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雪菜の決闘(前編)
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よく晴れた空、スカートを揺らす強い風、無い胸を張る雪菜。
文化祭も終わり放課後に皐月を訪ねてきた雪菜は、いつもならベッタリの拓海に目もくれず皐月を見据えていた。
「さあ、何で決着をつけましょうか。」
「ん~雪菜ちゃんは何がしたい?」
「ちょっと、勝手に名前を呼ばないでよ。私に決めさせるのはオススメしないわよ。」
自信満々の雪菜だが内心少しだけ不安を感じていた。
今までの女狐共は勝負をしかけると自分の得意に持ち込んできた。
それでも全てに勝利してきた訳だが、一度勝ってもすぐに再戦を申し込まれ大体三回負かすと相手も諦める。
雪菜に勝負内容を決めさせるなんて皐月が初めてだった。
見た目からは計算高いようには見えないのできっとただのお人好しだろうと雪菜は不安を飲み込む。
「雪菜ちゃんに納得してもらいたいのに私が決めても仕方がないでしょ。」
「だったら遠慮なく私の庭で勝負させてもらうわ。」
二人は体操着に着替えると準備運動をしてグラウンドのトラックに立った。
「100m一本勝負よ!」
雪菜は遠慮なく自分のホームでの勝負にした。
無駄の無いアスリートボディの雪菜に対してマシュマロボディの皐月なら走るのは苦手と踏んだのだ。
スタートの合図は要が行い、ゴールテープは拓海と雪斗が持っている。
「位置について~、用~意。」
ピストルの代わりに手を叩いた音でスタートした二人はまっすぐ前だけをみて真剣に走る。
100mはあっという間ですぐにゴールテープが見えてきて、雪菜は後3m地点で自分の勝利を確信した。
しかしその瞬間、皐月が雪菜を抜かしゴールテープを切った。
「うそ?!」
膝に両手をついて息を整える雪菜に対して、少し息は荒いが余裕のありそうな皐月を雪菜は思いっきり睨んだ。
「有り得ない!私が負けるなんて有り得ない!!」
「じゃあ、別の勝負もする?」
高跳び、走幅跳、フリースロー、雪菜はヤケになって次々に勝負を挑むが尽く負ける。
「なんで…。」
雪菜の自信は粉々になっていた。
要は体育の授業で皐月の運動能力を知っていたので当然という顔をしているが、拓海と雪斗も意外な結果に驚いていた。
更に皐月の男子目線への攻撃力の高さに瞬きがほぼされていなかった為、二人共に目が純血気味だ。
「次で…次で最後にするわ!!」
五人は格技場へ移動した。
文化祭も終わり放課後に皐月を訪ねてきた雪菜は、いつもならベッタリの拓海に目もくれず皐月を見据えていた。
「さあ、何で決着をつけましょうか。」
「ん~雪菜ちゃんは何がしたい?」
「ちょっと、勝手に名前を呼ばないでよ。私に決めさせるのはオススメしないわよ。」
自信満々の雪菜だが内心少しだけ不安を感じていた。
今までの女狐共は勝負をしかけると自分の得意に持ち込んできた。
それでも全てに勝利してきた訳だが、一度勝ってもすぐに再戦を申し込まれ大体三回負かすと相手も諦める。
雪菜に勝負内容を決めさせるなんて皐月が初めてだった。
見た目からは計算高いようには見えないのできっとただのお人好しだろうと雪菜は不安を飲み込む。
「雪菜ちゃんに納得してもらいたいのに私が決めても仕方がないでしょ。」
「だったら遠慮なく私の庭で勝負させてもらうわ。」
二人は体操着に着替えると準備運動をしてグラウンドのトラックに立った。
「100m一本勝負よ!」
雪菜は遠慮なく自分のホームでの勝負にした。
無駄の無いアスリートボディの雪菜に対してマシュマロボディの皐月なら走るのは苦手と踏んだのだ。
スタートの合図は要が行い、ゴールテープは拓海と雪斗が持っている。
「位置について~、用~意。」
ピストルの代わりに手を叩いた音でスタートした二人はまっすぐ前だけをみて真剣に走る。
100mはあっという間ですぐにゴールテープが見えてきて、雪菜は後3m地点で自分の勝利を確信した。
しかしその瞬間、皐月が雪菜を抜かしゴールテープを切った。
「うそ?!」
膝に両手をついて息を整える雪菜に対して、少し息は荒いが余裕のありそうな皐月を雪菜は思いっきり睨んだ。
「有り得ない!私が負けるなんて有り得ない!!」
「じゃあ、別の勝負もする?」
高跳び、走幅跳、フリースロー、雪菜はヤケになって次々に勝負を挑むが尽く負ける。
「なんで…。」
雪菜の自信は粉々になっていた。
要は体育の授業で皐月の運動能力を知っていたので当然という顔をしているが、拓海と雪斗も意外な結果に驚いていた。
更に皐月の男子目線への攻撃力の高さに瞬きがほぼされていなかった為、二人共に目が純血気味だ。
「次で…次で最後にするわ!!」
五人は格技場へ移動した。
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