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第89話 ――ステージに立つ、君のその小さな背中
午前。
ホールの控え室。
緊張でぴしりと固まっているリュミエール。
「まま……こわい……」
ユウトは娘の髪をそっとなでながら、
優しく囁く。
「大丈夫だよ。
パパとママは、ずっと、君を見てるから。
たとえ声が出なくても、泣いちゃっても……全部ぜんぶ、愛してるからね」
隣でザディクも微笑む。
「君が立つだけで、パパの胸はもういっぱいなんだ。
……だから、ゆっくりでいい。好きなようにやっておいで」
ステージの幕が開く。
舞台中央に立つリュミエール。
観客は家族と、他の子のパパママたちだけ。
でも、その空間のすべてが、娘の緊張を包み込む。
音楽が流れ――
「きらきら ひかる おそらの ほしよ……」
かすれる声。震える指。
でも、それでも一歩ずつ――
ちゃんと、最後まで、歌いきった。
大きな拍手。
ユウトとザディクは、
誰よりも大きく手を叩いて、
泣き笑いしながらその姿を見つめていた。
「……あの子……最後まで……っ」
「うん……世界でいちばん、かっこよかったよ……!」
終演後。
走ってきたリュミエールが、ふたりに飛び込んでくる。
「……ぱぱ、まま、だいすき!」
ハグの中で、
ふたりの涙がふたたびあふれる。
「ありがとう……あなたが、わたしたちの誇りだよ……!」
夜。
リュミエールがすやすやと眠ったあと、
ユウトとザディクはベッドに座りながら、
静かに手をつないでいた。
「……あの背中、ずっと忘れない。
あんなに小さいのに、あんなに強くて……」
「うん。君がそばにいてくれたから、
あの子もきっと“一人で立てる”って信じられたんだと思う」
ザディクは、そっとユウトを抱き寄せて、
優しく囁く。
「君が“母”でいてくれて、本当にありがとう。
今夜は、その誇りと感謝ごと、抱きしめさせて」
「……うん、あなたに包まれて……“家族である幸せ”を、また感じたい……」
キスは、感動を静かにほどいていくように深く。
指先は、心の奥を優しく撫でるように流れていく。
「今日は、“この子が強くなった日”。
そして、俺たちが“親として支えると誓った日”でもある」
「んっ……やさしい……
その手で抱かれると、私もまだ“守られてる”って思える……っ」
挿れられた熱は、
まるでその誓いをなぞるように、ゆっくりと身体の奥へ。
「どんなに時間が経っても、
君を支え、愛し続ける。家族の誇りとして――」
「……ありがとう……あなたの言葉と、全部で包まれて……
わたし、また強くなれる……っ」
その夜、
ふたりは“誇り”と“愛”を心と身体で交わし合い、
家族という絆をさらに深く――祝福のように刻んでいった。
ホールの控え室。
緊張でぴしりと固まっているリュミエール。
「まま……こわい……」
ユウトは娘の髪をそっとなでながら、
優しく囁く。
「大丈夫だよ。
パパとママは、ずっと、君を見てるから。
たとえ声が出なくても、泣いちゃっても……全部ぜんぶ、愛してるからね」
隣でザディクも微笑む。
「君が立つだけで、パパの胸はもういっぱいなんだ。
……だから、ゆっくりでいい。好きなようにやっておいで」
ステージの幕が開く。
舞台中央に立つリュミエール。
観客は家族と、他の子のパパママたちだけ。
でも、その空間のすべてが、娘の緊張を包み込む。
音楽が流れ――
「きらきら ひかる おそらの ほしよ……」
かすれる声。震える指。
でも、それでも一歩ずつ――
ちゃんと、最後まで、歌いきった。
大きな拍手。
ユウトとザディクは、
誰よりも大きく手を叩いて、
泣き笑いしながらその姿を見つめていた。
「……あの子……最後まで……っ」
「うん……世界でいちばん、かっこよかったよ……!」
終演後。
走ってきたリュミエールが、ふたりに飛び込んでくる。
「……ぱぱ、まま、だいすき!」
ハグの中で、
ふたりの涙がふたたびあふれる。
「ありがとう……あなたが、わたしたちの誇りだよ……!」
夜。
リュミエールがすやすやと眠ったあと、
ユウトとザディクはベッドに座りながら、
静かに手をつないでいた。
「……あの背中、ずっと忘れない。
あんなに小さいのに、あんなに強くて……」
「うん。君がそばにいてくれたから、
あの子もきっと“一人で立てる”って信じられたんだと思う」
ザディクは、そっとユウトを抱き寄せて、
優しく囁く。
「君が“母”でいてくれて、本当にありがとう。
今夜は、その誇りと感謝ごと、抱きしめさせて」
「……うん、あなたに包まれて……“家族である幸せ”を、また感じたい……」
キスは、感動を静かにほどいていくように深く。
指先は、心の奥を優しく撫でるように流れていく。
「今日は、“この子が強くなった日”。
そして、俺たちが“親として支えると誓った日”でもある」
「んっ……やさしい……
その手で抱かれると、私もまだ“守られてる”って思える……っ」
挿れられた熱は、
まるでその誓いをなぞるように、ゆっくりと身体の奥へ。
「どんなに時間が経っても、
君を支え、愛し続ける。家族の誇りとして――」
「……ありがとう……あなたの言葉と、全部で包まれて……
わたし、また強くなれる……っ」
その夜、
ふたりは“誇り”と“愛”を心と身体で交わし合い、
家族という絆をさらに深く――祝福のように刻んでいった。
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