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第十九章 トリックスター編
第54話‐2 ロキVSヘルメス
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「貴方が彼らを人気にしたと言いますが、彼ら自身の努力の賜物ではないですか?貴方は指示を与えて高みの見物をしてただけでしょう」
「あ?」
ロキは思わず怒りの感情が漏れ出たが、何とか冷静に言葉を続けた。
「確かに現場で頑張っていたのは彼らだ。だが企画を形にして成功させるのは君が思うほど簡単なものじゃないんだ」
「貴方のその才覚は私も称賛しています。無論簡単だとも思ってません。称賛しているからこそ参考にさせて頂くのです。それに…真似をしてはいけないという決まりもないでしょう。企画やノウハウに著作権はないのですから」
(こいつ……開き直りやがった……)
ロキが悔しげに歯噛みする。
「なるほど。君が言う通りだ。まあ、僕だって模倣をされるのは慣れてる。良い商品や企画は、自然と真似られるものだからね。だが、さすがに引き抜きは目に余る。やめてもらいたい」
「嫌だと言ったら?」
「あの子もうちの大事な人材だ。抜けられるのはうちの損害になる。それに…あの子達は時間をかけて信頼関係を築き、仲間意識を強めてきた。だが君はあの子と信頼関係を築いてきていない。例え餌を用意したところ、君にあの子は奪えないよ」
「あ、ご心配なく。今信頼関係を築いてるところですから♡」
ヘルメスは意味深に微笑み、そう返した。ロキはその顔を見逃さなかった。
(こいつ…あの子に気があるのか?逸材として見てるだけでなく個人的感情も混ざってるというわけか……)
「ねえロキさん。こういうのはどうですか?」
おもむろにヘルメスは話し始めた。
「あ?」
ロキは思わず怒りの感情が漏れ出たが、何とか冷静に言葉を続けた。
「確かに現場で頑張っていたのは彼らだ。だが企画を形にして成功させるのは君が思うほど簡単なものじゃないんだ」
「貴方のその才覚は私も称賛しています。無論簡単だとも思ってません。称賛しているからこそ参考にさせて頂くのです。それに…真似をしてはいけないという決まりもないでしょう。企画やノウハウに著作権はないのですから」
(こいつ……開き直りやがった……)
ロキが悔しげに歯噛みする。
「なるほど。君が言う通りだ。まあ、僕だって模倣をされるのは慣れてる。良い商品や企画は、自然と真似られるものだからね。だが、さすがに引き抜きは目に余る。やめてもらいたい」
「嫌だと言ったら?」
「あの子もうちの大事な人材だ。抜けられるのはうちの損害になる。それに…あの子達は時間をかけて信頼関係を築き、仲間意識を強めてきた。だが君はあの子と信頼関係を築いてきていない。例え餌を用意したところ、君にあの子は奪えないよ」
「あ、ご心配なく。今信頼関係を築いてるところですから♡」
ヘルメスは意味深に微笑み、そう返した。ロキはその顔を見逃さなかった。
(こいつ…あの子に気があるのか?逸材として見てるだけでなく個人的感情も混ざってるというわけか……)
「ねえロキさん。こういうのはどうですか?」
おもむろにヘルメスは話し始めた。
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