拒絶者の行く世界

蒼華 スー

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タブレット!?

メッセージの嵐?

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    アショーハ様からメッセージを貰ってかなり経った頃、私は最近地面に向かって絵を描いたり、アクロバティックな動きを練習して、疲れたら寝るという生活を送っていた。



    だって、ここでは排泄も食事もお風呂だって必要無いし、アクロバティックに失敗して痛い思いもする事は無いからね。
    まさに最高のアクロバティックの練習場所であり、好きな時に寝れるというかなりいい場所なんだし。対人関係に気を使ったりしなくてもいいから、余計に気に入っているんだよねー♪



    まぁ、このことをタブレットに言ったら変人を通り越して、最早人間じゃないって言われた。なので、私はこう言っておいた。



    「私の元いた所では”住めば都”って言う言葉があるんだよ?だから、ここも”住めば都”なんだよ?」
    『こんな何も無い空間の何処が”都”なんですか?』
    「……………。」



    ……………まさに正論でした。確かに都は言い過ぎだね。



    まぁ、こんな風にまったりと過ごしていたらメッセージが最初は多分、何年かに一柱ずつ届けられていたが、最近になって大量に届いた。



    勿論、読みましたよ?けど、殆どが同じ内容だったんだよね。



    その内容というものが、(何時まで、その空間に居られるんだよ?)とか、(お前凄いな!人間じゃないよ。)とかであった。



    とうとう、神仏にも人間じゃない宣言いただきました!!!!!



    ……………喜んでいいんですよね?



    で、なんでこんな話を急にしているのかというと、遂にメッセージじゃなくて神仏、アショーハ様ご本人が目の前に来ているからである。




    ……………私の語彙力では言い表せない程の美しさだなー。



    ……………まぁ、それは置いておいて………めちゃくちゃ緊張するんですけどぉぉぉ!!!



    内心めちゃくちゃ焦っているが、失礼にならないように平静を装っていたら、話しかけて来た。



    「初めまして。直接会うのは初めてですね。私は貴方に、最初のメッセージを送ったソロン・ブェン・ロン・アショーハという者です。今日は、話があって来ました。」 
    「はい。分かりました。なんの話しでしょう?」



    そう聞くと、彼女は頭を勢いよく下げ、後ろにいた天使らしき人達二人も頭を勢いよく下げた。



    「どうか、もう転生してください!!!!!」



    ……………え?



    ここに来て………何年くらいたったかな?もしかしたら何十世紀くらい………いや、宇宙が大分前に崩壊したのを考えると、何千世紀位は経っているのかな?
    まぁ、とにかく、ずっととてつもなく長い時間を過ごして来てまさか”転生してくれ!!!!!”と、言われるとは思ってもいなかった………。



    何気にここって居心地いいんだよなぁ………。(私にとっては)
 







    ……………どうしても、転生しなくてはいけませんか?
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