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28.闇頭巾の手下
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======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
大文字伝子・・・主人公。翻訳家。DDリーダー。EITOではアンバサダーまたは行動隊長と呼ばれている。。
大文字(高遠)学・・・伝子の、大学翻訳部の3年後輩。伝子の婿養子。小説家。EITOのアナザー・インテリジェンスと呼ばれている。
久保田(渡辺)あつこ警視・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「警視」と呼ばれている。
物部一朗太・・・伝子の大学翻訳部同輩。当時、副部長。
藤井康子・・・伝子マンションの隣に住む。料理教室経営者。
夏目警視正(夏目房之助)・・・市場リサーチの会社を経営。実は、EITO非常勤隊員。
馬場力(ちから)3等空佐・・・空自からのEITO出向。
筒井隆昭・・・伝子の大学時代の同級生。伝子と一時付き合っていた。警視庁副総監直属の警部。
久保田嘉三管理官・・・久保田刑事の伯父。交渉人となることが多い。EITOと警察の連絡役でもある。
渡辺副総監・・・警視庁副総監。替え玉だった弟が暗殺された。渡辺あつこ警視(警部)の叔父。
==================================================
= EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す =
午前10時。伝子のマンション。
スマホの画面に伝子が語りかけていた。「これが、『大岡裁き』ならぬ『大前裁き』だ。どう思う?物部。」
「大した司令官だな。普通はクビにして終わり。ウチに、そんな子はおりません。それが再就職の世話か。やられたヤクザの話、嫌だろうなあ、久保田管理官。」
「副総監もだよ。」「記者会見、何時だっけ?」「正午。」「なんで、そんな時間?」「皆、昼飯で忙しい。」「成程。」
正午。警視庁記者会見場。
「結論から申し上げると、皆様から再三ご指摘のあった通り、大賀組と横浜大賀組は、結果的に見殺しにしたことになります。勿論、警告はあいてありました。那珂国マフィアが狙っている、というタレコミがあったので、出来れば順延した方がいい、と。」
副総監は、1度言葉を切り、水を飲んだ。深呼吸して、話を続けた。
「手打ちは、予定では午後2時の予定でした。しかし、大賀組組員の胃の内容物から逆算して、寿司を食べたのは、正午辺り。つまり、今くらいの時間です。私たちは、那珂国マフィアのスパイがいたのではないか、と思っています。さて、毒殺されているとは知らず、横浜大賀組の組員達は午後2時少し前にやって来ました。死体がゴロゴロ転がっているのを見て、戸惑っているのを那珂国マフィアが襲ってきたのです。あ。もう名前が判明しているので、名前を統一します。ダークレインボーの刺客は、恐らく闇頭巾の手下でしょう。横浜大賀組の組員も少しは武器を持って来ていました。ギリギリで、また大賀組と揉めることになった場合に備えて。だが、闇頭巾の手下の兵力には敵わなかった。こちらの捜査員が、現着した頃、既に銃撃戦が始まっていました。午後3時頃、捜査員が、静まったのを確認して、踏み込んだところ、死体発見というわけです。」
久保田管理官が、副総監の言葉を継いで、話し始めた。
「全く隙を突かれました。反社の人間とは言え、日本人です。大事な日本人の命が沢山奪われました。結果的にこちらの失態でした。甘んじて非難をお受け致します。」
2人は、深く頭を下げた。質問タイムになった。
久保田管理官が、一人の記者を指名した。「警察は強制的に介入した方が良かったのではないですか?」
「おっしゃる通りです。実は所謂『ソタイ課』の警察官が向かう予定でした。ところが、タレコミがあったのです。直前になって、手打ちの会場が変更になった、と。ソタイが向かうと誰もいませんでした。タレコミをした本人以外は。既に死んでいました。いや、殺されていました。これも、恐らくダークレインボーの仕業でしょう。」
他の記者が質問した。「EITOには救援を依頼しなかったのですか?」「しました。しかし、都内26カ所の社会保険事務所が襲撃される、というタレコミがあり、人員を割かれてしまいました。皆様もご存じの通り、踊らされた人達の行動は、途中でEITOが阻止しました。こちらは白星と言えなくもありません。だが、やはり万全を期すべきでした。申し訳ありません。」
2人は揃って頭を下げた。
正午。伝子のマンション。
高遠と伝子は、昼食をとりながら、記者会見を見ていた。
「Pの枝は、徹底しているね。」と、高遠は言った。
「暢気なこと言ってくれるね、学は。これで、闇頭巾は、ひねくれた性格が浮き彫りになった。」
「ヒント以外も推理しなくてはいけない、ということか。」と高遠は伝子に続けた。
2人が昼食を終えた頃、チャイムが鳴った。
筒井と馬場だった。
「いらっしゃい。」と高遠が挨拶をすると、「実はなあ、高遠、大文字。馬場3佐は、大阪支部に転勤になった。」と、筒井は言った。
「え?この間、メンバーになったばかりなのに・・・。」と高遠が言うと、「お前が、『大阪支部が空っぽだね』と言ったから、増員を頼んだら、馬場さんが転勤になったんだ。」と伝子は言った。
「で、挨拶に寄ったんだ。高遠、俺、コーヒーな。」と言いながら、まるで我が家のように筒井は馬場を伴って、上がり込んだ。
「増員は勿論、東京本部でも行う。だが、基本的に警察官や自衛官の縁故就職または出向。敵のやり口が、どんどんエスカレートしていってるから、一般の会社の就職のような訳には行かない。警視庁、警察庁、陸自空自海自。全てに打診はしているが、人材が余って困っているなんてことはないからね。組織内で異動を行ってから、出向または再就職の形をとる。理事官は常に苦しい立場にある。夏目司令代理も同じだ。大文字。もう少し我慢してくれ。」と、筒井は言った。
「馬場さんが大阪支部に加入するのはいいが、EITOエンジェルスから一人減ることは聞いているか?筒井。」「どういうことだ、大文字。」「お前が、ヤクザの事務所で出くわした子がいたろ?お前が、持ち場に帰れ、って言ったんだろ?」「ああ、そうだ。」「その子は迂闊にも路地近くでフードを外して汗を拭ったらしい。EITOエンジェルスのユニフォームは、まだ通気性が悪いらしい。今新しいのを発注済みだそうだが、今回は間に合わなかった。手打ちの話は、『蛇の道は蛇』で漏れ伝わっていた。通りがかった観光客に大阪の週刊誌の記者が混じっていた。」
「で、パチリか。」「動画が出回っているらしい。アイドルじゃないから、簡単な問題じゃない。幸い、EITO大阪支部のスポンサーが助け船を出した。会社内で働かせ住まわせて世間から隠した。大前さんは、その子はファンのコスプレだろうと、誤魔化す積もりらしい。」「じゃ、人数的には差し引きゼロだな。馬場君。2人前頼むよ。」
黙って聞いていた、高遠が「筒井さん、お寿司頼むみたいな言い方はちょっと酷くないですか?・・・。」
「いや、2人前頑張ります。」と、馬場は煎餅をガツガツ食べた。
2人は午後3時には退去した。
午後5時。チャイムが鳴った。
藤井だった。「うどん、余っちゃったんだけど、食べてくれない?料理教室で作って、お持ち帰り下さい、って言ったんだけど、持って帰らないのよ。そばより人気ないかな、関東では、なんて思っていたら、駅前のうどん屋さんで貰ったんだって。オープンセールで、まず味を確認して貰う為だって。個数無制限で配ったらしいの。」
「今時、珍しいですね。」「藤井さん、持って来たのは、藤井さんの教室で作った分?」と伝子が横から言った。
「そうよ。でも、沢山貰ったからって、生徒さんが一個くれたわ。」「それ、下さい。」
「これ、食べるの?」「いえ。調べて貰う。」
伝子はスマホで、あつこを呼び出していた。スピーカーをオンにした。「分かったわ、おねえさま。手配する。」
「伝子。もしかしたら、奴らが噛んでいると?」伝子は静かに頷いた。
翌朝。伝子の杞憂は現実になった。
―完―
============== 主な登場人物 ================
大文字伝子・・・主人公。翻訳家。DDリーダー。EITOではアンバサダーまたは行動隊長と呼ばれている。。
大文字(高遠)学・・・伝子の、大学翻訳部の3年後輩。伝子の婿養子。小説家。EITOのアナザー・インテリジェンスと呼ばれている。
久保田(渡辺)あつこ警視・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「警視」と呼ばれている。
物部一朗太・・・伝子の大学翻訳部同輩。当時、副部長。
藤井康子・・・伝子マンションの隣に住む。料理教室経営者。
夏目警視正(夏目房之助)・・・市場リサーチの会社を経営。実は、EITO非常勤隊員。
馬場力(ちから)3等空佐・・・空自からのEITO出向。
筒井隆昭・・・伝子の大学時代の同級生。伝子と一時付き合っていた。警視庁副総監直属の警部。
久保田嘉三管理官・・・久保田刑事の伯父。交渉人となることが多い。EITOと警察の連絡役でもある。
渡辺副総監・・・警視庁副総監。替え玉だった弟が暗殺された。渡辺あつこ警視(警部)の叔父。
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= EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す =
午前10時。伝子のマンション。
スマホの画面に伝子が語りかけていた。「これが、『大岡裁き』ならぬ『大前裁き』だ。どう思う?物部。」
「大した司令官だな。普通はクビにして終わり。ウチに、そんな子はおりません。それが再就職の世話か。やられたヤクザの話、嫌だろうなあ、久保田管理官。」
「副総監もだよ。」「記者会見、何時だっけ?」「正午。」「なんで、そんな時間?」「皆、昼飯で忙しい。」「成程。」
正午。警視庁記者会見場。
「結論から申し上げると、皆様から再三ご指摘のあった通り、大賀組と横浜大賀組は、結果的に見殺しにしたことになります。勿論、警告はあいてありました。那珂国マフィアが狙っている、というタレコミがあったので、出来れば順延した方がいい、と。」
副総監は、1度言葉を切り、水を飲んだ。深呼吸して、話を続けた。
「手打ちは、予定では午後2時の予定でした。しかし、大賀組組員の胃の内容物から逆算して、寿司を食べたのは、正午辺り。つまり、今くらいの時間です。私たちは、那珂国マフィアのスパイがいたのではないか、と思っています。さて、毒殺されているとは知らず、横浜大賀組の組員達は午後2時少し前にやって来ました。死体がゴロゴロ転がっているのを見て、戸惑っているのを那珂国マフィアが襲ってきたのです。あ。もう名前が判明しているので、名前を統一します。ダークレインボーの刺客は、恐らく闇頭巾の手下でしょう。横浜大賀組の組員も少しは武器を持って来ていました。ギリギリで、また大賀組と揉めることになった場合に備えて。だが、闇頭巾の手下の兵力には敵わなかった。こちらの捜査員が、現着した頃、既に銃撃戦が始まっていました。午後3時頃、捜査員が、静まったのを確認して、踏み込んだところ、死体発見というわけです。」
久保田管理官が、副総監の言葉を継いで、話し始めた。
「全く隙を突かれました。反社の人間とは言え、日本人です。大事な日本人の命が沢山奪われました。結果的にこちらの失態でした。甘んじて非難をお受け致します。」
2人は、深く頭を下げた。質問タイムになった。
久保田管理官が、一人の記者を指名した。「警察は強制的に介入した方が良かったのではないですか?」
「おっしゃる通りです。実は所謂『ソタイ課』の警察官が向かう予定でした。ところが、タレコミがあったのです。直前になって、手打ちの会場が変更になった、と。ソタイが向かうと誰もいませんでした。タレコミをした本人以外は。既に死んでいました。いや、殺されていました。これも、恐らくダークレインボーの仕業でしょう。」
他の記者が質問した。「EITOには救援を依頼しなかったのですか?」「しました。しかし、都内26カ所の社会保険事務所が襲撃される、というタレコミがあり、人員を割かれてしまいました。皆様もご存じの通り、踊らされた人達の行動は、途中でEITOが阻止しました。こちらは白星と言えなくもありません。だが、やはり万全を期すべきでした。申し訳ありません。」
2人は揃って頭を下げた。
正午。伝子のマンション。
高遠と伝子は、昼食をとりながら、記者会見を見ていた。
「Pの枝は、徹底しているね。」と、高遠は言った。
「暢気なこと言ってくれるね、学は。これで、闇頭巾は、ひねくれた性格が浮き彫りになった。」
「ヒント以外も推理しなくてはいけない、ということか。」と高遠は伝子に続けた。
2人が昼食を終えた頃、チャイムが鳴った。
筒井と馬場だった。
「いらっしゃい。」と高遠が挨拶をすると、「実はなあ、高遠、大文字。馬場3佐は、大阪支部に転勤になった。」と、筒井は言った。
「え?この間、メンバーになったばかりなのに・・・。」と高遠が言うと、「お前が、『大阪支部が空っぽだね』と言ったから、増員を頼んだら、馬場さんが転勤になったんだ。」と伝子は言った。
「で、挨拶に寄ったんだ。高遠、俺、コーヒーな。」と言いながら、まるで我が家のように筒井は馬場を伴って、上がり込んだ。
「増員は勿論、東京本部でも行う。だが、基本的に警察官や自衛官の縁故就職または出向。敵のやり口が、どんどんエスカレートしていってるから、一般の会社の就職のような訳には行かない。警視庁、警察庁、陸自空自海自。全てに打診はしているが、人材が余って困っているなんてことはないからね。組織内で異動を行ってから、出向または再就職の形をとる。理事官は常に苦しい立場にある。夏目司令代理も同じだ。大文字。もう少し我慢してくれ。」と、筒井は言った。
「馬場さんが大阪支部に加入するのはいいが、EITOエンジェルスから一人減ることは聞いているか?筒井。」「どういうことだ、大文字。」「お前が、ヤクザの事務所で出くわした子がいたろ?お前が、持ち場に帰れ、って言ったんだろ?」「ああ、そうだ。」「その子は迂闊にも路地近くでフードを外して汗を拭ったらしい。EITOエンジェルスのユニフォームは、まだ通気性が悪いらしい。今新しいのを発注済みだそうだが、今回は間に合わなかった。手打ちの話は、『蛇の道は蛇』で漏れ伝わっていた。通りがかった観光客に大阪の週刊誌の記者が混じっていた。」
「で、パチリか。」「動画が出回っているらしい。アイドルじゃないから、簡単な問題じゃない。幸い、EITO大阪支部のスポンサーが助け船を出した。会社内で働かせ住まわせて世間から隠した。大前さんは、その子はファンのコスプレだろうと、誤魔化す積もりらしい。」「じゃ、人数的には差し引きゼロだな。馬場君。2人前頼むよ。」
黙って聞いていた、高遠が「筒井さん、お寿司頼むみたいな言い方はちょっと酷くないですか?・・・。」
「いや、2人前頑張ります。」と、馬場は煎餅をガツガツ食べた。
2人は午後3時には退去した。
午後5時。チャイムが鳴った。
藤井だった。「うどん、余っちゃったんだけど、食べてくれない?料理教室で作って、お持ち帰り下さい、って言ったんだけど、持って帰らないのよ。そばより人気ないかな、関東では、なんて思っていたら、駅前のうどん屋さんで貰ったんだって。オープンセールで、まず味を確認して貰う為だって。個数無制限で配ったらしいの。」
「今時、珍しいですね。」「藤井さん、持って来たのは、藤井さんの教室で作った分?」と伝子が横から言った。
「そうよ。でも、沢山貰ったからって、生徒さんが一個くれたわ。」「それ、下さい。」
「これ、食べるの?」「いえ。調べて貰う。」
伝子はスマホで、あつこを呼び出していた。スピーカーをオンにした。「分かったわ、おねえさま。手配する。」
「伝子。もしかしたら、奴らが噛んでいると?」伝子は静かに頷いた。
翌朝。伝子の杞憂は現実になった。
―完―
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