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第36話 ――風の中でも、君を離せない
「出張にも……一緒に来てほしい。
そばにいてくれるだけで、力になるんだ」
ザディクのその一言で、
ユウトは初めて“王の政務出張”に同行することになった。
地方領主たちとの会談や施設視察に奔走する日々。
ザディクは、仕事中こそ真剣そのものだったが――
「終わったらすぐ抱きしめていい? 一秒も待てないかも」
視察から戻るたび、耳元でそんな囁きをするのだった。
(……こんなにもくっつき虫だったっけ……)
けれど、嫌ではなかった。
むしろ、ザディクの“寂しがりな甘え方”が、心の奥をあたたかく満たしていた。
そんなある晩。
離宮のバルコニーで、夜風にあたりながらふたりで並ぶ。
「星が綺麗……」
「でも、俺はおまえの瞳のほうがずっと綺麗だと思ってる」
「……もう、甘やかしすぎだよ」
ユウトが照れて肩をすくめたその瞬間、
ザディクの腕が背中に回り、ふいに引き寄せられる。
「……我慢できない」
「え……ここ外だよ? 誰か来るかもしれないし――」
「構わない。今すぐ、抱きたい」
唇が塞がれ、
舌が絡まり、
首筋に甘噛みが落とされる。
「っ、や、ザディク……ここ、誰かに見られたら……っ」
「見られたっていい。
おまえが“俺の番”だと、知らしめてやれるなら……最高だ」
外気に肌を晒しながら、
そっとインナーを押し上げられ、
指が、舌が、熱を引き出していく。
「ユウト、今すごく色っぽい……風に吹かれて、肌が震えてる」
「だって……っ、外なのに、こんな……っ、んぁ……っ!」
挿れられた瞬間、
足がふるりと震え、
身体の奥が甘い熱でとろけていく。
「風が冷たくても、おまえの中は……こんなにあったかい」
「ザディクっ、もう、だめ……イきそう……っ!」
「イけ。俺の名前を呼びながら……ここで、何度でも」
その夜――
ふたりは、誰にも見られない夜風の中で、
互いを刻み合うように、幾度も溶け合った。
外の世界にふたりきり。
星空の下で交わした快感と愛は、
ただの一夜では終わらない、特別な思い出となった。
そばにいてくれるだけで、力になるんだ」
ザディクのその一言で、
ユウトは初めて“王の政務出張”に同行することになった。
地方領主たちとの会談や施設視察に奔走する日々。
ザディクは、仕事中こそ真剣そのものだったが――
「終わったらすぐ抱きしめていい? 一秒も待てないかも」
視察から戻るたび、耳元でそんな囁きをするのだった。
(……こんなにもくっつき虫だったっけ……)
けれど、嫌ではなかった。
むしろ、ザディクの“寂しがりな甘え方”が、心の奥をあたたかく満たしていた。
そんなある晩。
離宮のバルコニーで、夜風にあたりながらふたりで並ぶ。
「星が綺麗……」
「でも、俺はおまえの瞳のほうがずっと綺麗だと思ってる」
「……もう、甘やかしすぎだよ」
ユウトが照れて肩をすくめたその瞬間、
ザディクの腕が背中に回り、ふいに引き寄せられる。
「……我慢できない」
「え……ここ外だよ? 誰か来るかもしれないし――」
「構わない。今すぐ、抱きたい」
唇が塞がれ、
舌が絡まり、
首筋に甘噛みが落とされる。
「っ、や、ザディク……ここ、誰かに見られたら……っ」
「見られたっていい。
おまえが“俺の番”だと、知らしめてやれるなら……最高だ」
外気に肌を晒しながら、
そっとインナーを押し上げられ、
指が、舌が、熱を引き出していく。
「ユウト、今すごく色っぽい……風に吹かれて、肌が震えてる」
「だって……っ、外なのに、こんな……っ、んぁ……っ!」
挿れられた瞬間、
足がふるりと震え、
身体の奥が甘い熱でとろけていく。
「風が冷たくても、おまえの中は……こんなにあったかい」
「ザディクっ、もう、だめ……イきそう……っ!」
「イけ。俺の名前を呼びながら……ここで、何度でも」
その夜――
ふたりは、誰にも見られない夜風の中で、
互いを刻み合うように、幾度も溶け合った。
外の世界にふたりきり。
星空の下で交わした快感と愛は、
ただの一夜では終わらない、特別な思い出となった。
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