二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

文字の大きさ
48 / 475

*男は度胸

しおりを挟む
 止まりそうな足を必死に動かしベッド側まで行けば、あっという間に両手を取られベッドの上に座らさせられる。

 「こわい?」

 「こ、怖くないです」

 「声震えてるぞ」

 心配そうに眉を寄せる2人に縁もつなぐ両手に力を込める。

 「本当に怖くはないです。ただ……恥ずかしい、のと緊張して…」

 何度しても慣れることのない行為に申し訳ないと言えば、逆に謝られてしまう。

 「本来なら女性を選べた縁に無理を言ってるのは俺たちだ。人間同士ならまだ負担も軽かっただろう。けど、わるいがもう離してやれないんだ。俺には縁しかいない」

 「俺も。縁だからついてきたんだ。縁がいなきゃまだ森で1人で暮らしてたはずだ。最初はツライと思うけど俺は縁の全てがほしい」

 全身で縁を求めてくれる2人なら後悔はない。
 初めては辛いと聞くが、それを怖がっていては前に進めない。
 恥ずかしさも緊張も彼らを愛してるが故ならば乗り切ってみせなければ。
 男は度胸!

 「こんな私でよければ2人のものにして下さい」

 ギュッと目の前の2人の首に抱きつけば2人も笑って抱きしめ返してくれる。

 「じゃあ俺から」

 そう言うとアレンに顎を掴まれキスされる。
 始めから舌を入れる濃厚なキスで、膝立ちしていた足が揺れる中後ろからはセインによって首筋を嗅がれ体中キスを落としてくる。

 「ん…う、ん…ん……ん!」

 アレンの貪るような激しいキスに酔っていれば、まるでそれを責めるようにキュッと乳首を摘まれた。
 すでに快感を覚えこまされたそこは赤く勃ち上がりもっとと主張しているかのようだ。

 「縁は乳首が好きだよな。ここをこうするとーー」

 「あっ、だめ!ーーあんっ」

 後ろからセインに掴まれた乳首を少し引っ張られるとクリクリと先端を捏ねられる。
 気持ち良さに変な声が出てしまうが、両手をアレンに掴まれ口を塞ぐこともできない。

 「セイン!セインそこはダメ、ダメです」

 「本当に?ここは気持ちいいって言ってるぞ?」

 そこで起ち上がりかけるペニスを撫でられてしまえば、認めるしかなく揺れる腰を止めることができない。
 
 「ダメ、気持ちいいから。気持ちよすぎておかしくなる!」

 「なってくれ。今日は俺も我慢しない」

 「アレン?なに?ーーあ、うそ、ダメダメダメ!そこはダーーひゃぁ……あ、あ、あ、ダメ、なのにぃ」

 いつの間にかペニスから手を離していたセインに代わり、縁の前に屈み込んでいたアレンによってパクリとペニスを咥えこまれてしまった。
 手でされた時は違って、温かい口内に包まれクチュクチュと舐めまわされてしまえばあまりの快感に膝を立てていられず背後のセインの膝に腰を下ろしてしまう。
 その間もセインの乳首への責めは止まらず、今までにない快感に頭が白くなっていく。


 「ダメ、ダメ、ダメ。もうイク、イッちゃうから!ダメ、イッちゃうから離して!」

 「ダメじゃない。大丈夫だからそのまま出してやれ」

 人の口に出すなどできないと泣いて首を振るが、セインは出してやれと言いさらに乳首を強く捏ねてくる。

 「イヤ、ヤダ!ダメダメダメ!でちゃう、でちゃう、ごめんなさいごめんない!イッちゃうーあああああぁぁぁっ」

 止めることができない射精感に泣いて謝りながらもアレンの口に全てぶちまけてしまう。
 ゴクリと飲み込む音が耳に届き顔が上げられない。
 
 「初めて飲んだけど意外に大丈夫なもんだな。まぁそれも縁相手だけだと思うけど」

 射精した脱力感と口に出してしまった罪悪感に俯く縁にそう言うと、美味かったぞと笑って頭を撫でてくる。

 「そんなもの美味しいわけないでしょ。なんで飲んじゃうんですか。本当にごめんなさい」

 あんなもの飲むものではない。

 「だから謝る必要ないって言ってるだろ。それに俺はまだ飲んでないからな。今からそれじゃ身体がもたないぞ」

 「……え?」

 飲んでない?
 え?セインまで飲む気なんですか?
 有り得ないことを聞いた気がした。

 「次、な」

 「セイン?わ、なに?なにすーーひゃっ」

 膝立ちになったセインに、乗っていた縁は自然腰が上がり四つん這いにさせられてしまう。
 今度はなんだと思っているとヒヤリと冷たい感触と共にお尻辺りに何かクリームのようなものを塗られた。

 「軟膏だ。本当は舐めてやりたいがそれはまた今度な」

 挿れることはなく、蕾の皺を伸ばすようにしばらく入り口を撫でられていると、それまで見ているだけだったアレンが乳首に手を伸ばしてきた。
 再び走る快感に感じているとその隙を狙ったかのように撫でていたはずの指がツプリと中に入ってくる。
 
 「ん!」

 「大丈夫。たしか……ここ、だな」

 「あっ、それ、そこはーーあぁ、ダメ!」

 以前教えられてしまったイイところ。
 前立腺への刺激に膝が小刻みに震える。

 「ちゃんと覚えてたな。大丈夫、縁はただ素直に感じてればいいんだ」

 「あ、あ、すご、なか、がーーああぁん」

 褒めるようにそこを擦られれば感じるしかなく、セインの言う通り喘ぐことしかできない。

 「こっちも忘れるなよ」

 「あぁ!アレン、ダメ、なかっ」

 後ろばかり意識していた縁に、俺を忘れるなと上半身を抱え起こされれば中に入っていた指の角度が変わり余計に前立腺を刺激されてしまう。

 「ア、アレンーーん、はぁ……ん」

 そんなことお構いなしに唇を奪わればアレンの大きい舌で中を蹂躙される。
 上からも下からの刺激にも身体を震わせることしかできない縁だった。
しおりを挟む
感想 121

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。 病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。 この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。 しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。 ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。 強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。 これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。 甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。 本編完結しました。 続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

僕だけの番

五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。 その中の獣人族にだけ存在する番。 でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。 僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。 それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。 出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。 そのうえ、彼には恋人もいて……。 後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

愛を知らない少年たちの番物語。

あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。 *触れ合いシーンは★マークをつけます。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)

九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。 半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。 そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。 これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。 注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。 *ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)

処理中です...