14 / 69
転生完了です。
見えてるよ!
しおりを挟む
さて、見えていると開き直る決意をして眠り、たった今起きた。時間は午前七時頃。
よし!この時間なら朝食を食べている最中に、姉達は学校へ行くからあの猫さん達に話かけるにはちょうどいいね!
私は朝食を食べ終わった後、もしもの時を考えて動きやすい服装に着替えたり、服に付けた隠しポケットには”検索”で調べて作った様々な効果のある御札を入れたり等して色々準備をした。
よし!これで大概のことには対処出来るでしょ!
という訳で、私はスニーカーを履いて、隣にあるお父さんが経営しているカフェに行き、出掛けてくる事を伝え、家の裏にある山に向かった。
うーん。確か”検索”で調べた結果、この辺りに何も無い草原があったハズだけど………。あっ!あった!!!
うーん。気持ちいいー!晴れている上に、風が心地いい。最高ですなー。
……………うん。ちゃんとついてきているね。
私は、猫さんの気配がする方に振り返った。
『なぁなぁ!見えているだろ?聞えてるんだろ?なんで無視するんだよー。』
「ごめんね。家族に不気味に思われたくなかったし、それに、貴方達は人間を食べるって聞いたから。」
私がそう答えると、猫さんは、目を一瞬見開いて直ぐにニヤリと笑った。
『ようやく、答えてくれたな。それにお前、ガキの癖に妙に賢いな。』
「ありがとう。あと、お前とか、ガキじゃなくて、ヒョウって呼んで?」
『ふん。ならばヒョウ、お前に聞きたい事がある。』
「何?」
『お前、妖怪やモンスターが怖くは無いのか?見た所お前の家は祓い屋でも陰陽師でも無い上、家族は誰も我らを認識していないではないか。』
「別に。今まで見ていた妖怪達は、怖くは無いけど、人を食べる妖怪にはまだ会っていないから、分からないかな。」
『ククッ。それもそうか。』
「私からも、質問するね。猫さんの名前は?」
『あ?猫?』
「?猫じゃないの?」
『ククッ。いや、確かに俺は猫だ。だが、二千年の時を生きる立派な化け猫だぞ。』
「そうなんだ。で?名前は?」
『……………クククッ。ハッハッハッ!
お前、何も知らないだろう。まぁ、無理もないがな。』
「どういう事?」
『妖怪やモンスターは、長い時を生きる程強くなる。種族的な所もあるがな。まぁ、つまり、この俺は殆どの妖怪達よりも遥かに強い存在なのだ。そして、普通この事を知っている奴や知った奴は青ざめて逃げ出すぞ?』
「……………へぇ?凄いね?」
猫さんは、次の瞬間先程迄の笑いとは異なる、大きな笑い声を上げた。
『特に、お前のような幼子等、敏感に我らの妖力を感じ取れる奴が多い。直ぐに、逃げ出すぞ?』
「んー。そうなんだ。で?名前は?」
また、私は名前を聞いたら今度はお腹を抱えて笑いだした。
『お前、凄いな。ククッ。良いだろう。俺の名前を教えてやる。俺の名前は、羅泉だ。』
「羅泉?羅泉ね。よろしく!」
『クハッ!あぁ、よろしくな。
俺は、お前と一緒に行くことにしたからな。』
「うん。いいよ、羅泉。私も友人欲しかったし。」
『友人………か。懐かしい響きだ。』
「ねぇ、羅泉。羅泉の昔話とか、聞かせてよ?妖怪ならクッキーとか、金平糖とか、お茶とか食べたり出来るでしょ?お茶しながら聞かせてよ?」
私はそう言って、自分で作った亜空間から、入れて置いたお茶菓子やお茶、敷物を取り出した。
この能力は、後から貰ったものではなく、”拒絶能力”を使って得たものである。どうやったかと言うと、簡単だ。亜空間が使えない事を”拒絶”したのだ。
「ほらっ、座って座って。」
羅泉は、呆然とその光景を見ていたが、私が声をかけたらハッと正気に戻ったようだ。
そして、また笑った。
「奇っ怪な術を使う奴だな。ヒョウは。」
よし!この時間なら朝食を食べている最中に、姉達は学校へ行くからあの猫さん達に話かけるにはちょうどいいね!
私は朝食を食べ終わった後、もしもの時を考えて動きやすい服装に着替えたり、服に付けた隠しポケットには”検索”で調べて作った様々な効果のある御札を入れたり等して色々準備をした。
よし!これで大概のことには対処出来るでしょ!
という訳で、私はスニーカーを履いて、隣にあるお父さんが経営しているカフェに行き、出掛けてくる事を伝え、家の裏にある山に向かった。
うーん。確か”検索”で調べた結果、この辺りに何も無い草原があったハズだけど………。あっ!あった!!!
うーん。気持ちいいー!晴れている上に、風が心地いい。最高ですなー。
……………うん。ちゃんとついてきているね。
私は、猫さんの気配がする方に振り返った。
『なぁなぁ!見えているだろ?聞えてるんだろ?なんで無視するんだよー。』
「ごめんね。家族に不気味に思われたくなかったし、それに、貴方達は人間を食べるって聞いたから。」
私がそう答えると、猫さんは、目を一瞬見開いて直ぐにニヤリと笑った。
『ようやく、答えてくれたな。それにお前、ガキの癖に妙に賢いな。』
「ありがとう。あと、お前とか、ガキじゃなくて、ヒョウって呼んで?」
『ふん。ならばヒョウ、お前に聞きたい事がある。』
「何?」
『お前、妖怪やモンスターが怖くは無いのか?見た所お前の家は祓い屋でも陰陽師でも無い上、家族は誰も我らを認識していないではないか。』
「別に。今まで見ていた妖怪達は、怖くは無いけど、人を食べる妖怪にはまだ会っていないから、分からないかな。」
『ククッ。それもそうか。』
「私からも、質問するね。猫さんの名前は?」
『あ?猫?』
「?猫じゃないの?」
『ククッ。いや、確かに俺は猫だ。だが、二千年の時を生きる立派な化け猫だぞ。』
「そうなんだ。で?名前は?」
『……………クククッ。ハッハッハッ!
お前、何も知らないだろう。まぁ、無理もないがな。』
「どういう事?」
『妖怪やモンスターは、長い時を生きる程強くなる。種族的な所もあるがな。まぁ、つまり、この俺は殆どの妖怪達よりも遥かに強い存在なのだ。そして、普通この事を知っている奴や知った奴は青ざめて逃げ出すぞ?』
「……………へぇ?凄いね?」
猫さんは、次の瞬間先程迄の笑いとは異なる、大きな笑い声を上げた。
『特に、お前のような幼子等、敏感に我らの妖力を感じ取れる奴が多い。直ぐに、逃げ出すぞ?』
「んー。そうなんだ。で?名前は?」
また、私は名前を聞いたら今度はお腹を抱えて笑いだした。
『お前、凄いな。ククッ。良いだろう。俺の名前を教えてやる。俺の名前は、羅泉だ。』
「羅泉?羅泉ね。よろしく!」
『クハッ!あぁ、よろしくな。
俺は、お前と一緒に行くことにしたからな。』
「うん。いいよ、羅泉。私も友人欲しかったし。」
『友人………か。懐かしい響きだ。』
「ねぇ、羅泉。羅泉の昔話とか、聞かせてよ?妖怪ならクッキーとか、金平糖とか、お茶とか食べたり出来るでしょ?お茶しながら聞かせてよ?」
私はそう言って、自分で作った亜空間から、入れて置いたお茶菓子やお茶、敷物を取り出した。
この能力は、後から貰ったものではなく、”拒絶能力”を使って得たものである。どうやったかと言うと、簡単だ。亜空間が使えない事を”拒絶”したのだ。
「ほらっ、座って座って。」
羅泉は、呆然とその光景を見ていたが、私が声をかけたらハッと正気に戻ったようだ。
そして、また笑った。
「奇っ怪な術を使う奴だな。ヒョウは。」
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
110
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる