かに猫に似ている気がして、ナギは不満げに口元を歪めた。
「ね、なんで電気点けないの? もしかして、また血まみれ? わっ!?」
不意に抱き上げられて床から足が浮いたナギが、慌てて側にあるものに抱きつくと、それはシュテルンの頭だった。お腹にシュテルンの顔が当たっているのが擽ったくてナギが身動ぐのを、シュテルンが抱きしめて留めた。
「シュテルン?」
「……あったかいな、お前は」
「うん、まあ、眠いときは特にね」
「そうか」
姿は見えないのに、寛いだような声で話しているシュテルンにナギの心も和む。
——今日は、争いがなかったのかな。
ナギは目の前にあったシュテルンの頭をそっと撫でた。
「……何をしている」
「ん? 毛づくろい?」
「は……、お前はそういうのが好きだな」
「別に。好きじゃないよ」
——うん。今日は血の匂いがしない。撫でてみたいと思うのは、シュテルンが猛獣だから……なのかな。
シュテルンが当たり前のようにナギを抱き寄せるので、いつのまにかナギもシュテルンに触れているのが当たり前のようになっている。
恋人ともほとんどベタベタすることのなかったナギには珍しいことなのだが、シュテルンに余計な抵抗をするのは得策ではないと考えた結果、シュテルンのなすがままだ。
計算高い行動だと思いながらも、ナギはシュテルンの体温に心地良さを感じている自分に気が付いていた。
——あったかいよ。クズだけどさ……。
ナギに大人しく頭を撫でさせている男は、メランガの外では血も涙もない殺人鬼だ。男も女も老人も子供も、どれだけの人を苦しめて、どれほどの憎しみを向けられているのか、ナギには想像も付かない。
だがナギが今していることは、そのシュテルンを鬼のままでい続けさせるための努力だ。
——私も、鬼だね……。
目的がメランガ——ラオン国の爆発を阻止することであったとしても、それで何千人、何万人が助かったとしても、今日明日でシュテルンはきっと何人かの命を奪うのだろう。自身がメランガの一員だと自覚した日から、ナギはシュテルンと同じくその罪を負った覚悟でいる。
——まさか自分が殺人を犯す側の人間になるなんて、想像したこともなかったけど……。
「電気、点けて?」
「必要ない」
「なんで?」
「俺にはちゃんと見えてる」
「え? ぎゃっ!」
落とされたのがベッドの上だと、ナギにはクッションで分かった。ナギを落とした後、もう一人分の体重がクッションに掛かったこともだ。
「え? 見えるの? 真っ暗だけど? え?」
「見える。この寝巻きも色気はゼロだな」
「は? 充分かわいいでしょう?」
白いもふもふしたパジャマ。上下揃ったそれは、ナギにとっては100パーセントかわいいアイテムだった。
「これ、猫っぽいし。ほら、やっぱり見えてないんでしょ」
「見えてるさ。なるほど、これが猫っぽいのか」
「えっ?」
「まあ良い、じゃあ毛皮を剥ぐか」
「ちょっ! んっ」
接吻で口を塞いでおいて、そのまま行為になだれ込むと思っていたのに、ナギのパジャマに掛かったシュテルンの手は止まり、くつくつという笑いがナギの頭の横に落ちた。
「な、なに?」
「たこ焼きの匂いがする」
「えっ? ハミガキしたよ?」
「そうじゃない。部屋中がたこ焼きの匂いだ」
「萎えた」とベッドから起き上がったシュテルンが電気を点けた。ベッドに取り残されたナギは、慌てて着衣を整えると、キッチンで何やらガタガタ探しているシュテルンに近づく。
「何探してるの」
「酒だ」
「お酒なら手に持ってるじゃない。あ、もしかしてツマミ? それなら良いのがあるよ」
「こんなこともあろうかと用意してたんだ」と、ナギが棚から取り出したのは、ナッツ3種盛りだ。
「悪くないな」
「でしょ。ナッツはね」
——イライラ防止に良い、って、ああ! シュテルンはイライラしてた方が良いんじゃ……。
「ナッツは、何だ?」
「お、美味しいよねー。あはは」
皿に盛ったナッツの中からアーモンドを摘んで、ナギはシュテルンの口に押し込んだ。バリバリと音がするのを聞きながら、ナギは思わず赤面した。
——あれ? これ、『あーん』ってやつじゃ……。
「ちょ、ちょっ!?」
ナギが慌てたのは、シュテルンがナギの指まで舐めたからだ。『あーん』どころではない。
「旨いな」
ナギの指先に残った塩まで味わったシュテルンは、満足そうにニヤリと笑った。
「ほら、お前も飲め」
シュテルンが「飲め」と言って手渡したのは、日本酒の一升瓶だ。ぽうっとしていたナギだが、それで一瞬で我に返った。
「はぁ?」
「文句あるか」
「あるわよ。瓶ごと渡されても困る。おちょことまでは言わないけど、せめてグラスに注がせて」
極めて真っ当なナギの主張を聞いて、シュテルンは「好きにしろ」とくつくつ笑った。キッチンから出ていく途中、シュテルンの大きな手の平がナギの頭をわしわしと撫でる。
——え?
「な、何?」
「あ? 毛づくろいだ。お前もやっただろう。いちいち文句を言うな、猫」
扱いは変わらずぞんざいなのに、ナギを撫でるシュテルンの手の平がなんだか優しい気がして、ナギは一瞬の擽ったい気分の後、背筋が寒くなる。
——大丈夫、よね? そんなに簡単に人が変わるわけ、ないよね?
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