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⑧ ※
しおりを挟む――立食パーティーは昼から夕方まで続いた。村の人々ほぼ全員が参加していたこともあり、最後は何だかよく分からないパーティーになった。
それでもみんな笑顔だった。仲睦まじく、愚痴り合い、笑い合い…。ガランはそんな人々を見ていると、更に幸せな気分になった。
――そして今、ジェラルドとガランは夕霧亭の客室にいた。普段は、ブラウン村にやってくる狩人たちが泊まっているが、今日は結婚式ということもあり客は泊っていなかった。
子どもたちはガランの両親が預かってくれた。
『いや、まさか、ややこしくなるとは思わなくてね。お詫びもかねて、今日はゆっくりしておいで』
母の言葉に、ガランはありがたく甘えることにした。
持ち込んだワインで乾杯をして、紅い液体を飲み干す。実はガランは緊張していた。
目の前にいるのは愛する夫なのだが、心なしかジェラルドも緊張している。
「――では、そろそろ」
グラスをおいた手がガランに向かって差し出される。
「『初夜』を始めようか?」
「『初夜』…」
一気に羞恥感が増す。初夜なんてもの、10年前にはなかった。ガランのハジメテは全てジェラルドが奪っていったのだ。
顔が真っ赤になるガランの顎にジェラルドの指先がかかる。顔を上げさせられ、まもなく唇が覆われた。
「ん、ん…」
鼻にかかる声を上げれば、さらに深い口づけになる。
ぬるぬると舌を絡め合えば、いつもの夜と変わらない。はあと息を吐いて唇が離れれば、それでも違うところを見つけた。
「そういえば、正装だったんだ…」
いつも下ろされているジェラルドの髪はきっちりとまとめられていて、隙がないほどの美丈夫だった。
眉間や目尻の皴が渋くジェラルドをみせているが、目じりを細めると、途端に柔らかい形になる。
秀でた額に自分の額をこつんと合わせる。
「お風呂入りますか?」
「ああ、そうしようか」
いそいそと脱衣場にふたりで移動し、お互いの衣装を脱がせ合う。ネクタイを外し、ボタンを外して、ベルトでさえも奪い合う。
シャツを脱いで素肌のまま抱きしめ合うと、ため息が漏れる。
すでに湯船には湯が張られていた。そのお陰で、浴室はほどほどに温まっていた。
石鹸を掌で泡立てて、互いの体をなぞる。
その間にも口づけはとまらなかった。ちょとりと舌の先を舐め返すことしか未だにできないガランの舌を肉厚の舌が絡めとり激しく貪る。
飲みきれない唾液が口の端から漏れても、その後を追って顎を噛まれたり喉元も甘く吸われる。
「ん…!そこ、やあ…」
耳穴だって肉厚な舌が差し込まれ、ぐちゅりという音が注ぎ込まれる。ジェラルドの肩や背に手を添えていたガランの指先が肌に食い込む。
「――っ」
「あ、ごめん…」
そういってガランは引っかいた皮膚を撫でる。そしてそのまま、分厚い肉に包まれた背を掌でなぞり、逞しい腰に手を添える。
「ガラン?」
「俺にもちゃんと、あなたのこと、愛させてください…」
上目遣いで見上げると、ジェラルドがごくりと息を飲む。ガランは知っている。ジェラルドが自分のアイスブルーの瞳を気に入っていることを。
――ガランはジェラルドしか知らない。熱い鋼鉄を打ちこまれ、あの肉棒の太さしか知らないのだ。
ジェラルドの胸や腹の凹凸をなぞりながら、しゃがみ込んだガランは、もわっと湯気がでそうなほど熱いジェラルドの剛直を掴んだ。
ゆっくり唇を開いて、既に蜜がもれている先をチュッと啄む。さらにあふれ出す鈴口をテチテチと舐めると、さらに膨らんだ。カリ高な怒張に舌を絡ませると、熱い息を吐いたジェラルドがガランの後頭部を掴んでくる。
ガランは片手をジェラルドの怒張に添え、もう片方で自分の陰茎に触れる。ジェラルドの雄々しい姿に、ガランのものも高ぶる。
ガランの陰茎は残念ながら、ジェラルドと肉体関係を持ってから雄としての役割を果たすことはない。抱き合っている間はジェラルドの玩具になっていることが多い。
自慰をしながら、ジェラルドの肉棒を咥えこんでいると、孔もじわりと熱を持つようだった。
思わず自分で弄ろうとすると、ジェラルドに抱き上げられる。
「俺がいじってやる…・」
ガランに尻を揉み込んでいた指で、孔をくちゅくちゅとかき混ぜられる。
一本、二本…指が増えても、何度も舌を絡め合い、胸も突起が尖るほどにこすれ合い、お互いの陰茎も高ぶっていく。
指が四本飲み込めるようになると、立ったままだったガランの右足はジェラルドに掲げられていた。
立ちあがったガランの陰茎をかすめ、陰嚢と会陰にジェラルドの怒張が擦り付けられる。
「あああ…!」
みちみちと狭隘を広げていくものにガランは悲鳴を上げる。三日と置かずジェラルドの怒張は受け入れているが、いつだって大きくて、ガランを狂わせる。
「あん、あ、あ…」
「ガラン、いいぞっ」
パンパンと、風呂場に音が鳴る。
ガランは置いていかれまいと必死に縋り付く。奥を何度もノックされると、結腸も緩んでいく。
それを見逃すジェラルドではない。
「びゃあああ!」
甲高い悲鳴が上がり、ぐっぽりと結腸にはめ込まれる。爪先立ったガランの右足は左足と同じように担ぎ上げられ、駅弁スタイルで揺さぶられる。
「ん、あっ、こわれ、ちゃう…」
あまりの激しさに許しを乞うのだが、それさえもジェラルドにとっては甘い囁きでしかない。
「ああ。もっと壊してやろう」
「あああ…!」
さらに激しく腰を打ち付けられただけだった。
おエッチシーンはワンパターン…やっぱり風呂は入らせたくて…
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