上 下
67 / 72

66

しおりを挟む





 俺たちはそれから雑貨屋だったり、家電量販店だったり、一緒に住む為にいろいろな所へ行って買い出しをした。

 結局、家に帰ってきたのは夜だった。




 蒼「はぁ~やっぱり家が一番・・・・」




 俺はそう言うと、リビングに入るなりすぐにソファーに寝転ぶ。




 拓「もう自分の家だと思ってるなんて嬉しいな」




 拓海はそう言うと、ソファーに寝転んでいた俺に覆い被さった。

 その整った顔がゆっくり俺に近付いてきて、首にキスを落とされる。




 蒼「んっ・・・・・・」




 しばらく首や鎖骨にキスを落とされると、俺のシャツの中へ少し冷たい手がスーっと肌を撫でながら入ってきた。

 俺はその手にゾワゾワと鳥肌が立つ。

 次第にその手は俺の敏感な突起に触れると、そこを摘まんで弄りだした。




 蒼「あっ・・・なんでいつもそっちばっかりっ・・・」




 拓海のその指は、俺の左乳首ばかりに刺激を与えてくる。

 拓海にいつも そこばかりを弄られるせいで、俺の左乳首はぷっくりと膨れ上がってしまっていた。

 そして拓海はそんな俺を無視するかのように俺のシャツを捲り上げて俺の胸を曝け出した。




 拓「こんなに大きくなってる」




 拓海は意地悪そうに ニヤニヤとその笑みを浮かべると、俺の敏感な突起を爪で優しく引っ掻いた。




 蒼「あっ・・・」




 俺はその刺激に肩をピクっと反応させると、乳首を弄っている手を咄嗟に掴んだ。

 拓海は その俺の手に指を絡ませると、その手をソファーに縫い付けた。

 そして 俺のその敏感な突起に拓海は顔を近付けると、それを撫で上げるように舐め始める。




 蒼「んあっ・・・だめっ・・・」



 拓「ならやめるか?」



 蒼「やだっ・・・・・・・・・や、やめないでっ・・・」




 俺は口では嫌だと言うも、本当はすごく感じてしまっていて、恥じらいながら拓海にそう言った。

 そんな俺に拓海はクスっとまた意地悪そうに笑うと、またその敏感な所に刺激が与えられる。

 ピチャピチャと音を立てながら与えられる刺激に、次第に俺の股間が反応し始めていた。




 ・・・・・・ピリリリリ・・・・・ピリリリリ・・・・・・




 それは拓海のスマホの着信だった。

 拓海はその音に一瞬止まるが、そのまま俺の乳首に刺激を与え続けている。




 蒼「あっ・・・た、たくみっ・・電話ぁっ・・・んっ・・・鳴ってるからっ・・・・出てっ・・・・」



 拓「そんなの無視すればいい」



 蒼「だめだってっ・・・・あっ・・・・仕事の電話だったらっ・・・んっ・・・どうするのっ・・・」




 俺の言葉に 拓海は少し溜息を付くと、ポケットからそれを取り出してスマホの画面を見た。

 拓海は不機嫌そうにその着信画面を見ている。




 蒼「出ないの?」



 拓「いや、いい。後で掛け直す」




 拓海はそう言うと、その音を止めた。




 拓「今はお前の方が大事だ」




 拓海はそう言うと、俺を抱きかかえる。

 俺もそれに合わせて 拓海の首に手を回した。




 蒼「たくみと・・・・・したいっ」



 拓「お前、可愛いすぎ」




 顔をほんのり赤めて恥じらう俺に拓海はそう言うと、俺の唇にチュっと音を立ててキスをした。




 蒼「もっとしてっ・・・・・もっと俺にキスしてっ・・・・」



 拓「蒼からしてみろよ」




 そう言うと、拓海は目を閉じた。

 俺は その整った顔に吸い込まれるように顔を近付けると、キスをした。

 少し触れるだけのキスをすると、拓海は目を開ける。

 自分からなんて恥ずかしくて、俺の唇は少し震えていたかもしれない。




 拓「それがキスか?」




 拓海はそんな俺を見てクスっと笑った。




 蒼「だ、だってっ・・・・自分からなんて そんなしたときないしっ・・・・面と向かってするってなると・・・・は、恥ずかしいじゃんっ・・・」



 拓「じゃあ慣れるまで俺からのキスは無しな?」



 蒼「えーそんなのずるいよっ」



 拓「じゃあちゃんと舌も使ってキスしてみろよ」




 拓海はまたクスっと笑ってそう言うと目を閉じた。



しおりを挟む

処理中です...