異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第51話 ――はじめての朝、おはようのキスから

目を覚ましたとき、
ユウトは、柔らかな布団の中にいた。

腕の中にはザディク。
寝息を立てながらも、しっかりとユウトの腰に腕をまわしている。

「……夢じゃ、ないんだよね」

見慣れない天井。
けれど、どこよりも“落ち着く場所”。

ふたりで選んだカーテン、
ふたりのために作られた寝具、
玄関に飾った“Welcome to our home”の魔法刺繍。

それらすべてが、静かにユウトを包んでいた。

「……ん、おはよう……」

「おはよう、ザディク。よく眠れた?」

「うん。君が隣にいるだけで、夢みたいだった」

そして、

「……おはようのキス、してもいい?」

「もうしてるけど、もっとして」

唇がふれる。
それはまるで、“今日はじめての魔法”だった。

キッチン。

エプロン姿のユウトが、フライパンを振るっている。

「ベーコンと卵でいい? あと、トースト?」

「……可愛すぎて、食卓につけないかもしれない」

「座って。王様でも朝ごはんはちゃんと食べて!」

木製のテーブルに、温かい香りが立ち込める。
ふたりで囲む“初めての朝ごはん”。
それだけで、胸がいっぱいになった。

そして朝食を終えたあと――

「ねえ、ユウト。少しだけ、時間いい?」

「……何?」

「朝の光の中で……君を抱いてみたくて」

ベッドに戻ると、
光が差し込む窓辺で、ゆっくりと服を脱がせられる。

「……朝なのに、こんなに優しくて、あたたかくて……」

「だって、“新婚の朝”だよ。
 祝福の光の中で、君を抱きたくて仕方ないんだ」

奥へとゆっくり挿れられ、
光と吐息と甘い音が混ざり合う。

「ザディク……っ、気持ちよくて、また……っ」

「いいよ。朝でも昼でも夜でも、
 何度でも愛させて。だって君は、俺の“家”なんだから」

愛が光に包まれて――
ふたりは“新婚の朝”を、とろけるように過ごした。
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