Freedom

ユウリ

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理不尽な世界

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「いい加減罪を認めろ!」
「だから、俺は何もしてないですって!」
俺はあの後警察署まで連れていかれ、
今取調が行われている。
「もう、とっくに証拠はでているんだ。」
「だから、そのパソコンは友人から貰ったもので」
「嘘をつくな!」
「本当ですって!」
この警察は俺があのサンガリア空港
323便爆破事件の犯人だと言うのだ。
(レイアルの野郎…俺を騙したな。)
どうやらその事件の犯人はレイアルらしい。レイアルは警察に通報し、俺が犯人だと言ったのだ。そしてそのパソコンには爆破事件の計画が緻密に書かれていて、しかもパソコンのユーザー名は俺の名前になっていた。つまり、計画的な犯行だったということだ。
(レイアルは俺を最初から騙すつもりでいたのか。信用していたのに。)

俺は唯一の親友から裏切られそのショックで抵抗することが面倒になり裁判で、やってもいない罪を認めてしまった。

「ほら。入れ」
そこは、とても狭い部屋だった。
暗く、机とベッドが1つずつあるだけの
シンプルな部屋。レイアルが今回犯した罪は日本で言う第117条爆発物取締罰則
という罪で俺は無期懲役の有罪判決
をくらった。こんなところで一生を過ごすと考えるとゾッとする。なんで俺がこんな目に合わなければいけないんだ。
俺は元親友に腸が煮えくり返るような腹立たしさを覚えた。
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