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七話 遊びの約束
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そうしてその後朝食を食べ終わり、学校に行く途中だ。
「鈴木さん、家出る前にも言いましたがこの事は誰にも!言わないでくださいね?本当に!」
「分かってるって!」
本当に分かっているのだろうか。鈴木さんこう見えて普通に口軽いからお泊りしたことをぽろっと言いそうで怖いのだが。
仮に鈴木さんの口からこのことを言っていたら........僕は死ぬだろう。
鈴木さんはこう見えて顔は可愛いからファンクラブというものがある。付き合っている事に対してもアウト気味なのに、これで泊まっているということを知られたら、刺されるだろう......
そうして学校に着いた。
男達からの目線は嫌な目線ばかり....というわけでもなかった。
付き合って数ヶ月が経っているのだ、周りのみんなが慣れてきたということだろう。
まぁファンクラブの皆様方の目はいつもと変わりはなかったんだけどもな。
「おっはよー!今日も今日とてもラブラブだなおいおい!まるで一夜共に過ごしたかのように.....」
奥の方からアホという名の圭が大声でこっちに喋り掛けてきた。
え、てかなんでこいつこんなこと言ってんの?
口調的に鈴木さんが口を滑らせてバレてしまったという事ではないし、自分が考えついた発言みたいな言い方だから....こいつの勘ってことなのか?
キモすぎる....あまりにもキモすぎるぜこいつは!
「あれ、命ちゃんいつもはまるで汚物を見るかのような、冷ややかな視線を送っているのに、なんだが今日は.....驚いている視線なのか...?」
え、何こいつ。
いつからこんなに考察力高めの頭脳派男子になってんだよ、きもちわる.....
「イヤ、ソンナコトナイヨ」
「なんでそんなカタコトなんだよ命ちゃん」
いやその通りだよ、この場の状況でカタコトを使うとまるでそのことを認めているようなことだぞおいおい。
しっかりうまく隠してくれよ鈴木さん....
「ところで秀も秀とてなんかあれだな、いつもより汚物で見る目線が強まっているというか、なんか、やっぱり驚いている視線?っていうのかな?そんな感じだぞ?」
「い、いんやそんなことないし!」
ごめん鈴木さん、僕もだわ。
うん、僕も隠すの下手くそだわごめん!本当に!
僕焦るとこんなに表に出してしまうなんて初めて知ったよ!
「命ちゃんといい、秀といい、なんかおかしくないか?」
「ソンナコトナイヨ!」
「んなわけないだろ気持ち悪い....」
「秀は目線がおかしいだけで発言はおかしくなくて.....鈴木さんは両方おかしい.....?なんか隠してる?」
「いやなんも隠してないよマジで....ホームルーム始まるからさっさとどっか行け!しっしっ!」
「あ、そうだな。んじゃまた後でな」
っとそう言って圭は自分の席に戻った。
あっぶねぇ!っと内心超焦っていた。
てかこいつ天然すぎだろ!
いや逆にこいつアホだからか!
アホだから気づかないんだきっと!
鈴木さんは焦りが無くなったのか少しゆったりした顔になっている。
「鈴木さん、決してこのことは口が滑っても言わないでくださいね!」
小声でそう言った。
僕が言えたことではないけどな!
「秀君もね!」
そう言い鈴木さんは自席に戻って行った。
周りの目線はいつもと変わらない....
そうして昼休み、僕が作った弁当を持ちながら学校の外に行っている途中だった。
鈴木さんと一緒に廊下を歩いていると、後ろから肩をトンっと叩かれた。
後ろを振り向くとそこには健一君がいた。
「健一君どうしたの?」
「いや、二人が良ければだけど一緒に昼食食べたいかなって思って。お邪魔だった?」
「いやそんなこと気にしなくてもいいよ!」
「そうだよ健一君!僕たち二人でいる時でも普通に話しかけてきてもいいからね!お邪魔とか思ってないし!」
「あぁ、うん」
「そうそう!健一も私たち二人いる時でもただの友達と思って接してきてもいいから!」
「えぁ、うん。そうだな」
なんか凄い諦めた顔をしていた。
健一君にしては珍しい表情をするもんだなと僕はそう思っていた。
そうしていつものベンチまで着き、一緒にご飯を食べていた。
「ところでまっつんよ、俺は思うのだけどさ、この前の遊びの約束どうなったの?命とまっつんもこの話をしなくて俺らも忘れてたから言うの忘れてたけど.....」
「あ、」
鈴木さんがそういい僕も続けてやべっと声に出してしまった。
「まぁこのことに関しては家帰って連絡するよ必ずうん!」
「まぁそれならいいんだけど、」
「...ちなみに圭ってこの事覚えてるのかな?」
健一君はうーんっと声を出しながら考える素振りをしていた。
「うんまぁ、あいつアホだし忘れてんじゃない?」
「そうだね」
「うん」
アホだから忘れているだろう。
あいつだから納得できるのだ、あいつ以外だと納得はできないが、あいつだからできるんだうん。
大事だから2度も言った。
そして放課後....僕らはいつも通り帰っていた、というわけではなくもう帰宅して自分の家、そして自室に鈴木さんがいるという状況だ。
もう一つ付け加えると、ベッドの上で壁にもたれかかりながらあぐらをしている僕の上に座っている。
正直こういうの慣れないからどうすればいいのか分からないが、鈴木さんは満面な笑みで満足そうに僕の腕を掴んでるからなぁ....まぁ本人が喜んでいるんだ、脳死でいよう......
「あ、そうだ秀君」
「はい、なんですか?」
脳死でいた僕だが、鈴木さんに喋りかけられたことにより意識が一瞬で元に戻った。
「みんなで遊びに行くって言ってたけど、遊びに行く日決める事と圭にこのこと伝えること言わないと思ったんだけど、どうする?」
「どうするって言われましてもねぇ.....とりあえず圭に連絡するついでにみんなから行ける日を聞いてきましょうか」
圭に連絡するついでだ、みんなに行ける日を聞いて予定決めちゃうか。
そうと決まればスマホを取りたいのだが、鈴木さんが腕掴んでて取れないな。
「鈴木さん、スマホ取りたいので一回腕離してください」
「うん」
そう言って鈴木さんは僕の腕を話した。
スマホは僕の手前のポケットの中に入っており、僕は手前のポケットの中に手を突っ込みスマホを取り出した。
とりあえず圭と健一君には連絡した。
後健一君にはその許婚というかその友人にも連絡しておいてと伝えておいた。
友人っという単語で一つ思い出したことがあったので、そのことに関して鈴木さんに言った。
「鈴木さん、呼びたいお友達がいると言ってましたが、その人には連絡しないんですか?」
「あぁ、うん。今から連絡する!」
っといい一度立ち上がり、鈴木さんのカバンからスマホを取り出しもう一度僕の方に戻り僕の上に座った。
鼻歌を歌いながら鈴木さんはその友人に連絡をしていた、ちなみに僕はどんな会話をしているのか覗き見しようとはせずに、自分のスマホを見て目を逸らしていた。
「鈴木さん、家出る前にも言いましたがこの事は誰にも!言わないでくださいね?本当に!」
「分かってるって!」
本当に分かっているのだろうか。鈴木さんこう見えて普通に口軽いからお泊りしたことをぽろっと言いそうで怖いのだが。
仮に鈴木さんの口からこのことを言っていたら........僕は死ぬだろう。
鈴木さんはこう見えて顔は可愛いからファンクラブというものがある。付き合っている事に対してもアウト気味なのに、これで泊まっているということを知られたら、刺されるだろう......
そうして学校に着いた。
男達からの目線は嫌な目線ばかり....というわけでもなかった。
付き合って数ヶ月が経っているのだ、周りのみんなが慣れてきたということだろう。
まぁファンクラブの皆様方の目はいつもと変わりはなかったんだけどもな。
「おっはよー!今日も今日とてもラブラブだなおいおい!まるで一夜共に過ごしたかのように.....」
奥の方からアホという名の圭が大声でこっちに喋り掛けてきた。
え、てかなんでこいつこんなこと言ってんの?
口調的に鈴木さんが口を滑らせてバレてしまったという事ではないし、自分が考えついた発言みたいな言い方だから....こいつの勘ってことなのか?
キモすぎる....あまりにもキモすぎるぜこいつは!
「あれ、命ちゃんいつもはまるで汚物を見るかのような、冷ややかな視線を送っているのに、なんだが今日は.....驚いている視線なのか...?」
え、何こいつ。
いつからこんなに考察力高めの頭脳派男子になってんだよ、きもちわる.....
「イヤ、ソンナコトナイヨ」
「なんでそんなカタコトなんだよ命ちゃん」
いやその通りだよ、この場の状況でカタコトを使うとまるでそのことを認めているようなことだぞおいおい。
しっかりうまく隠してくれよ鈴木さん....
「ところで秀も秀とてなんかあれだな、いつもより汚物で見る目線が強まっているというか、なんか、やっぱり驚いている視線?っていうのかな?そんな感じだぞ?」
「い、いんやそんなことないし!」
ごめん鈴木さん、僕もだわ。
うん、僕も隠すの下手くそだわごめん!本当に!
僕焦るとこんなに表に出してしまうなんて初めて知ったよ!
「命ちゃんといい、秀といい、なんかおかしくないか?」
「ソンナコトナイヨ!」
「んなわけないだろ気持ち悪い....」
「秀は目線がおかしいだけで発言はおかしくなくて.....鈴木さんは両方おかしい.....?なんか隠してる?」
「いやなんも隠してないよマジで....ホームルーム始まるからさっさとどっか行け!しっしっ!」
「あ、そうだな。んじゃまた後でな」
っとそう言って圭は自分の席に戻った。
あっぶねぇ!っと内心超焦っていた。
てかこいつ天然すぎだろ!
いや逆にこいつアホだからか!
アホだから気づかないんだきっと!
鈴木さんは焦りが無くなったのか少しゆったりした顔になっている。
「鈴木さん、決してこのことは口が滑っても言わないでくださいね!」
小声でそう言った。
僕が言えたことではないけどな!
「秀君もね!」
そう言い鈴木さんは自席に戻って行った。
周りの目線はいつもと変わらない....
そうして昼休み、僕が作った弁当を持ちながら学校の外に行っている途中だった。
鈴木さんと一緒に廊下を歩いていると、後ろから肩をトンっと叩かれた。
後ろを振り向くとそこには健一君がいた。
「健一君どうしたの?」
「いや、二人が良ければだけど一緒に昼食食べたいかなって思って。お邪魔だった?」
「いやそんなこと気にしなくてもいいよ!」
「そうだよ健一君!僕たち二人でいる時でも普通に話しかけてきてもいいからね!お邪魔とか思ってないし!」
「あぁ、うん」
「そうそう!健一も私たち二人いる時でもただの友達と思って接してきてもいいから!」
「えぁ、うん。そうだな」
なんか凄い諦めた顔をしていた。
健一君にしては珍しい表情をするもんだなと僕はそう思っていた。
そうしていつものベンチまで着き、一緒にご飯を食べていた。
「ところでまっつんよ、俺は思うのだけどさ、この前の遊びの約束どうなったの?命とまっつんもこの話をしなくて俺らも忘れてたから言うの忘れてたけど.....」
「あ、」
鈴木さんがそういい僕も続けてやべっと声に出してしまった。
「まぁこのことに関しては家帰って連絡するよ必ずうん!」
「まぁそれならいいんだけど、」
「...ちなみに圭ってこの事覚えてるのかな?」
健一君はうーんっと声を出しながら考える素振りをしていた。
「うんまぁ、あいつアホだし忘れてんじゃない?」
「そうだね」
「うん」
アホだから忘れているだろう。
あいつだから納得できるのだ、あいつ以外だと納得はできないが、あいつだからできるんだうん。
大事だから2度も言った。
そして放課後....僕らはいつも通り帰っていた、というわけではなくもう帰宅して自分の家、そして自室に鈴木さんがいるという状況だ。
もう一つ付け加えると、ベッドの上で壁にもたれかかりながらあぐらをしている僕の上に座っている。
正直こういうの慣れないからどうすればいいのか分からないが、鈴木さんは満面な笑みで満足そうに僕の腕を掴んでるからなぁ....まぁ本人が喜んでいるんだ、脳死でいよう......
「あ、そうだ秀君」
「はい、なんですか?」
脳死でいた僕だが、鈴木さんに喋りかけられたことにより意識が一瞬で元に戻った。
「みんなで遊びに行くって言ってたけど、遊びに行く日決める事と圭にこのこと伝えること言わないと思ったんだけど、どうする?」
「どうするって言われましてもねぇ.....とりあえず圭に連絡するついでにみんなから行ける日を聞いてきましょうか」
圭に連絡するついでだ、みんなに行ける日を聞いて予定決めちゃうか。
そうと決まればスマホを取りたいのだが、鈴木さんが腕掴んでて取れないな。
「鈴木さん、スマホ取りたいので一回腕離してください」
「うん」
そう言って鈴木さんは僕の腕を話した。
スマホは僕の手前のポケットの中に入っており、僕は手前のポケットの中に手を突っ込みスマホを取り出した。
とりあえず圭と健一君には連絡した。
後健一君にはその許婚というかその友人にも連絡しておいてと伝えておいた。
友人っという単語で一つ思い出したことがあったので、そのことに関して鈴木さんに言った。
「鈴木さん、呼びたいお友達がいると言ってましたが、その人には連絡しないんですか?」
「あぁ、うん。今から連絡する!」
っといい一度立ち上がり、鈴木さんのカバンからスマホを取り出しもう一度僕の方に戻り僕の上に座った。
鼻歌を歌いながら鈴木さんはその友人に連絡をしていた、ちなみに僕はどんな会話をしているのか覗き見しようとはせずに、自分のスマホを見て目を逸らしていた。
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