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オーガスタのコーダータ皇太子殿下
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「マリア! マリアはどこだ! クッ、私の目の前で、モラヴィア殿下に連れ去られるとは。何が『教育係のフレデリック爺さんに紹介している』だ! ふざけるな! アレはゲーリングではないか!」
さすがにゲーリングの変装では、ヴィルヘルムさんは騙せなかったな。
『フレデリック、ゲーリングがバレているぞ? 移転先を変更しよう』
『うわ! どこが良いかな?! ねえ、コーダータ兄さん?』
『城の奥、庭園ならどうだ?』
あそこはジョージのお気に入りだから、マリア嬢もパニックにはならんだろう。
花でも見てのんびりヴィルヘルムさんを待てるだろうし。
『分かったよ! マリアを『移転』したよ!』
相変わらず、フレデリックの魔法は異常だな。
やはりイレギュラーサイキッカーだな。
双子のジョージもだろうか?
「おい! そこの女! どこから侵入した! ?! し、失礼致しました!」
『アレは近衛だな? マリア嬢だと気づいて、ヴィルヘルムさんを呼びに行ったようだな』
『気づかないで、乱暴なんてしたら、ヴィルヘルム総長に殺されちゃうじゃん!』
君がソレを心配するのかい?
あの近衛よりフレデリックの方が殺されそうだが?
「マリア! 無事だったかい?! 大丈夫かい?」
『うわ! ヴィルヘルム総長早! アレ、マリア潰されているんじゃないかな?』
『バレたら、アレ以上に君が潰されると思うよフレデリック?』
『げ?! 僕、異次元部屋に帰るからね! モラヴィア姫とゲーリングによろしく言っておいて。あと、ゼルテンには、コアブリードの話しをするから、内緒にしてって伝えておいて! じゃ『移転』!』
慌ただしい男だ。
ジョージが似なくてよかった。
さてと。もうウィルヘルム爺さんは退出しているな。
「あ! コーダータ兄さん! フレデリックとマリアに無事会えた? ジュッ、ジュッ」
「コーダータ殿下、マリア嬢は大丈夫ですか?」
「ああ。私がオーガスタの皇太子だとは言わないでおいた。フレデリックと真っ最中だったのでね。ゲーリング、人前でゼルテンの指をしゃぶる癖は治しなさい。」
「ゲーリング『待て』だ」
「ゼルテン、君へフレデリックからの伝言だ。『コアブリードの話しをするから今回の件を内緒にしてほしい』だそうだ。君、ゲーリングと作る気かい?」
「まあ、こんなですから、よし、いい子だなゲーリング」
犬の調教のようだが……。
アレでは……。
ああやはり『よし』が出たと勘違いしたな。
「ゼルテン、ゲーリングに甘いな。君、喰われているぞ?」
「え? うわああ~! ヤ、ダメだ! ゲーリング、ストップ! ぎゃぁ!」
モラヴィア姫を部屋から出さないと。
教育に悪い。
なぜかぶりつきで見ようとしているのだ?!
「モラヴィア姫? 行きますよ?」
「見よう! コーダータ王子はフレデリックとマリアのを見たのだろう? 減るものではないのだ、見ていよう!」
「モラヴィア殿下。品位が地の底まで落ちているぞ? セントレーア唯一の皇太子だろう? 行きますよ」
「分かったよ」
ハア、やっと部屋から連れ出せた。
閨教育はシャルルか? 何を教えているのだ?
しかし、よくもあの、『女の子が大好き』フレデリックが手を出さないな。
「エスコートは要りますか?」
「要らんよ。君と噂にでもなったら、洒落にならんだろう?」
「政略結婚ですか、私はジョージ以外はごめんこうむります」
「オーガスタに連れ帰る気か?」
「今の王は弟のオレンジプリンスであるアルバですよ? 帰って王族のごたごたにジョージを巻き込む気はありません。私はセントレーアに帰化しますよ」
「歓迎するよ。コーダータ皇太子殿下?」
「歓迎は、ジョージのご両親にして頂きたく思う」
早くジョージと結ばれたい。
ジョージは私の下でどうなるんだろうか。
恥ずかしがって、赤くなり、身をよじって乱れるか?
「ハア」
「色気が駄々もれしているよ? いや、性欲か? 安外、むっつりだね? どっちに煽られた? コーダータ殿下?」
「大きなお世話ですよ。私も男ですからね。だが、どちらでもありません。ジョージ一筋ですから」
こんな所でいかんな。
股間がきつい。
さすがにゲーリングの変装では、ヴィルヘルムさんは騙せなかったな。
『フレデリック、ゲーリングがバレているぞ? 移転先を変更しよう』
『うわ! どこが良いかな?! ねえ、コーダータ兄さん?』
『城の奥、庭園ならどうだ?』
あそこはジョージのお気に入りだから、マリア嬢もパニックにはならんだろう。
花でも見てのんびりヴィルヘルムさんを待てるだろうし。
『分かったよ! マリアを『移転』したよ!』
相変わらず、フレデリックの魔法は異常だな。
やはりイレギュラーサイキッカーだな。
双子のジョージもだろうか?
「おい! そこの女! どこから侵入した! ?! し、失礼致しました!」
『アレは近衛だな? マリア嬢だと気づいて、ヴィルヘルムさんを呼びに行ったようだな』
『気づかないで、乱暴なんてしたら、ヴィルヘルム総長に殺されちゃうじゃん!』
君がソレを心配するのかい?
あの近衛よりフレデリックの方が殺されそうだが?
「マリア! 無事だったかい?! 大丈夫かい?」
『うわ! ヴィルヘルム総長早! アレ、マリア潰されているんじゃないかな?』
『バレたら、アレ以上に君が潰されると思うよフレデリック?』
『げ?! 僕、異次元部屋に帰るからね! モラヴィア姫とゲーリングによろしく言っておいて。あと、ゼルテンには、コアブリードの話しをするから、内緒にしてって伝えておいて! じゃ『移転』!』
慌ただしい男だ。
ジョージが似なくてよかった。
さてと。もうウィルヘルム爺さんは退出しているな。
「あ! コーダータ兄さん! フレデリックとマリアに無事会えた? ジュッ、ジュッ」
「コーダータ殿下、マリア嬢は大丈夫ですか?」
「ああ。私がオーガスタの皇太子だとは言わないでおいた。フレデリックと真っ最中だったのでね。ゲーリング、人前でゼルテンの指をしゃぶる癖は治しなさい。」
「ゲーリング『待て』だ」
「ゼルテン、君へフレデリックからの伝言だ。『コアブリードの話しをするから今回の件を内緒にしてほしい』だそうだ。君、ゲーリングと作る気かい?」
「まあ、こんなですから、よし、いい子だなゲーリング」
犬の調教のようだが……。
アレでは……。
ああやはり『よし』が出たと勘違いしたな。
「ゼルテン、ゲーリングに甘いな。君、喰われているぞ?」
「え? うわああ~! ヤ、ダメだ! ゲーリング、ストップ! ぎゃぁ!」
モラヴィア姫を部屋から出さないと。
教育に悪い。
なぜかぶりつきで見ようとしているのだ?!
「モラヴィア姫? 行きますよ?」
「見よう! コーダータ王子はフレデリックとマリアのを見たのだろう? 減るものではないのだ、見ていよう!」
「モラヴィア殿下。品位が地の底まで落ちているぞ? セントレーア唯一の皇太子だろう? 行きますよ」
「分かったよ」
ハア、やっと部屋から連れ出せた。
閨教育はシャルルか? 何を教えているのだ?
しかし、よくもあの、『女の子が大好き』フレデリックが手を出さないな。
「エスコートは要りますか?」
「要らんよ。君と噂にでもなったら、洒落にならんだろう?」
「政略結婚ですか、私はジョージ以外はごめんこうむります」
「オーガスタに連れ帰る気か?」
「今の王は弟のオレンジプリンスであるアルバですよ? 帰って王族のごたごたにジョージを巻き込む気はありません。私はセントレーアに帰化しますよ」
「歓迎するよ。コーダータ皇太子殿下?」
「歓迎は、ジョージのご両親にして頂きたく思う」
早くジョージと結ばれたい。
ジョージは私の下でどうなるんだろうか。
恥ずかしがって、赤くなり、身をよじって乱れるか?
「ハア」
「色気が駄々もれしているよ? いや、性欲か? 安外、むっつりだね? どっちに煽られた? コーダータ殿下?」
「大きなお世話ですよ。私も男ですからね。だが、どちらでもありません。ジョージ一筋ですから」
こんな所でいかんな。
股間がきつい。
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