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1話
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目の前の小屋へと歩みを進め、近くに寄ると小屋の周りに他とは違う雰囲気を感じ、少しの恐怖心を覚えた。窓から中を覗くが暗くてよく見えない。とりあえず扉を叩いてみたが返事は当然のように無く、中に入ってみることにした。どうしてかその時の私は恐怖心よりも好奇心の方が勝っていた。
不法侵入になるだろうか。いや、そもそもこんなところに人が住んでいるはずがない。きっと物置小屋だろう。などいろんな考えが頭の中を駆け巡っていくのを感じているうちに私は扉を開けていた。
扉の向こうはジャングルのようだった。本棚が壁一面を埋め尽くしていてそこにも起ききれなかった物は床に木のように積まれているのだ。それらの本をかき分け中に入っていくとその木に囲まれて置かれた一つの机を見つけた。
何も置かれていない机。そんな机に何故か興味が湧いた。今考えてみればなんの変哲もない机だと思っても良いだろうに。私はそこで本を読み始めてしまった。小屋に置かれている本を。
初め、周囲の異変になど気付くはずもなく黙々と読書に勤しんでいた。ふと外を見て何かがおかしい、そう思った。小屋の外がジャングルのように木々が生い茂っていた。
凄い!それが外を見た私が始めに抱いた感想だ。怖いでもピンチだ!でもなくすごい。だ。何故か一世一代のピンチのときに感動してしまった私。
その後も何も変わらず読書を進め、気がついたら一冊読み終えてしまった。そして外を見てみるともとに戻ってしまっていた。
一時大きな達成感をおぼえた私だがある大きな失態に気がついてしまった。今日は、平日。今日は、学校。ということは‥‥。遅刻。最悪の事態を想像した私は走って家に帰った。獣道は幸い一本しか無かったため無事家に到着した。
夜中、玄関のドアが勢いよく開く音で目が覚めた。泥棒か?そう思い玄関まで急いで向かった。そこには顔を真っ青にさせた娘の姿があった。
「どうしたの?」私がそう訪ねても何も答えてくれない。娘自身も状況が理解出来ていないようだ。少しの間一人にさせてあげよう。そう思いその場をあとにした。
おかしい。時間が進んでいない。どうしてだ?いろんなことを考えていたからかお母さんの言葉が聞こえなかった。私は確かにあの小屋で本を読んでいた。内容もはっきりと覚えている。
学校が終わってからまた行こう。そう決意する未来であった。
不法侵入になるだろうか。いや、そもそもこんなところに人が住んでいるはずがない。きっと物置小屋だろう。などいろんな考えが頭の中を駆け巡っていくのを感じているうちに私は扉を開けていた。
扉の向こうはジャングルのようだった。本棚が壁一面を埋め尽くしていてそこにも起ききれなかった物は床に木のように積まれているのだ。それらの本をかき分け中に入っていくとその木に囲まれて置かれた一つの机を見つけた。
何も置かれていない机。そんな机に何故か興味が湧いた。今考えてみればなんの変哲もない机だと思っても良いだろうに。私はそこで本を読み始めてしまった。小屋に置かれている本を。
初め、周囲の異変になど気付くはずもなく黙々と読書に勤しんでいた。ふと外を見て何かがおかしい、そう思った。小屋の外がジャングルのように木々が生い茂っていた。
凄い!それが外を見た私が始めに抱いた感想だ。怖いでもピンチだ!でもなくすごい。だ。何故か一世一代のピンチのときに感動してしまった私。
その後も何も変わらず読書を進め、気がついたら一冊読み終えてしまった。そして外を見てみるともとに戻ってしまっていた。
一時大きな達成感をおぼえた私だがある大きな失態に気がついてしまった。今日は、平日。今日は、学校。ということは‥‥。遅刻。最悪の事態を想像した私は走って家に帰った。獣道は幸い一本しか無かったため無事家に到着した。
夜中、玄関のドアが勢いよく開く音で目が覚めた。泥棒か?そう思い玄関まで急いで向かった。そこには顔を真っ青にさせた娘の姿があった。
「どうしたの?」私がそう訪ねても何も答えてくれない。娘自身も状況が理解出来ていないようだ。少しの間一人にさせてあげよう。そう思いその場をあとにした。
おかしい。時間が進んでいない。どうしてだ?いろんなことを考えていたからかお母さんの言葉が聞こえなかった。私は確かにあの小屋で本を読んでいた。内容もはっきりと覚えている。
学校が終わってからまた行こう。そう決意する未来であった。
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