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107.小正月殺人事件
========= この物語はあくまでもフィクションです =========
=====================================
= EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す =
== EITOガーディアンズとは、EITOの後方支援部隊のことである ==
1月15日。午後1時。EITO大阪支部。会議室。
マルチディスプレイに、小柳警視正と門田警視が並んでいる。
「こんなお祭りがあるとは知らなかった。大前君。チーフ。『とんど焼』と言うのを知っているかね?」
「小正月、即ち、1月15日に行われる行事ですね。大阪でも他の地方でも、行われて、地方によって呼び名ややり方が違うよです。」と、大前は答えた。
「同じ大阪でも、開催する日が違う地域もあります。可動祝日に会わせるんです。ハッピーマンデーです。南部興信所の顧客は口コミで、大阪府南部や和歌山が大いんです。」と、総子は答えた。
「その『とんど焼』に合わせた放火殺人が起きました。犯人が残した手掛かりは『もう幾つ寝かしたら小正月』と言うメッセージが書かれたプレート。プレートは3Dプリンターで書かれたもの。吉本知事は、ガイシャが大阪府議の川俣俊和氏なので、府警に相談されたの。」と門田が横から言った。
「門田さん。放火殺人が連続するかも知れないんですね?」と、小町が言った。
「狙われるとしたら、ターゲットは?」
「大阪市内の一心の会の府議は後6人。浪速区の道川信一氏、淀川区の小松原英介氏、此花区の繭田圭介氏、浪速区の花山徹氏、中央区の赤穂陸兵氏、城東区の墨田貢氏よ。」
大前の質問に、一美が答えた。
「とんど焼は原則として今日だけの話や。今日中に仕掛けるやろうから、手分けして警護しよう。総子、班分けしてくれ。用賀君、弥生、いずみ。二美。ホバーバイクも出動が必要かも知れん。出来るだけカバーしてくれ。」
「「了解しました。」」4人は、即答した。
午後2時。各拠点から、待機中の報せが来た。
午後3時。浪速区。道川邸。
「知事から自宅待機を命じられたが、本当に私も狙われるのかね?」と、道川は総子と祐子に尋ねた。
「犯行動機は、まだ不明ですが、知事が心配されています。もし、今日何も起こらなければ、川俣府議に個人的に怨みのある者の仕業でしょう。家の中で静かにしていて下さい。」
道川は、渋々家の中に戻った。
普段着なら抵抗するだろうが、今日はEITOエンジェルズの格好で警護をしている。総子は暗くなる4時半頃までが勝負だと思っていた。
午後3時。淀川区。小松原邸。
ジュンと真子とみゆきは、やはり小松原に同じ質問をされたが、総子と小町が練ったテキスト通りに応答した。
午後3時。此花区。藤田邸。
小町とリンも、藤田に説諭して家の中に押し戻した。
女性警察官の服装の方が言うことを聞きそうなタイプのオジサンだった。
午後3時。浪速区。花山邸。
ぎんと悦子も議員という職業の人間は『お花畑』だと感じた。
危機的状況なのに、他人事に思い込んでいる。根拠なんかない。
午後3時。中央区。赤穂邸。
真知子と今日子の相手は、ごねなかった。
風邪で寝込んでいたからだ。
午後3時。城東区。墨田邸。
美智子と稽古とあゆみは、墨田夫人に家の中に入れ、と言われたが固辞し、指示通り、家から少し離れた所で張り込みをしていた。
午後4時。各地区で一斉にボヤが発生した。
午後4時。道川邸。
総子と祐子の前に黒いスーツの男達が現れた。
颯爽と専用ホバーバイクに乗り、EITOガーディアンズの姿で現れたのは、大前だった。
ホバーバイクとは、『宙に浮くバイク』のことであり、消火用の消火銃を使って消火活動が出来る。大火災には太刀打ち出来ないが、消防が来る迄持ちこたえられる。
「火事は任せとけ!!!!!!!」
そう言って大前は消火活動に入った。
総子と祐子は、たちまち男達を倒した。
午後4時。小松原邸。
ジュンと真子とみゆきは、消防に連絡すると共に、小松原一家を避難させた。
そこに、黒いスーツ姿の男達が現れたが、闘った。
そして、助っ人が現れた。
バイクに乗った門田だった。
午後4時。藤田邸。
小町とリンが藤田一家を避難させていると、黒いスーツ姿の男達が現れた。
だが、小町とリンの敵では無かった。
そこに、現れたのは、用賀のホバーバイクだった。
午後4時。花山邸。
ぎんと悦子は、消防に連絡すると同時に、二美がホバーバイクに乗って現れた。
消火をホバーバイクに任せて、2人は、現れた黒いスーツの男達にバトルスティックで対峙した。
バトルスティックとは、EITOの専用武器で、拳銃や刃物を持てない隊員が闘う為の基本的武器だ。
午後4時。赤穂邸。
真知子と今日子の前に、弥生が操縦するホバーバイクが現れ、消火活動を始めた。
真知子と今日子は、赤穂を逃がしたが、黒いスーツの男達が現れたので、対決した。
午後4時。墨田邸。
美智子と稽古とあゆみは、ホバーバイクで現れたいずみに消火活動を任せ、墨田一家を庇いながら、黒いスーツの男達を倒して行った。
午後5時半。各所轄から派遣された警官隊に、EITOエンジェルズは犯人達を引き渡した。
午後6時半。EITO大阪支部。司令室。
「コマンダー。府警から入電です。」
ヘレンが画面に出したのは、ニタニタ笑う真壁だった。
「犯人達は、黒子ダイルという元半グレ。ブラックナイトに、唆された犯行。『とんど焼』は火種。今ね、門田さんが、『可愛がって』いるわ。依頼人は、虚産党の堂本茂府議。堂本は川俣府議が嫌いだった。他の府議は、『ついで』、だって。堂本には、地検特捜部が行ったわ。お疲れ様。」
画面が消えると、「真壁さん、なんでニタニタ笑ってたのかしら?」と紀子が大前に言うと、「被疑者にイケメンいたんとちゃうか?」と大前は応えた。
「よし。解散。ヘレン、今日もご苦労。皆も直帰させたし、俺らも帰ろうで。」
―完―
============== ただ今の出演 ================
南部[江角]総子(ふさこ)・・・大文字伝子の従妹。南部興信所所長の妻。EITOエンジェルのチーフ。
南部寅次郎・・・総子の夫。南部興信所所長。
大前英雄管理官・・・EITO大阪支部の管理官。コマンダー。総子からは『兄ちゃん』と呼ばれている。
足立祐子・・・EITO大阪支部メンバー。元レディース・ホワイトのメンバー。
石動悦子・・・ EITO大阪支部メンバー。元レディース・ホワイトのメンバー。
宇野真知子・・・ EITO大阪支部メンバー。元レディース・ホワイトのメンバー。
丘今日子・・・EITO大阪支部メンバー。看護担当。元レディース・ホワイトのメンバー。
河合真美・・・ EITO大阪支部メンバー。元レディース・ホワイトのメンバー。走るのが速い。
北美智子・・・ EITO大阪支部メンバー。元レディース・ホワイトのメンバー。
久留米ぎん ・・・ EITO大阪支部メンバー。元レディース・ホワイトの総長。EITOエンジェルス班長。
小峠稽古 ・・・ EITO大阪支部メンバー。元レディース・ホワイトのメンバー。
和光あゆみ・・・EITO大阪支部メンバー。元レディース・ブラック7のメンバー。
中込みゆき・・・EITO大阪支部メンバー。元レディース・ブラック7のメンバー。
海老名真子・・・EITO大阪支部メンバー。元レディース・ブラック7のメンバー。
来栖ジュン・・・EITO大阪支部メンバー。元レディース・ブラック7の総長。EITOエンジェルス班長。
愛川いずみ・・・EITO大阪支部メンバー。EITOエンジェルスの後方支援担当になった(EITOガーディアンズ)。
本郷弥生・・・EITO大阪支部、後方支援メンバー(EITOガーディアンズ)。
大前[白井]紀子・・・EITO大阪支部メンバー。事務担当。ある事件で総子と再会、EITOに就職した。
神代チエ・・・京都府警の警視。京都府警からのEITO出向。『暴れん坊小町』の異名を持つが、総子には、忠誠を誓った。呼び名は他のメンバーと違い、あだ名の「小町」で通っている。
芦屋一美(ひとみ)警部・・・大阪府警テロ対策室勤務の警部。総子からは『ひとみネエ』と呼ばれている。アパートに住んでいる。
用賀[芦屋]二美(ふたみ)二曹・・・。三つ子の芦屋三姉妹の次女。陸自からの出向。総子からは『ふたみネエ』と呼ばれている。オスプレイやホバーバイクを運転することもある。後方支援メンバー(EITOガーディアンズ)。総子の上の階に住んでいたが、用賀と結婚して転居した。
芦屋三美(みつみ)・・・芦屋グループ総帥。EITO大株主。芦屋三姉妹の長女で、総子からは『みつみネエ』と呼ばれている。芦屋三姉妹と総子は昔。ご近所さんだった。
門田奈穂美(もんでんなおみ)警視・・・大阪府警副本部長。小柳警視正の姉。
小柳圭祐警視正・・・警視庁から転勤。大阪府警テロ対策室室長
指原ヘレン・・・元EITO大阪支部メンバー。愛川いずみに変わって通信担当のEITO隊員になった。
用賀哲夫空自二曹・・・空自のパイロット。EITO大阪支部への出向が決まった。二美の元カレだったが、二美と結婚した。EITOガーディアンズ。
今奈良リン・・・大阪府警巡査。EITO大阪支部に出向になった。
※どんど焼きとは?左義長と同じ?いつの行事なのか意味や由来など ...「とんど焼き(どんど焼き、どんと焼き)」とは、お正月に飾った門松やしめ縄、書き初めなどを集めて燃やす日本の伝統行事で、年神様を天にお送りし、その火で無病息災や五穀豊穣、学業成就などを願う小正月の火祭りです。地域によって「左義長(さぎちょう)」、「さいと焼き」、「お焚き上げ」など様々な呼び名があり、燃え上がる火柱や煙に縁起物や書初めを高く舞い上げるといった風習があります。
時期: 主に1月15日の小正月に行われます。
たとえば東北地方では「どんど焼き」と呼びますが、関西では「とんど焼き」と呼び、濁点の位置が異なっています。 ほかにも近畿や北陸周辺では平安時代からの名残りで「左義長」と呼ばれてて、静岡県では「さいと焼き」、九州地方では「鬼火たき」と呼ばれています。
「道祖神(どうそしん)祭」は神奈川、山梨、長野で多くみられる呼び方で、道祖神信仰との強い結びつきが感じられます。 道祖神の近くに竹、わら、杉の葉などで小屋などを作り、正月飾りや書初めを焼くのが一般的です。
※小正月(こしょうがつ)とは、正月15日の行事である。または14日から16日までの3日間、または14日の日没から15日の日没まで、または望(満月)の日、または元日から15日までの15日間ともされる。
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