異世界で竜王の番に選ばれ、夜ごと蕩ける愛を注がれてます

春夜夢

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第87話 ――その言葉ひとつで、世界が光に変わった

朝。
ユウトはベランダで洗濯物を干し、
ザディクはリビングで、リュミエールとぬいぐるみごっこ中。

「これはママうさぎ、これはパパくま、これは……」

すると、
リュミエールがママうさぎを抱きしめて、ぽつりと。

「あいしてる」

ザディク、手に持っていたぬいぐるみを落とす。
ユウト、干していたタオルを握りしめたまま凍る。

「……今の……聞こえた……?」

「う、うん……! 言った、言ったよね……!? “あいしてる”って……っ!!」

そして次の瞬間、
リュミエールがふたりを交互に見て――

「まま、あいしてる。ぱぱ、あいしてる」

「うわぁぁぁぁああああああ!!!」(2名同時泣き崩れ)

ザディクは床に膝をつき、
ユウトは泣き笑いながらリュミエールを抱きしめた。

「ありがとう……ほんとうに、ありがとう……っ」

夜。

リュミエールがすやすや眠る寝室。
ユウトはザディクの胸に抱かれたまま、ぽつりと。

「……“あいしてる”って……こんなにも、心を揺さぶるんだね」

「うん……今日、言われた瞬間に、世界が変わった気がした」

「だから、わたしもあなたにちゃんと伝えたい」

ユウトは、ザディクの目をまっすぐ見つめて――

「ザディク、あいしてる」

ザディクは涙をこらえながら微笑んで、
唇を重ねる。

「ユウト、あいしてる。
 今夜は、その言葉を何度も重ねて、君を包みたい」

「……お願い……言葉ごと、全部、わたしの中に溶かして……」

ベッドの中。
キスは何度も、何度も繰り返される。
「愛してる」の言葉と一緒に、指が、唇が、熱が――重なっていく。

「君に触れるたび、愛してるが溢れて止まらない。
 この身体にも、心にも、全部伝えたい」

「んっ……やさしくて……響くたびに、震えちゃう……っ」

挿れられるたび、
ザディクの「愛してる」が、ユウトの奥に響き、共鳴していく。

「……わたしの全部が、あなたの“愛してる”で満たされていく……っ」

「家族って、言葉でつながるんだって、今日は本当に思った。
 だからこの身体でも、君を何度も“愛する”」

その夜、
ふたりは「愛してる」を言葉と熱で何度も重ね合い――
家族の絆を、さらに深く結び直した。
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