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第1章
二つ目の人生
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二日目の朝、朝食はお盆の上にパンが一個ぽつんと置いてあった。
「飯があるだけましだと思うべきかな……」
そうやって自分に言い聞かせてパンを少しずつちぎって食べた。牢屋の中に閉じ込められてから十二時間が経過していた。特にやる事もなくぼーっとしていた。すると、
「出ろ」
と、いきなり衛兵に声を掛けられて驚いた。これから何をされるのだろう……、そう怯えつつも指示に従った。手錠と目隠しをされて何処かに連れていかれた。
「そこに座れ」
どうやら目的地に着いたみたいだな。処刑でもされるのか……と、びくびくしながら待っていると可愛いらしい声が聞こえてきた。
「目隠しをとってあげて」
視界が開けるとそこには美少女が立っていた。
「あなた達はもう下がって良いわよ」
そう言って衛兵達は居なくなり、二人だけにされてしまった。どんなイベントだこれ……。何をされるんだ? そう考えていると、
「あなたに頼みがあるの……あなた、私の下僕にならない?」
「……えっ……ええーーーー!」
いきなり何を言ってるんだこの美少女は、断ろうとしたが、
「ならないなら……もう用は無くなるから処刑しちゃうぞ」
可愛いふりして怖い事を口走っちゃってるよこの子……、どうしよう、選択肢一つしか残ってないじゃん……。
「分かりました……俺はあんたの下僕になってやるよ」
「よろしい……じゃあ、ちょっと付いて来て」
手錠は外して貰ったが、また城の中を連れ回され、部屋に案内された。
「此処は何処ですか?」
そう訪ねると、
「私の部屋だよ」
そう答えた。俺が住んでいた部屋よりずっと豪華だった。部屋は広いし、ベッドなんかキングサイズで羨ましい限りだった。
「……ん? ちょっと待てよ……城の中に自分の部屋が有るってことは……もしかして」
「あのー美少女ちゃん……ちょっと聞きたいことがあるのですが……名前聞いても宜しいですか?」
「もう……しょうがないなぁ、私の名前はシャルロット、この国の次期王女になる者よ……聞いたことないかしら?」
やっぱりそうゆうことだったのか……。これは大変なことになったな、次期王女様の頼み事は何をやらされるか大体想像がついてしまった。
「そんなことより、早くこっちに来て」
床に変な魔方陣的な何かが書かれている所に立たされた。
「今から私と……契約を結んで貰います」
悠は待っていましたと言わんばかりにわくわくしていた。突如光に包まれて首にチョーカーみたいなものを付けられた。
「それは契約の証……これであなたと私は一心同体となり契約を解除するまであなたは逃げられません」
そんな事を言われたが、悠はやっと異世界に来たことを実感し、落ち込むどころか喜んでいた。
「ようやく始まる……俺の……俺だけの物語が」
そうして俺は、変質者から下僕へとジョブチェンジをした。
「飯があるだけましだと思うべきかな……」
そうやって自分に言い聞かせてパンを少しずつちぎって食べた。牢屋の中に閉じ込められてから十二時間が経過していた。特にやる事もなくぼーっとしていた。すると、
「出ろ」
と、いきなり衛兵に声を掛けられて驚いた。これから何をされるのだろう……、そう怯えつつも指示に従った。手錠と目隠しをされて何処かに連れていかれた。
「そこに座れ」
どうやら目的地に着いたみたいだな。処刑でもされるのか……と、びくびくしながら待っていると可愛いらしい声が聞こえてきた。
「目隠しをとってあげて」
視界が開けるとそこには美少女が立っていた。
「あなた達はもう下がって良いわよ」
そう言って衛兵達は居なくなり、二人だけにされてしまった。どんなイベントだこれ……。何をされるんだ? そう考えていると、
「あなたに頼みがあるの……あなた、私の下僕にならない?」
「……えっ……ええーーーー!」
いきなり何を言ってるんだこの美少女は、断ろうとしたが、
「ならないなら……もう用は無くなるから処刑しちゃうぞ」
可愛いふりして怖い事を口走っちゃってるよこの子……、どうしよう、選択肢一つしか残ってないじゃん……。
「分かりました……俺はあんたの下僕になってやるよ」
「よろしい……じゃあ、ちょっと付いて来て」
手錠は外して貰ったが、また城の中を連れ回され、部屋に案内された。
「此処は何処ですか?」
そう訪ねると、
「私の部屋だよ」
そう答えた。俺が住んでいた部屋よりずっと豪華だった。部屋は広いし、ベッドなんかキングサイズで羨ましい限りだった。
「……ん? ちょっと待てよ……城の中に自分の部屋が有るってことは……もしかして」
「あのー美少女ちゃん……ちょっと聞きたいことがあるのですが……名前聞いても宜しいですか?」
「もう……しょうがないなぁ、私の名前はシャルロット、この国の次期王女になる者よ……聞いたことないかしら?」
やっぱりそうゆうことだったのか……。これは大変なことになったな、次期王女様の頼み事は何をやらされるか大体想像がついてしまった。
「そんなことより、早くこっちに来て」
床に変な魔方陣的な何かが書かれている所に立たされた。
「今から私と……契約を結んで貰います」
悠は待っていましたと言わんばかりにわくわくしていた。突如光に包まれて首にチョーカーみたいなものを付けられた。
「それは契約の証……これであなたと私は一心同体となり契約を解除するまであなたは逃げられません」
そんな事を言われたが、悠はやっと異世界に来たことを実感し、落ち込むどころか喜んでいた。
「ようやく始まる……俺の……俺だけの物語が」
そうして俺は、変質者から下僕へとジョブチェンジをした。
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