異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第14話 ――君を、世界に誇るために

「……緊張してる?」

ザディクの隣、煌びやかな衣装を身にまとったユウトは、普段よりずっと落ち着かない表情を浮かべていた。

今日は、王城主催の公式晩餐会。
その場でザディクの“番”が世界に発表される。
つまり――
自分が、“竜王の唯一の番”として公に認められる日。

「……うん、ちょっとだけ。でも、あなたの隣に立ててるのが嬉しい」

「堂々としていていい。おまえは、俺が選んだ唯一の存在だ」

ザディクがそっと手を握る。
その力強さに、胸の奥に灯るような温もりが広がった。

会場に入った瞬間、無数の視線が注がれる。

「……あれが、竜王の番……?」
「人間の青年……?」
「いや、ただの人間じゃない。“共鳴の核”を持つって噂だ」

ひそひそと声が飛び交う中でも、ユウトはザディクの隣でまっすぐに歩いた。
怯えも恥じらいも、今はなかった。

(これが、俺の選んだ道。彼の隣に立つって、決めたんだから)

そして、会の中盤。
ザディクが壇上に立ち、堂々と告げる。

「この者は――我が唯一の番。竜王の伴侶、ユウトだ」

一瞬の静寂の後、場内は歓声と困惑とが入り混じった。
だがザディクは構わず、ユウトの肩を抱き寄せ、
そのまま――誰の前でも堂々と、唇を重ねた。

「……っ……」

(すごい……皆の前で、こんな……)

会場がざわめく中でも、ユウトはしっかりと受け止めた。
これは誓いであり、宣言であり、愛の証――。

「……すっごく、緊張したぁぁぁ……!」

式のあと、部屋に戻るなりベッドに倒れ込む。
慣れない衣装、重たい視線、注目されることの不安。
全部を乗り越えたあと、ようやく深く息を吐けた。

「よく頑張ったな。……ユウトは本当に、誇らしい番だ」

そう言いながら、ザディクが背中からそっと抱きしめてくる。

「今日は……ご褒美、いるか?」

「……いる。いっぱい、甘やかして」

「ふふ、いい子だ。じゃあ、今日の主役を――とろとろになるまで愛してあげよう」

衣服が丁寧に脱がされ、首筋にキスが落ちる。
ゆっくり、ゆっくりと焦らすように、
肌に、胸に、腰に、
何度も何度もキスを重ねられる。

「……きれいだ。おまえが俺の番だってこと、今日皆に見せられて……嬉しかった」

「俺も……ザディクの番でよかった、って思えた……」

唇を重ねながら、互いの身体を探り合う。
何度目かの交わりなのに、毎回新しい。
愛が増すたびに、快感も深くなる。

「ねぇ……今日は、ゆっくりして……ずっと、くっついてたい……」

「もちろん。夜が明けても……まだ、抱いていたいくらいだ」

そうして二人は、
繋がり合ったまま、甘く優しい悦びに満たされていく――。
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