1 / 1
短編ファンタジー
しおりを挟む
ファンタジー小説は、俺が書くような異世界転移や転生とはちょっと違う気がする。
しかし、そういうジャンルの小説を書いたら、面白いのではないだろうか? そう思ったのは事実である。
「でも、異世界転生物って人気あるからなぁ……難しいと思うよ」
「だよねぇ……」
「それにさ、今の君には、もっと大事なことがあるんじゃないか?」
「大事なこと?」
「そう、それは……」
俺は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
そして、次の言葉を待つ。
「…………」
だが、佐藤さんは黙ったままだ。
その表情からは、何も読み取れない。
「えっ! そこで止めるんですか!?」
「いや~ごめんね。言いたいことは分かってるんだけどさ。私もちょっと恥ずかしくて言えないんだよ」
「そっか……まあ、確かにそうだよね」
佐藤さんの言う通りかもしれない。
こういうことは、面と向かって言えるものじゃないし。
むしろ、言わなくて良かったかも。
俺が一人で納得していると、彼女はまた話し始めた。
「でもさ、いつかは書いてみてもいいんじゃない?」
「えっ!」
まさかの提案に驚く俺。
すると、佐藤さんは笑顔でこう言ったのだ。
「だって、小説を書くっていう夢を叶えた君は、もう私の知ってる『内峰美稲』じゃなくて『岩崎理くん』なんだもん。だから、君の思うままに書いたらいいと思うよ」
彼女の言葉を聞いて、胸の奥底から熱いものが込み上げてきた。
同時に、目の前にいる女の子のことを、とても愛おしく感じる。
「ありがとう、佐藤さん」
気が付くと、俺は自然とお礼
しかし、そういうジャンルの小説を書いたら、面白いのではないだろうか? そう思ったのは事実である。
「でも、異世界転生物って人気あるからなぁ……難しいと思うよ」
「だよねぇ……」
「それにさ、今の君には、もっと大事なことがあるんじゃないか?」
「大事なこと?」
「そう、それは……」
俺は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
そして、次の言葉を待つ。
「…………」
だが、佐藤さんは黙ったままだ。
その表情からは、何も読み取れない。
「えっ! そこで止めるんですか!?」
「いや~ごめんね。言いたいことは分かってるんだけどさ。私もちょっと恥ずかしくて言えないんだよ」
「そっか……まあ、確かにそうだよね」
佐藤さんの言う通りかもしれない。
こういうことは、面と向かって言えるものじゃないし。
むしろ、言わなくて良かったかも。
俺が一人で納得していると、彼女はまた話し始めた。
「でもさ、いつかは書いてみてもいいんじゃない?」
「えっ!」
まさかの提案に驚く俺。
すると、佐藤さんは笑顔でこう言ったのだ。
「だって、小説を書くっていう夢を叶えた君は、もう私の知ってる『内峰美稲』じゃなくて『岩崎理くん』なんだもん。だから、君の思うままに書いたらいいと思うよ」
彼女の言葉を聞いて、胸の奥底から熱いものが込み上げてきた。
同時に、目の前にいる女の子のことを、とても愛おしく感じる。
「ありがとう、佐藤さん」
気が付くと、俺は自然とお礼
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる