異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第15話 ――君の隣に立つために

「ユウト、今日は……一緒に来てもらう」

朝、ザディクが微笑んで言ったその一言に、思わず身体が固まった。

「えっ、公務に? 俺が?」

「番として、正式に隣に立つには必要な儀式のひとつだ。無理はさせない。でも……おまえが望むなら」

「……行く。あなたの隣に立ちたいって、決めたから」

そうして、ユウトは初めて“竜王の番”として、公式の場に立つことになった。

場所は王宮の迎賓の間。
他国の大使や貴族たちが集う中、ザディクの隣に座るユウトの姿は、明らかに異質だった。

「……あれが、噂の番……」
「人間、それも男……?」
「なぜ王が“番”に心を許した……」

そんな視線が無数に飛び交う。
けれど、ザディクは意に介さない。
むしろ堂々と――ユウトの肩を抱き、優しく耳元で囁く。

「気にするな。おまえは俺が選んだ“世界に一人の伴侶”だ」

(……その言葉だけで、がんばれる)

ユウトは笑みを返した。

けれど、その陰では――

「……ザディク様が“あの番”に情を寄せすぎれば、王としての判断を誤る危険もある」

「“番契約”を断つ方法、調べておけ。……必要なら、我々が動くしかない」

会議室の陰、低い声が飛び交う。

(“番を奪う”動きが、静かに蠢いていた――)

その夜。

長い一日を終えた二人は、いつもの寝室に戻っていた。

「……よくがんばったな。今日のおまえ、本当に綺麗だった」

「うう……ずっと緊張しっぱなしで、顔引きつってなかった?」

「引きつるどころか……俺の欲を煽って仕方なかった」

「っ、またそうやって……っ」

微笑むザディクの手が、そっとユウトの頬に触れる。
優しい熱を持つ指が、顎をすくい、唇を重ねた。

「今夜も、ご褒美をあげよう。……たっぷり、愛してやる」

「……うん。俺も、あなたを感じたい」

服が一枚ずつ脱がされていくたびに、肌が愛撫され、
そのたびに、心の中にある不安や緊張が溶けていった。

「今日は、優しくゆっくり……だけど、深く繋がろう」

「ん……ぁ、んんっ……っ……や……もっと……!」

一度の挿入で、全身がとろけるほど感じる。
ザディクの熱が奥に届くたび、愛が、優しさが、注がれていく。

「ユウト……おまえが、世界の中心だ。俺は、おまえのために王である」

「……ありがとう……だいすき……っ」

そうして二人は、
世界に名を知られる“竜王とその番”としての第一歩を踏み出した夜――
深く、深く、愛し合った。
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