42 / 54
2章:贋作は真作足りえるか
夢と未来
しおりを挟む
瞼にさす日の光でクロウは覚醒した。彼は空を見上げようとしたが、体が思ったように動いてはくれない。彼の視線はずっと一つの方向を向いていた。その視線の先には、屋敷の前でボールを投げて遊ぶ少女がいた。その少女は青みがかった紫色の長髪を揺らしながら、向かいの男にボールを投げていた。ボールを受け取った男性はその少女と同じ澄んだ青色の瞳をし、眼鏡をかけた青髪という容貌をしていた。男は、にこやかにほほ笑みながらそのボールゆっくりと、優しく少女へボールを投げ返した。
そんな二人の様子を、木陰で微笑みながら見つめている女性がいた。その女性は少女ととても似た顔立ちのした、紫髪の女性であった。そして、クロウはその女性にとても見覚えがあった。トゥーリの部屋の机に置いてあった写真に写っていた女性であった。そして、よくよく見ると少女と遊ぶ男性の服装は、顔が破られていた写真部分に映っていた人物が着ていた服装と同じ服装をしていた。そんなクロウの視線には気が付かないのか、男はボールを投げようとしている少女を愛おし気に眺めていた。
その時、少女が勢いをつけてボールを投げようとしたが、足元の石ころに躓いて転んでしまった。その瞬間、クロウの体が勝手に動き出し少女へと駆け、彼女を助け起こした。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
クロウの口からそんな言葉がこぼれ出た。勝手に体が動き言葉を発する、クロウはそんな状況についていくことが出来なかった。そんなクロウの困惑とは裏腹に会話は進んでいく。
「・・・・大丈夫。これくらいへっちゃらだもん」
少女は瞳に涙をためながらも懸命に痛みをこらえた。
「よく我慢できたね、トゥーリ。さすが僕の娘だ」
「ほらトゥーリお屋敷の中で傷の手当てをしましょう。女の子なんですから、傷が残ったら大変よ」
転んだ少女にすぐさま駆け寄ってきた青髪の男と紫髪の女は少女の無事を確認すると、彼女の手を引き屋敷の中へと入っていった。屋敷に入る直前、その女性がクロウの方を見て言った。
「ネブラ、消毒液を持って来てちょうだい」
クロウの体は再び勝手に動き、仰々しい礼をした。
「かしこまりました」
あぁ、そうかとクロウはこの状況を直感的に理解した。これは、ネブラという男の記憶なのだと。クロウが屋敷の玄関をくぐると視界が暗転し、場面が移った。
次に見えてきたのは、見たことのないメイドが尻もちをつき、恐怖に慄きながら後ずさる光景だった。そのメイドの視線の先には先ほどよりも成長したトゥーリが驚いた表情をしている。メイドは両手で顔を覆い、ガタガタと震えた。
「ひぃぃ、やめてください。もう絵の中に閉じ込めないでください」
「わっ、私はそんなつもりじゃ。みんなに私の魔法を見せようと————」
トゥーリは蒼い瞳を震わせながらメイドたちを見たが、みな何も言えず、ひたすらにトゥーリに恐怖していた。トゥーリは縋るように
「お父様、私はみんなをびっくりさせようと思ってやっただけなの。怖がらせようとしたわけじゃないの!」
彼女の父親へ必死に訴えた。彼は先ほどクロウが見たよりも固い笑顔でトゥーリの頭をなでた。
「もちろんわかっているとも、君が優しい子だってことは。・・・・だがトゥーリ、君の魔法はみだりに使ってはいけないよ。君の魔法は素晴らしいけど、同時に君の魔法は人を恐怖させてしまう」
トゥーリはうつむき、ドレスの端を握り占め
「・・・わかったわ、もう使わない」
そんな様子をクロウは、いやネブラはただただ見ていた。そして、再びクロウの視界は暗転した。
次の場面ではクロウはトゥーリの自室にいた。より正確に言うならば、将来トゥーリの自室になる部屋に彼はいた。そして、彼の前には厳しい顔をして椅子に腰かけているトゥーリの父親の姿があった。
「旦那様、本当によろしいのですか?人間との戦争に反対してしまって・・・。戦争を反対したものには厳しい罰が下されるとのうわさもあります」
「ネブラ、私は以前人間に助けてもらったことがあるんだ。そして、その人間と交流してみて思ったんだよ、人間と魔族との間に違いなんかないんじゃないかとね」
「ですが、オーディム帝国において人間とは魔力を持たない劣等種族であり、卑怯な手段を多く使う者たちだといわれています」
そんなネブラの反論に、旦那様と呼ばれる男は優しい声で語りかけた。
「確かに人間にもそういう輩はいるのだろうね。でもそれは魔族にだって言えることなんだよ。それに、人間は魔力がない代わりに魔族に比べて身体能力は高い。結局ね、全てを兼ね揃えたものなどこの世に一人もいないんだ。誰もかれもがみな、何かしらの欠点を持っている。大事なのはその欠点を蔑視しあうのではなく、支えあうことだと僕は思う」
だからね、と続けて男は言った。
「僕は人と戦争するのではなく、和平を結び仲良くできたらいいと思っているんだよ」
「・・・ですが、人類と魔族の溝ははるか昔より存在しています。その溝が埋まるとは—————」
「あぁ、分かっているよ。そんな世界になるにはきっと途方もない年月がかかるのだろうね。でもきっと僕はそんな幸せな未来が訪れると信じているんだ。だから僕は戦争に賛成することは出来ない、自分の信じる未来を自分で裏切るわけにはいかないんだ。最近ではそんな未来を共に信じてくれる仲間も増えてきた。でも、さっき君が言ったように僕は処罰されるかもしれない。その時はネブラ、君にはトゥーリを支えてほしい。こんなこと頼めるのは君しかいないんだよ」
ネブラは背筋を一層伸ばし、手を胸に当て深々と礼をした。
「命に代えても」
男は微笑みながら、ありがとうと礼を述べた。その笑顔はどこか悲し気で、これから起こることを悟っているようでもあった。そして、ちょうどそれから一週間後、トゥーリの父親であるウェル=バティストの死刑が決定した。
そんな二人の様子を、木陰で微笑みながら見つめている女性がいた。その女性は少女ととても似た顔立ちのした、紫髪の女性であった。そして、クロウはその女性にとても見覚えがあった。トゥーリの部屋の机に置いてあった写真に写っていた女性であった。そして、よくよく見ると少女と遊ぶ男性の服装は、顔が破られていた写真部分に映っていた人物が着ていた服装と同じ服装をしていた。そんなクロウの視線には気が付かないのか、男はボールを投げようとしている少女を愛おし気に眺めていた。
その時、少女が勢いをつけてボールを投げようとしたが、足元の石ころに躓いて転んでしまった。その瞬間、クロウの体が勝手に動き出し少女へと駆け、彼女を助け起こした。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
クロウの口からそんな言葉がこぼれ出た。勝手に体が動き言葉を発する、クロウはそんな状況についていくことが出来なかった。そんなクロウの困惑とは裏腹に会話は進んでいく。
「・・・・大丈夫。これくらいへっちゃらだもん」
少女は瞳に涙をためながらも懸命に痛みをこらえた。
「よく我慢できたね、トゥーリ。さすが僕の娘だ」
「ほらトゥーリお屋敷の中で傷の手当てをしましょう。女の子なんですから、傷が残ったら大変よ」
転んだ少女にすぐさま駆け寄ってきた青髪の男と紫髪の女は少女の無事を確認すると、彼女の手を引き屋敷の中へと入っていった。屋敷に入る直前、その女性がクロウの方を見て言った。
「ネブラ、消毒液を持って来てちょうだい」
クロウの体は再び勝手に動き、仰々しい礼をした。
「かしこまりました」
あぁ、そうかとクロウはこの状況を直感的に理解した。これは、ネブラという男の記憶なのだと。クロウが屋敷の玄関をくぐると視界が暗転し、場面が移った。
次に見えてきたのは、見たことのないメイドが尻もちをつき、恐怖に慄きながら後ずさる光景だった。そのメイドの視線の先には先ほどよりも成長したトゥーリが驚いた表情をしている。メイドは両手で顔を覆い、ガタガタと震えた。
「ひぃぃ、やめてください。もう絵の中に閉じ込めないでください」
「わっ、私はそんなつもりじゃ。みんなに私の魔法を見せようと————」
トゥーリは蒼い瞳を震わせながらメイドたちを見たが、みな何も言えず、ひたすらにトゥーリに恐怖していた。トゥーリは縋るように
「お父様、私はみんなをびっくりさせようと思ってやっただけなの。怖がらせようとしたわけじゃないの!」
彼女の父親へ必死に訴えた。彼は先ほどクロウが見たよりも固い笑顔でトゥーリの頭をなでた。
「もちろんわかっているとも、君が優しい子だってことは。・・・・だがトゥーリ、君の魔法はみだりに使ってはいけないよ。君の魔法は素晴らしいけど、同時に君の魔法は人を恐怖させてしまう」
トゥーリはうつむき、ドレスの端を握り占め
「・・・わかったわ、もう使わない」
そんな様子をクロウは、いやネブラはただただ見ていた。そして、再びクロウの視界は暗転した。
次の場面ではクロウはトゥーリの自室にいた。より正確に言うならば、将来トゥーリの自室になる部屋に彼はいた。そして、彼の前には厳しい顔をして椅子に腰かけているトゥーリの父親の姿があった。
「旦那様、本当によろしいのですか?人間との戦争に反対してしまって・・・。戦争を反対したものには厳しい罰が下されるとのうわさもあります」
「ネブラ、私は以前人間に助けてもらったことがあるんだ。そして、その人間と交流してみて思ったんだよ、人間と魔族との間に違いなんかないんじゃないかとね」
「ですが、オーディム帝国において人間とは魔力を持たない劣等種族であり、卑怯な手段を多く使う者たちだといわれています」
そんなネブラの反論に、旦那様と呼ばれる男は優しい声で語りかけた。
「確かに人間にもそういう輩はいるのだろうね。でもそれは魔族にだって言えることなんだよ。それに、人間は魔力がない代わりに魔族に比べて身体能力は高い。結局ね、全てを兼ね揃えたものなどこの世に一人もいないんだ。誰もかれもがみな、何かしらの欠点を持っている。大事なのはその欠点を蔑視しあうのではなく、支えあうことだと僕は思う」
だからね、と続けて男は言った。
「僕は人と戦争するのではなく、和平を結び仲良くできたらいいと思っているんだよ」
「・・・ですが、人類と魔族の溝ははるか昔より存在しています。その溝が埋まるとは—————」
「あぁ、分かっているよ。そんな世界になるにはきっと途方もない年月がかかるのだろうね。でもきっと僕はそんな幸せな未来が訪れると信じているんだ。だから僕は戦争に賛成することは出来ない、自分の信じる未来を自分で裏切るわけにはいかないんだ。最近ではそんな未来を共に信じてくれる仲間も増えてきた。でも、さっき君が言ったように僕は処罰されるかもしれない。その時はネブラ、君にはトゥーリを支えてほしい。こんなこと頼めるのは君しかいないんだよ」
ネブラは背筋を一層伸ばし、手を胸に当て深々と礼をした。
「命に代えても」
男は微笑みながら、ありがとうと礼を述べた。その笑顔はどこか悲し気で、これから起こることを悟っているようでもあった。そして、ちょうどそれから一週間後、トゥーリの父親であるウェル=バティストの死刑が決定した。
0
あなたにおすすめの小説
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる