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孝宏編
真奈の4
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「おはようございます。」
会社のエントランスで同じ部署の先輩に会い挨拶をすると、先輩は爽やかに挨拶を返してくれる。
「今日は気分が良さそうね。」
「あ、わかります?実は悪縁を切る事が出来て凄くスッキリした気分なんですよ。今の私は仕事に燃えてますっ!」
「ふふっ頼もしいわね。」
孝宏の実家行った翌々日、孝宏の荷物を実家に送り付けて孝宏のお母さんにお別れの電話をした。
孝宏のお母さんは同情してくれ、嫁になって貰えなくて残念だと言ってくれた。
是非とも息子さんを矯正して良い嫁を迎えて欲しい。
即入居は本当に即入居で、契約した次の日に鍵が貰えたので最速で引越しを終わらせ孝宏の荷物を出した日に部屋も引き払えた。
多少高くついたけど、こういうのは素早く済ませてしまう方が良い。もう顔も見たくないしね。
もちろん着信は拒否してるしメッセージは非表示。
ストーカー化したら証拠になるもん。そういうの大切だよね。
「そうだ!先輩、今日飲みに行きませんか?」
「ん?いいけど、珍しいわね。」
「本当はもっと先輩と行きたかったんです!」
「ふふっ。じゃあ今日はたくさん語り明かそうね!」
先輩と飲みの約束をしたから絶対に残業しないように張り切って仕事をこなしていく。
昼前の段階でほぼ整理出来たから昼は外に食べに行く事にして昼休みのチャイムと同時にオフィスを出た。
今日は最近駅前に出来たお気に入りの定食屋さんで野菜たっぷりヘルシー定食で夜の飲みに備えよう。
あ、戻る時にウコンの剛力も買わなきゃ。
ルンルンで定食屋さんのドアを開けようとしたその時、私の手首が捕まれた。
「やっと見つけたっ!」
「え?なに?!孝宏?!」
何でここにいるの?!こわっ。
孝宏の会社の最寄りはここじゃないし今日は平日だから普通に仕事があるはず。
なのに孝宏は私服姿で私の手首を掴んでる。
「お前のせいで俺が大変な事になってんだよ!より戻してやるからこいっ!!」
「やだっ!」
何とか逃れようとするが孝宏に引きずられる。
やばいマジでどうしよう。
こんな時は…こんな時は……。
「お巡りさ~ん!!」
私は向かいの駐在所に大声で叫んだ。
すると素早く駆け寄り孝宏から私を助けてくれる。
「君っ!何をしてるんだっ!」
「離せっ!あいつ俺の彼女なんだよ。」
「違います!別れてます!!」
「別れてねぇし!」
「あ~分かった分かった。話はあそこで聞くから。君も一緒に来てくれるかな。」
「私……怖くてそんな人と一緒にいられません。」
「じゃあ別々で話を聞こう。」
孝宏は駐在所に連れて行かれ、私はお昼を食べる予定だった定食屋さんで助けてくれた警察官では無く女性の警察官とご飯を食べながら話をした。
「別れ話が拗れたって事でいいのかな?」
「いいえ。別れ話はとっくに済んでシングルライフを満喫してたらいきなり現れたんです。」
「なるほど…ストーカーって事かな。」
女性警察官さんとは調書としての話の後相談に乗ってもらい昼休み終了ギリギリに会社に戻るときちんと定時に仕事を終わらせ先輩と飲みに行った。
「聞いて下さいよ~せんぱぁい!!」
「はいはいちゃんと聞いてあげますよ~。」
もうあんな男はマジで懲り懲りですっ!
会社のエントランスで同じ部署の先輩に会い挨拶をすると、先輩は爽やかに挨拶を返してくれる。
「今日は気分が良さそうね。」
「あ、わかります?実は悪縁を切る事が出来て凄くスッキリした気分なんですよ。今の私は仕事に燃えてますっ!」
「ふふっ頼もしいわね。」
孝宏の実家行った翌々日、孝宏の荷物を実家に送り付けて孝宏のお母さんにお別れの電話をした。
孝宏のお母さんは同情してくれ、嫁になって貰えなくて残念だと言ってくれた。
是非とも息子さんを矯正して良い嫁を迎えて欲しい。
即入居は本当に即入居で、契約した次の日に鍵が貰えたので最速で引越しを終わらせ孝宏の荷物を出した日に部屋も引き払えた。
多少高くついたけど、こういうのは素早く済ませてしまう方が良い。もう顔も見たくないしね。
もちろん着信は拒否してるしメッセージは非表示。
ストーカー化したら証拠になるもん。そういうの大切だよね。
「そうだ!先輩、今日飲みに行きませんか?」
「ん?いいけど、珍しいわね。」
「本当はもっと先輩と行きたかったんです!」
「ふふっ。じゃあ今日はたくさん語り明かそうね!」
先輩と飲みの約束をしたから絶対に残業しないように張り切って仕事をこなしていく。
昼前の段階でほぼ整理出来たから昼は外に食べに行く事にして昼休みのチャイムと同時にオフィスを出た。
今日は最近駅前に出来たお気に入りの定食屋さんで野菜たっぷりヘルシー定食で夜の飲みに備えよう。
あ、戻る時にウコンの剛力も買わなきゃ。
ルンルンで定食屋さんのドアを開けようとしたその時、私の手首が捕まれた。
「やっと見つけたっ!」
「え?なに?!孝宏?!」
何でここにいるの?!こわっ。
孝宏の会社の最寄りはここじゃないし今日は平日だから普通に仕事があるはず。
なのに孝宏は私服姿で私の手首を掴んでる。
「お前のせいで俺が大変な事になってんだよ!より戻してやるからこいっ!!」
「やだっ!」
何とか逃れようとするが孝宏に引きずられる。
やばいマジでどうしよう。
こんな時は…こんな時は……。
「お巡りさ~ん!!」
私は向かいの駐在所に大声で叫んだ。
すると素早く駆け寄り孝宏から私を助けてくれる。
「君っ!何をしてるんだっ!」
「離せっ!あいつ俺の彼女なんだよ。」
「違います!別れてます!!」
「別れてねぇし!」
「あ~分かった分かった。話はあそこで聞くから。君も一緒に来てくれるかな。」
「私……怖くてそんな人と一緒にいられません。」
「じゃあ別々で話を聞こう。」
孝宏は駐在所に連れて行かれ、私はお昼を食べる予定だった定食屋さんで助けてくれた警察官では無く女性の警察官とご飯を食べながら話をした。
「別れ話が拗れたって事でいいのかな?」
「いいえ。別れ話はとっくに済んでシングルライフを満喫してたらいきなり現れたんです。」
「なるほど…ストーカーって事かな。」
女性警察官さんとは調書としての話の後相談に乗ってもらい昼休み終了ギリギリに会社に戻るときちんと定時に仕事を終わらせ先輩と飲みに行った。
「聞いて下さいよ~せんぱぁい!!」
「はいはいちゃんと聞いてあげますよ~。」
もうあんな男はマジで懲り懲りですっ!
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