異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第45話 ――無邪気な君に、心ごと溶かされて

「ねえ、少しだけ外に出てみない?
 せっかくの雪、離宮の中だけじゃもったいないよ」

ユウトのその一言で――
ふたりは王室用の特製マントに身を包み、
手をつないで、雪の森へと足を踏み出した。

「ふふ、雪、さらさらだね……っ!」

ユウトがふわりと雪玉を作る。
ザディクがそれを見て、目を細める。

「まさか、王の番が“雪合戦”を始めるとは」

「じゃあ王も、受けて立ってください!」

数秒後――

「っ……冷たっ!? ……ユウト、覚悟はいいな?」

「きゃあっ!? ちょ、やめ――うわっ!」

ぽすっ

足を滑らせたユウトが、柔らかい雪に倒れ込む。

「ユウトっ!」

すぐに駆け寄るザディク。
驚きと心配が交じる瞳で見下ろすと――
ユウトは照れ笑いしながら手を伸ばす。

「……へへ、大丈夫。ちょっと転んだだけ」

「……ほんとに。おまえが笑って転んでるだけで、
 俺の心が、どうにかなりそうだった」

「……え?」

「“可愛すぎて苦しい”って、こういうことなんだな」

ザディクはそっとユウトを抱き起こし、
額にそっと口づける。

「戻ったら、ちゃんと温めさせて。
 心も、身体も」

夜。

「……あったまった?」

「うん。でも……まだ足りないかも」

「なら、今度は中から。
 俺の熱で、もっと溶かしてあげる」

マントを脱がされ、
シャツのボタンが一つひとつ外されるたび、
昼間の無邪気な空気が、じわりと蕩けていく。

「ユウト……雪で遊んでた君も、
 今こうして頬を赤らめる君も……全部、愛しい」

「ザディク……いっぱい愛して……奥まで、あなたでいっぱいにして……っ」

身体が結ばれた瞬間、
昼間の冷たさが嘘のように、
熱が奥から込み上げてくる。

「やっ……あぁ、気持ち……っ、だめ、またとろけちゃう……!」

「とろけていい。今日も、愛を足していこう。
 “好き”を、もっと増やしていこう」

優しい熱が、何度も奥に届いて――
そのたびに、愛が一層深く染み込んでいく。

「ずっと、こうしていたい……ザディク……」

「俺も。雪が溶けても、おまえへの想いは、絶対に溶けない」

ふたりの身体は、また重なり合って、
とろとろの甘い愛で、夜がゆっくりと更けていった。
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