異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第16話 ――声を届けて、君の名を刻む

「ユウト、今日の会談には俺とともに出席してもらう。……少し、話してもらうことになる」

ザディクの言葉に、少しだけ緊張が走る。
けれど――ユウトはうなずいた。

「……わかった。俺でよければ、あなたの隣に立ちたい」

そして――

王宮の“金星の間”では、隣国の王族・貴族たちとの親交を深める場が始まっていた。

「本日は、“竜王の番”である方もご臨席とか」

「ふふ……どんな“お飾り”かしらね」

そんな皮肉も飛び交う中――
ザディクが立ち上がる。

「……今日は、俺の番が一言、言葉を述べたいとのことだ。静粛に」

周囲がざわつく中、
ユウトは深呼吸をして、歩み出る。

「はじめまして……“ユウト”と申します。
 未熟ではありますが、ザディク様の隣に立つ者として、
 皆さまと良き未来を紡げたらと……心より願っております」

凛とした声が、静寂を裂く。
その声に、誰もが少し息を呑んだ。

……だが。

「――くだらん!」

突然、席の一つから閃光が走った。

「番に“権威”など必要ない! 王に取り入った小僧など、消えてしまえばいい!」

魔術の弾丸が、ユウトへと向かって放たれる。

(……あ、だめ――このままじゃ)

「ユウトッ!!」

ザディクが叫ぶその瞬間――
ユウトは、自然と手をかざしていた。

「――《結界・共鳴遮断》!」

その魔力は、確かにあった。
ザディクと繋がった深奥から、ユウトの中の“核”が応え、
純白の結界が、雷撃を完全に遮った。

「……守った、俺が……」

だが同時に、膝が落ちる。
魔力の流出――まだ不慣れな力の代償。

駆け寄ったザディクが、その体を抱き上げる。

「ユウト……!」

「ごめん……でも、俺……ザディクの隣に立ちたくて……」

「……誰が謝れと言った。おまえは、誇らしい。誰よりも、美しく、強く……俺の番だ」

ザディクの金の瞳が燃える。

「――貴様ら、よく見ておけ。
 これが俺の選んだ“魂の伴侶”だ。
 二度と、俺の番に指一本でも触れてみろ……国ごと消し飛ばす」

その夜――
ユウトは高熱を出していた。

「……魔力の使いすぎだ。身体がまだ、追いついていない」

ザディクが冷たい布で額を拭いながら、そっと囁く。

「ほんとに、俺のせいで心配かけてばっかりだね……」

「違う。今日のおまえは、誰よりも輝いていた。……誇らしくて、愛おしくて、たまらない」

そして、優しく唇が重ねられる。

「今夜は……そっと、甘やかさせてくれ。ユウトがとろけるまで……心まで、癒してやる」

「……うん。お願い……ザディク」

パジャマのボタンが、ひとつずつ外されるたび、
ザディクの舌が、肌をなぞり、愛撫が降り注ぐ。

「少しずつ、優しく、深く……」

「んっ……あぁっ……っ、やぁ……っ」

「力を使った身体に、俺の愛を流し込む。
 奥まで、ゆっくり、優しく、包み込むように……」

「うあ……っ、気持ちいい……とろけちゃう……っ」

熱に浮かされたまま、ユウトは快感の波に抱かれる。
優しく満たされる身体と、
何よりも、心が甘く癒されていく。

「ユウト。……おまえが俺の誇りだ。どれだけ、愛しても足りない」

「……いっぱい、愛して……何度でも……」

ザディクの腕の中で、ユウトはまたひとつ、強く、美しくなっていく。
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