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私だけの世界
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ここは私の世界。私だけの小さな世界である。好きな本や好きな物。何もかも好きなものだけを揃えた私だけの小さな世界。だから誰も入れない。親でさえも入れないと私はそう決めた。ここにいれば絶対に安心である。誰からも危害は加えられない。そんな安心の世界を暮らしているある日だった。「あれ?外が騒がしいな」私はカーテンを開けた。すると窓の外はどこかの大きな都会のデパートの中の風景だった。「やだ・・こんなに人がいるなんて。あ、でもここは絶対に安全だから大丈夫だよね?」すると窓の外の風景がゆっくりと動き出した。「どうして?部屋が動くわけないじゃない」私は別の窓を見た。すると自分の部屋に車輪がついていた。そして美しい白馬に引っ張られていた。私の世界はデパートを出て今度は人通りが多い大通りに出た。「やだ、こんなの恥ずかしいよ。すごく目立つじゃない。私の世界は人に見られる物じゃないの」すると白馬が道路を渡っているその時だった。車のクラクションがしたので窓の外を見ると車が私の世界に突っ込んできた。すると私の世界の壁の半分が壊れた。外からは私の世界が丸見えだった。「嫌だこんなの!」その時私は思った。もう1つの私の世界が存在する事に気付いたのだ。「私の世界からは出るかもしない。でも・・」私は自分の部屋の扉に手を掛けた。鍵を開けて廊下に出た。すると周りが静かになった。後ろを見ると壊れたはずの壁も元通りに戻っていた。窓の外を見てもいつもの風景だった。私は久しぶりに私の世界以外の廊下を歩った。そう私は家族の世界に立ち入れたのだった。
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