異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第67話 ――生まれてくるあなたへ、はじめての手紙

午後。
雲のない澄んだ空の下、
ユウトは静かに窓辺の机に向かっていた。

膨らみ始めたお腹にそっと手を添えて、
一枚の便箋をそっと開く。

「……いつか、この子が大きくなったときに、
 “お腹の中にいた頃の気持ち”を、渡してあげられたらいいな」

───

「生まれてくるあなたへ」

あなたが私のお腹に宿ってから、
毎日が、特別な時間になりました。

泣いた日もあったけれど、
あなたの“ぽこん”という胎動に、何度も救われました。

あなたが生まれてきてくれるだけで、
私はもう、充分に幸せです。

いつかこの手で、あなたを抱きしめられる日を、
ずっと、ずっと楽しみにしています。

だいすきだよ。

あなたの母より

───

「……素敵な手紙だね」

読み終えたザディクが、静かに微笑む。

「君の言葉には、全部“命”が宿ってる。
 この子は、生まれる前から、すでにたくさん愛されてる」

「……だって、もう私の中にいる。
 大事な、大事な“家族”だもん」

ザディクはユウトの手を取って、
そっと唇を落とした。

「ねえユウト。
 今夜は、この気持ちごと君を愛したい。
 “未来を誓う愛し方”を、君の奥に重ねたいんだ」

ベッドの上。
ユウトの服が脱がされていくと同時に、
ザディクはやさしくお腹にキスを落とす。

「ありがとう、命をくれて。
 君が母になることが、俺の一番の誇りだよ」

「……ザディク……
 私、今日すごく……感じやすくて……怖いくらい……」

「じゃあ、安心させる。
 君の不安も鼓動も全部、俺の熱で包み込むよ」

ゆっくり挿れられたとき、
ユウトの身体が甘く跳ねる。

「んぁ……っ、やさしくて……あたたかくて……っ」

「これは誓いの愛。
 未来の家族に贈る、今この瞬間の祈り」

愛撫は丁寧に、呼吸に合わせて。
律動は静かに、心を抱くように――

「今日の気持ちも、身体に刻ませて。
 ずっと、ずっと、君を愛し続けるから」

「うん……わたしも……あなたの愛で、母になりたい……」

ふたりと、ひとつの命が交わった夜。
それは祝福でもあり、誓いでもあり、
“これからの物語”の最初の1ページだった。
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