窓際族の異世界成りあがり物語(改)

安芸シヨウ

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第1章 異世界への転移

第2話 新天地での第一歩

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この世界は「アルテミア連邦」と呼ばれ、連邦制の民主主義国家だった。2大政党

制が採用され、普通選挙による政権交代が不定期に起こることで権力の集中を防い

でいるらしい。興味深い仕組みだ。しかし、俺の目には、この国の統治構造はあま

りにも非効率で、統制が欠如していると映った。民衆が選挙で選ぶ政治家など、感

情に流されやすく、長期的な視野を持たない。そんな者に国家を委ねるなど、愚の

骨頂だ。


俺はまず、この国の仕組みを把握するため、首都「ルミナス」の図書館に通い詰め

た。言葉は不思議と理解できた。おそらく転移の際に何らかの力が働いたのだろう。

歴史書、法律書、経済書を読み漁り、俺はすぐに結論に達した。この国は経済的に

は発展途上で、中央政府の権限が弱く、地方貴族や商人たちが好き勝手に振る舞っ

ている。税制は穴だらけで、財政は常に赤字。軍事力も分散しており、外敵に脆弱

だ。


「俺がこの国を掌握し、鉄壁の政府組織を築き上げる必要がある」と俺は確信した。

俺の知識――マルクス経済学の実践――を駆使すれば、この国を効率的で強固な国

家に変えられる。俺の理想は、中央集権的な統治機構を確立し、経済を計画的に管

理し、無能な民衆や政治家に頼らず、エリートによる支配を実現することだ。
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