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第78話 ――「パパ」って言ってくれて、ありがとう
午後。
キッチンでは、ユウトがプリンを冷やしていた。
リビングからは、ザディクの甘やかし声が響いてくる。
「リュミエール~、パパだよ~。パ・パ。さあ言ってごらん、パパ。愛してるよ~」
「……無理やりすぎない?(笑)」
と、思ったその瞬間。
「……ぱ……ぱっ……」
「…………」
ザディクが静止。
ユウトも、おたまを落としかける。
「今の……今の、“パパ”……!?」
「うう……っ、やっと……やっと言ってくれた……!!!」
「もう一回言って! パパって言ってええええ!!」
「ねえ、王族の威厳どこ行った!?(爆笑)」
ザディクは、目を真っ赤にして、
リュミエールを抱いて号泣。
ユウトは笑いながら、その背をぽんぽんと撫でた。
「ねえ、すごい幸せな光景なのに、涙と鼻水すごいことになってるよ……」
「一生分の愛、今感じてる……!!」
夜。
ふたりは並んでベッドに横たわりながら、
赤ちゃんの寝顔をそっと見つめていた。
「……俺、今日死んでもいいかも……」
「だめだよ。これから“パパ”ってもっといっぱい呼ばれるんだから」
「……そっか。じゃあ、生きる。君たちのために、ずっと」
ザディクがユウトをやさしく引き寄せ、
そっと額をくっつける。
「今日のこの嬉しさを、君と“ふたりで”祝いたい。
俺がパパになれたのは、君が“母になってくれたから”だから」
「……うん。あなたが泣いて喜んでくれるの、わたしも幸せだった……」
服を脱がせる手は、丁寧で、愛しさに満ちていた。
肌が重なり、心が重なるたびに、
その温度は「ありがとう」を繰り返すように伝わってくる。
「君がこの子を生んでくれたこと、
俺に“パパ”という人生をくれたこと――全部、奇跡だよ」
「……あなたのぬくもりが、家族の始まりだったから……
今もずっと、愛されてるってわかるの……っ」
挿れられた熱が、心の奥をそっと撫でていく。
深く、けれど焦らず、
今夜はただ――“愛しいという事実”を伝えるためだけの抱擁。
「今日は、俺の人生の誇りの日。
君の腕の中で、俺はパパになった。ありがとう、ユウト」
「……うん。ずっと、ふたりで、家族でいてくれるなら……
わたしも、何度だって“ママ”になるよ……っ」
こうして、“パパ”と呼ばれたその日は、
ふたりにとって新しい誓いの日となった。
未来はまだまだ続く――
でも、今夜だけは、この幸せの中で、静かに愛し合おう。
キッチンでは、ユウトがプリンを冷やしていた。
リビングからは、ザディクの甘やかし声が響いてくる。
「リュミエール~、パパだよ~。パ・パ。さあ言ってごらん、パパ。愛してるよ~」
「……無理やりすぎない?(笑)」
と、思ったその瞬間。
「……ぱ……ぱっ……」
「…………」
ザディクが静止。
ユウトも、おたまを落としかける。
「今の……今の、“パパ”……!?」
「うう……っ、やっと……やっと言ってくれた……!!!」
「もう一回言って! パパって言ってええええ!!」
「ねえ、王族の威厳どこ行った!?(爆笑)」
ザディクは、目を真っ赤にして、
リュミエールを抱いて号泣。
ユウトは笑いながら、その背をぽんぽんと撫でた。
「ねえ、すごい幸せな光景なのに、涙と鼻水すごいことになってるよ……」
「一生分の愛、今感じてる……!!」
夜。
ふたりは並んでベッドに横たわりながら、
赤ちゃんの寝顔をそっと見つめていた。
「……俺、今日死んでもいいかも……」
「だめだよ。これから“パパ”ってもっといっぱい呼ばれるんだから」
「……そっか。じゃあ、生きる。君たちのために、ずっと」
ザディクがユウトをやさしく引き寄せ、
そっと額をくっつける。
「今日のこの嬉しさを、君と“ふたりで”祝いたい。
俺がパパになれたのは、君が“母になってくれたから”だから」
「……うん。あなたが泣いて喜んでくれるの、わたしも幸せだった……」
服を脱がせる手は、丁寧で、愛しさに満ちていた。
肌が重なり、心が重なるたびに、
その温度は「ありがとう」を繰り返すように伝わってくる。
「君がこの子を生んでくれたこと、
俺に“パパ”という人生をくれたこと――全部、奇跡だよ」
「……あなたのぬくもりが、家族の始まりだったから……
今もずっと、愛されてるってわかるの……っ」
挿れられた熱が、心の奥をそっと撫でていく。
深く、けれど焦らず、
今夜はただ――“愛しいという事実”を伝えるためだけの抱擁。
「今日は、俺の人生の誇りの日。
君の腕の中で、俺はパパになった。ありがとう、ユウト」
「……うん。ずっと、ふたりで、家族でいてくれるなら……
わたしも、何度だって“ママ”になるよ……っ」
こうして、“パパ”と呼ばれたその日は、
ふたりにとって新しい誓いの日となった。
未来はまだまだ続く――
でも、今夜だけは、この幸せの中で、静かに愛し合おう。
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