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3-7 力無き者の願い
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思えば、儀式がどーのという話は初めから聞かされていた。
そもそもあの泉で沐浴(もくよく)していたのはその儀式の為で、ここからが本番なのだという。
「険しい道のりですが、普段であれば護衛の一人でも付ければ十分なハズです」
旅の支度をすると言って僕らを部屋に押し込んだエシリヤさんは神妙な面持ちで言った。
部屋は狭く、どうやら倉庫のようだった。
装飾が少ないとはいえ、サラサラとした綺麗なドレスを身につけているエシリヤさんとは似つかわしくない。
「そもそも王族でなければ踏み入れることは禁じられている場所ですし、結界によって魔獣の類は寄ってきません。彼らにとっては神竜の力とは失われてもなお、畏怖すべきものでしょうから」
「魔獣? モンスターが出るんですか?」
「モンスターというほど大げさなものではありません。……良くないものに取り憑かれた可哀想な生き物たちです」
「…………」
ドラゴンがいる世界で他の怪物がいない方がおかしいけど、そこは価値観の違いなんだろう。僕にとったら「クー様」も十分にモンスターだ。まだ小さいからいいけど……本格的にでかいのが襲ってきたらどうしよう。トロールとか、ゴーレムとか。あのデカい巨人と岩の怪物な……。……なんとかなるのか? 本当に……?
「……アカリ様?」
「ああ……ごめん。なに?」
「バカ」
「うっせ」
軽く結梨に蹴飛ばされた。
そうだ、もう腹を括るしかないんだ。エミリアを、結梨を僕が守るしか……!
「だったらなにをそれほど警戒してるんですか? 倉庫に連れ込んでまで話す内容なんですか?」
旅の支度と言いながら先ほどからカバンに詰め込む手は止まってる。
たぶん2人きりで話したかったんだろう。アルベルトさんを外してまでしたい話ってなんだ……?
言葉の先を待っているとエミリアさんは視線を逸らし、「それは……」ともじもじと恥ずかしそうにこちらを伺う。
その仕草がどうも色っぽくて、狭い部屋で2人っきりってのも相まってーー、……なんだか変な気分になってしまうのは不可抗力ってものだろう。
改めて見ると流石お姫様(?)なだけあって綺麗だ。歳はたぶん1つか2つ上ぐらいなんだろうけどテレビで見るアイドルなんかとはぜんぜん違う。それこそグラビアとか、そういう女の子とは「違う世界に住んでいる」みたいだ。いや、異世界なんだけど。
完全に違う世界に住んでるから当たり前なんだけど……。なんていうか……、
「っ……、」
ごくり、と自然に喉が鳴って、
「ていっ!!」
「いだっ!!?」
また思いっきり結梨に蹴り飛ばされた。
馬の後ろ蹴りは即死レベルって聞くけど、猫のそれも結構痛い。
特に剥き出しの足を蹴飛ばすとか、「本当の持ち主のこと考えろつったの誰だよ!」「へっ……?」「いやっ……こっちの話です……」思わずつっこんでエシリヤさんに怪訝そうな顔をされてしまったけど、とりあえず髪の毛の前に身体(からだ)を大事にさせて欲しい。
「ふんっ」
ご機嫌斜め姫はそんなの知ったこっちゃないらしいけど。
「なんだかなぁ……」
困り果てているとエシリヤさんがクスクスと笑った。
「本当に仲がよろしいんですね」
なんだか嬉しそうに言われて結梨と2人、顔を見合わせる。
ーー仲が、よろしい?
「…………」
仲が良いって言えるのか? これが? この「同じ空気を吸ってるだけでも嫌なんですけど」とか言いたそうな視線を送ってくる奴との関係性が? 良い? 仲が?
「……良いのか……」
「なんでよ!」
今度の蹴りは優しかった。なんなんだこの加減の違いは。
「長い付き合いなだけですけどね。エシリヤさんとエミリアには程遠いです」
実の妹を引き合いに出されて比べられたとしても同じように答えるだろうなぁ、僕は。
あいつは実の兄を兄どころか人間と思ってない節があるから。
結梨以上に同じ空気を吸うのを嫌うから。マジで。
「私(わたくし)は……あの子の力にはなれません。この旅に同行することも、その身を守ることも……立場というものを差し置いても恐らくは……」
「……?」
なにやら複雑な事情があるらしいが情報が不足しすぎてる。
ただなんとなく「国王様」や「お妃様」を見かけないのは不思議だったし、まるですべての決定権をエシリヤさんが握っているような状況に違和感は覚えていた。
「聞いてもいい話なんでしょうか」
デリケートな部分に踏み込む上での弁(わきまえ)えぐらいはわかってる。……つもりだ。
結梨に蹴飛ばされなかったってことは間違ってなかったんだと思いたい。
何ぶん学校では孤立無援に追いやられた(選んだ?)から人と真面目に関わるのは随分久しぶりな気がする。
痛みを伴う部分にまで踏み込むのは……それこそ結梨を剣道部から引き抜いた時以来だろう。
「なんてことはありませんよ。あの子はこの国の象徴にならなければならないという話です。……私は……そんなあの子を見守りたい」
答えになってない、と思うのは僕の理解力が足りないだけだろうか。
「そもそもその象徴ってなんなんですか? この旅の目的……儀式ってのももイマイチわかってないんですけど」
問題続きでドタバタしていたし、妹の命がかかってるとなれば他の事は後回しになるだろうから仕方ないとは思うけど。
それでもそろそろはっきりさせておきたい。
「僕らはエミリアを何から守ればいいんです」
それぐらい聞く権利はあるだろう。
って言うか聞かなきゃ守れない。犯人の見当はついてるんじゃないのか? こんなところで秘密の会話をするぐらいなんだから。
エシリヤさんの表情は硬い。
言葉にするのを躊躇い、少しずつ、ほんの少しずつ言葉を砕き、僕の目を据えた。
「ドラゴン達からです」
そもそもあの泉で沐浴(もくよく)していたのはその儀式の為で、ここからが本番なのだという。
「険しい道のりですが、普段であれば護衛の一人でも付ければ十分なハズです」
旅の支度をすると言って僕らを部屋に押し込んだエシリヤさんは神妙な面持ちで言った。
部屋は狭く、どうやら倉庫のようだった。
装飾が少ないとはいえ、サラサラとした綺麗なドレスを身につけているエシリヤさんとは似つかわしくない。
「そもそも王族でなければ踏み入れることは禁じられている場所ですし、結界によって魔獣の類は寄ってきません。彼らにとっては神竜の力とは失われてもなお、畏怖すべきものでしょうから」
「魔獣? モンスターが出るんですか?」
「モンスターというほど大げさなものではありません。……良くないものに取り憑かれた可哀想な生き物たちです」
「…………」
ドラゴンがいる世界で他の怪物がいない方がおかしいけど、そこは価値観の違いなんだろう。僕にとったら「クー様」も十分にモンスターだ。まだ小さいからいいけど……本格的にでかいのが襲ってきたらどうしよう。トロールとか、ゴーレムとか。あのデカい巨人と岩の怪物な……。……なんとかなるのか? 本当に……?
「……アカリ様?」
「ああ……ごめん。なに?」
「バカ」
「うっせ」
軽く結梨に蹴飛ばされた。
そうだ、もう腹を括るしかないんだ。エミリアを、結梨を僕が守るしか……!
「だったらなにをそれほど警戒してるんですか? 倉庫に連れ込んでまで話す内容なんですか?」
旅の支度と言いながら先ほどからカバンに詰め込む手は止まってる。
たぶん2人きりで話したかったんだろう。アルベルトさんを外してまでしたい話ってなんだ……?
言葉の先を待っているとエミリアさんは視線を逸らし、「それは……」ともじもじと恥ずかしそうにこちらを伺う。
その仕草がどうも色っぽくて、狭い部屋で2人っきりってのも相まってーー、……なんだか変な気分になってしまうのは不可抗力ってものだろう。
改めて見ると流石お姫様(?)なだけあって綺麗だ。歳はたぶん1つか2つ上ぐらいなんだろうけどテレビで見るアイドルなんかとはぜんぜん違う。それこそグラビアとか、そういう女の子とは「違う世界に住んでいる」みたいだ。いや、異世界なんだけど。
完全に違う世界に住んでるから当たり前なんだけど……。なんていうか……、
「っ……、」
ごくり、と自然に喉が鳴って、
「ていっ!!」
「いだっ!!?」
また思いっきり結梨に蹴り飛ばされた。
馬の後ろ蹴りは即死レベルって聞くけど、猫のそれも結構痛い。
特に剥き出しの足を蹴飛ばすとか、「本当の持ち主のこと考えろつったの誰だよ!」「へっ……?」「いやっ……こっちの話です……」思わずつっこんでエシリヤさんに怪訝そうな顔をされてしまったけど、とりあえず髪の毛の前に身体(からだ)を大事にさせて欲しい。
「ふんっ」
ご機嫌斜め姫はそんなの知ったこっちゃないらしいけど。
「なんだかなぁ……」
困り果てているとエシリヤさんがクスクスと笑った。
「本当に仲がよろしいんですね」
なんだか嬉しそうに言われて結梨と2人、顔を見合わせる。
ーー仲が、よろしい?
「…………」
仲が良いって言えるのか? これが? この「同じ空気を吸ってるだけでも嫌なんですけど」とか言いたそうな視線を送ってくる奴との関係性が? 良い? 仲が?
「……良いのか……」
「なんでよ!」
今度の蹴りは優しかった。なんなんだこの加減の違いは。
「長い付き合いなだけですけどね。エシリヤさんとエミリアには程遠いです」
実の妹を引き合いに出されて比べられたとしても同じように答えるだろうなぁ、僕は。
あいつは実の兄を兄どころか人間と思ってない節があるから。
結梨以上に同じ空気を吸うのを嫌うから。マジで。
「私(わたくし)は……あの子の力にはなれません。この旅に同行することも、その身を守ることも……立場というものを差し置いても恐らくは……」
「……?」
なにやら複雑な事情があるらしいが情報が不足しすぎてる。
ただなんとなく「国王様」や「お妃様」を見かけないのは不思議だったし、まるですべての決定権をエシリヤさんが握っているような状況に違和感は覚えていた。
「聞いてもいい話なんでしょうか」
デリケートな部分に踏み込む上での弁(わきまえ)えぐらいはわかってる。……つもりだ。
結梨に蹴飛ばされなかったってことは間違ってなかったんだと思いたい。
何ぶん学校では孤立無援に追いやられた(選んだ?)から人と真面目に関わるのは随分久しぶりな気がする。
痛みを伴う部分にまで踏み込むのは……それこそ結梨を剣道部から引き抜いた時以来だろう。
「なんてことはありませんよ。あの子はこの国の象徴にならなければならないという話です。……私は……そんなあの子を見守りたい」
答えになってない、と思うのは僕の理解力が足りないだけだろうか。
「そもそもその象徴ってなんなんですか? この旅の目的……儀式ってのももイマイチわかってないんですけど」
問題続きでドタバタしていたし、妹の命がかかってるとなれば他の事は後回しになるだろうから仕方ないとは思うけど。
それでもそろそろはっきりさせておきたい。
「僕らはエミリアを何から守ればいいんです」
それぐらい聞く権利はあるだろう。
って言うか聞かなきゃ守れない。犯人の見当はついてるんじゃないのか? こんなところで秘密の会話をするぐらいなんだから。
エシリヤさんの表情は硬い。
言葉にするのを躊躇い、少しずつ、ほんの少しずつ言葉を砕き、僕の目を据えた。
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