アサヒ

Nemo

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アサヒ

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 まだ藍色の空の時だった。私は特等席に座っていた。私だけの特等席、誰も知らないし誰にも教えてない。そこは物凄く狭い芝生だったそして近くに沢の水が流れている。水の音がちょろちょろと音を立てていた。そして目の前には街を一望できる風景が広がっていた。私は朝早起きをしてここまで来た。そして私は芝生に座り泣いた・・泣いて泣いて泣きまくった。自然が私の事を味方してくれてる気分だった。とっさに芝生に「ありがとう」と言いたくなった。私に味方なんていない、それが自分自身に言いつけてる言葉だった。周りは敵だらけだった。私はもうどうしようもなくてここに来たのだ。暖かいような冷たいような風が小さく吹いていた。私はぼーっと目の前の風景を見ていた。「綺麗な空だなー」私は芝生に寝転んで空を見上げた
「それでもこの空は美しいのに最近みんなお友達とお喋りばっかりで、すっか見られなくなっちゃったね、ねぇ、君はどんな気持ちなの?」と心の中で言った。私はまた芝生に座った、だいぶ空が明るくなってきた。私は舌打ちをした。「ふざけんじゃねーよ!」と私は怒鳴った。私は確かに学校の中じゃゴミと同じかもしれない、私はどうかしてるよ、でもすごく憎い、憎くて憎くて仕方ない。だから・・だから・・今日だけは、今日だけは許して下さい、
私はポケットの中からスイッチを手に持った。私は怒りで息が荒くなったそして・・「死ねぇぇぇぇぇぇぇえ!」と叫びボタンを押そうとしたその時だった。誰かが私の腕を掴んだ、「確保!」後ろにいたのは警察官だった。そして警察官は言った。「お前、そのスイッチで同級生の家を爆破させようとしただろう、だが残念だけどその爆弾はもう爆弾処理班が既に回収したよ」「そ、そんな・・どうして、どうして分かったんですか!なんで止めたのですか!あの子は!あの子はぁ!」「君の友達が教えてくれだんだよ」「友達?まさか・・」「君の友達が助けてくれって、あの子何かやらかすって」意味がわからなかった。私は彼女に一言も犯罪を犯すなど言って無かった。すると警察官が言った「お前、学校の中でも爆弾作ってたろ?」「・・・」「お前が変な機械を作ってるのを見た人がいるんだよ。それがお前の友達だったって事だよ」私は後ろを見た。すると綺麗な朝日が出ていた。まるでオレンジ色の絵の具をベッタリ塗ったような感じだった。

end
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