異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第19話 ――共に放つ力、共に燃える夜

「……緊張してる?」

式典前、ザディクに支えられながらユウトは小さく頷いた。

「うん。でも、今日はあなたの隣だけじゃなくて……“共に立つ”って、決めたから」

「……誇らしい。愛してる、ユウト。何があっても、すぐに守る」

「ううん。今度は“俺が、誰かを守る”から」

その言葉に、ザディクは嬉しそうに目を細めた。

式典は、各国の代表が集まる一大場面。
その中心に立つザディクとユウト。

「本日は我が“番”が、共鳴陣を展開することで、王国の平和と絆を示す」

合図と共に、ユウトとザディクが両手を重ね――
地面に展開された魔法陣が、鮮やかな輝きを放った。

「《共鳴防壁・双心環(ディア・リング)》!」

眩しい光の中で、空間全体を包む巨大な防御障壁が出現する。
その美しさと精度に、ざわつく会場。

「“番”が、これほどの……?」

「しかも、王と同調して……」

ざわめきが好意に変わり始めた、その時だった。

「……だが、民衆を守れなければ、意味がないな?」

強硬派貴族の一人が、突如魔力弾を暴発させた。
標的は――列席していた一人の幼い来賓。

「やめろ!!」

ザディクが動くより早く、ユウトが駆け出した。

「――《展開・単独陣:抱心の盾(サンクト・ヴェール)》!」

自らの身体を盾に、魔力障壁を前に張る。
炸裂した魔弾は、ユウトの放った結界に弾かれ、無力化された。

「……守った……!」

子どもが無事なことに安堵する周囲の視線。
やがてそれは、驚愕と敬意を込めて、ユウトへと向かう。

「番が……自ら、民を護った……」

「ただの伴侶じゃない、“共に在る守護者”だ」

その夜。
ユウトはザディクの胸の中にいた。

「……あの子が無事で、本当に良かった……」

「……あの瞬間、俺は誓った。おまえを、もっと深く愛すと」

「えっ……や、待って、それって……っ」

「惚れ直したんだよ。ユウト、おまえのすべてに――」

そう言って、優しく押し倒される。

「ねぇ……今日は、強くしないで……」

「わかってる。優しく、でも深く、何度も伝える。……おまえが、どれほど愛おしいか」

唇が触れ、首筋を舐め、胸を愛撫され、
身体がゆっくり開かれていく。

「ザディクっ……あっ、だめ……好きすぎて、壊れそう……っ」

「壊してしまってもいい。何度でも抱き締めて、元に戻してあげるから」

「だいすき……っ、もう、離れないで……!」

「離れるわけがない。おまえは、俺の運命そのものだ」

熱が奥まで届くたび、愛が全身を駆け抜ける。

そして二人はまたひとつ、魂の深さを知る。
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